日経社説 タクシン流強権政治の誤算
社説としては面白いかな。
政局混乱が長引けば、経済に必ず悪影響が出る。経営手腕だけでは国を治める政治家の資格は満たせないという教訓をタイは学ぶべきだ。
それでオチかでもあるが。
日経社説 ウィニー対策へ安全管理教育の徹底を
読むだけ疲れる。
朝日社説 米軍移転費 あまりに法外な話だ
この話も言及しないほうがいいだろう。昔の自民党の代議士ならその本質をよく知っていた。
Web2.0的論争
ちょっと論争めいたものに久しぶりに巻き込まれて、というか、スルーしていいかいけないか微妙なラインだったし、旗幟だけが問われるやるだけ不毛とわかっているが、誰か泥をかぶる問題かとも思ったし。
で、昔のパソ通掲示板みたいのだと、ゴミすっこんでろ、も、スクロール(巻物)のなかに同じようにでーんと出てくる。傍から見ると、2ちゃんなんかでも、コピペとかだだだとくるようだ(なお、私は2ちゃんに参加したことなし。若い人についてけねぇ)。
ブログでも、トラバとかコメントで、荒らしが出て、炎上とかあるわけで、これはますます不毛とか思っていた。
こうしたノイズは、うまくシステムを利用すると、低減しそうだね。
あれですね、ぶくまとか見ていると、トラバやコメントでない部分のウォッチチャーの動きが以前より見える。っていうか、おまえらここで仲良く乱闘しとけ俺たち知らね、っていう部分のスレショルドが見やすい。ぶくまだと、また、党派性がリストになるわけで、だだだっとぶくまがついても、こいつとこいつとこいつはまとめてカプセル化(だって意見の違いないんだもの)できる。で、フィルタアウトすると、あ、これは、受けてねー、がわかる。
当然、今回の私みたいに、渦中の人っていうか、火中の人にしても、おっと、これは熱すぎるかとか、これはみなさんに通じてないとかわかる。えっと、みなさんにその場で通じてなくてもいいかというのはありますが。
有意義な論争を、自動的に evaluate するなにか本質をWeb2.0とか持っているのかも。
オヤジになれ
これを読んで思った。
これ⇒30代女性会社員の気になるニュース:オヤジとそうでないものの境界 - livedoor Blog(ブログ)
なんたらあって、締めはこう。
昨夜で会議は一段落した。休憩時間に発表者側のエライ人に「どうでもいいような質問されると、むかつきませんか? そんなに文句言うなら、自分で資料作れよ、って思いません?」と聞いてみた。そうしたら「僕もここまで出かかっているんだけどねえ」と言って苦笑いをしていた。この人はここ1カ月、この会議のせいで終電前に家に帰っていないという。それなのに、この穏やかなこと。
この人はおそらく40代だけど、50になっても60になっても、私の定義ではオヤジにはならないだろうなーと思ったのだった。
これ読んで、僕もオヤジにならないように努力しようとか、お・も・う・な・よ
若い娘さんの眼とか気にせず、オヤジに、な・れ・て・ば
理由。理由なんていらない、とまで言うのもなんだが。
(1)ナチュラル穏やかさんはただの自然物、(2)若い人間から好かれるオヤジはツールでしかない(ツールなんていざというとき使えねー)、(3)オヤジの力は人生に一度か二度、愛する人だけ出せばいい。っていうか、そのために、オヤジを、弓をためるように、ためとけ。っていうか、出さずに黙って孤独に死んでいくもよし。っていうか、オヤジになるまいとするナルナルをそうしたオヤジの孤独に変えていけ。
genocideっていうのは鳥インフルエンザ対策みたいなもの
10年くらい前だったか、台湾で口蹄疫病が流行して豚を随分始末したし、私も税関で中華ハムとか取られちゃったし……そんなことはどうでもよい。
で、鳥インフルエンザもそうだけど、あれって、一羽でもウイルスっていうか黴菌っていうかに感染したら同じ施設のを全部殺してしまうのですよ。そうしないと、さらにひどくなるからここの施設の同類は全部殺せ、というわけです。汚染の概念に近いかもしれない。
で、これって、家畜とか放牧する民族にとっては、ごくごく当たり前のサバイバルの知恵なんです。
で、これが人間に適用されるのがgenocide。というか、genocideの原型。現代の国際法上のgenocideの基礎ということではないので誤解無きよう。
ほいで、この原型的なgenocideだけど、思想とか血とかが、ウイルス・黴菌のようにみなされ、それに同舎というか同類は全部殺せというわけです。(農耕民だと稲が病気になってもケアが基本だし、その部分の除去が基本。)
ある意味憎悪とかじゃないんですよ。そんな情緒的なもんではない。ポイントとしては計画性。この点については現代定義のgenociedeも引き継いでいる。
で、この原型的なgenenocideだが、家畜とかあまりしない農耕民族にはなじまない発想ですね。ただ、農耕には家畜がつきものなのですっぱりは切れないでしょうけど。(ちなみに、遊牧民にとって富が増えるというのは家畜が殖えるということで、家畜が殖えるっていうことは、せっせとおせっくすということで、そのあたりは情緒というものがない。「せっせと」がポイント。農耕民族だってそれで増えるのだしね。で、彼ら遊牧民自身も部族はせっせとおせっくすことで増えている。血統(貴種)は問われる。これに対して、農耕民は作物が増えるように、植物がその気になるようにそそらせるてことでおっせっくす見せたりとかその手の神事とかする。やってることは、薄目で見ているとけっこう同じだけど、農耕民は作物収穫が基盤になって人が増える。せっせとおせっくすで増えるというわけではない。以上は括弧内の話で余談。)
日本史を見ると、これに類するのは信長かなとも思うけど、そのあたりの史実は今一つわからない。彼は血にこだわっているふうはあまりなさげ。っていうか、むしろ、信長と秀吉の血にこだわったのは家康。でも、家康も古典的。
むしろ平家物語とか見ていると、貴種(血統)を絶やすということに重要性を置いていた古典的時代があるようだ。(たぶん、山背王とか長屋王はそれ以前の皇統の血を絶つ事件だったのでしょう。このあたりの史実は十分に解明されてなさげ思えるが定説ではないので括弧に入れとく。)
でも、その後の日本を見ていると、日本には血統原理はない。家の名がつながればいいだけ。基本的にま○こ娘を家に用意して、交換したり、タネ男をゲットするっていうのが基本で、権力っていうのは、その場の空気とゼニでだいたい決まる。まったく血統に関係ない夫婦養子も多く、これは儒教圏では異例。
っていうか日本では正義と殲滅の発想はなさげ。血は実際には問われないある種の現実主義の国民が日本のように思える。
⇒きっこの日記 「アングロサクソンの血」で検索
↑こういう発想は、ヘイトサイトっていう以前に、日本人的じゃないなという印象はもちますね。これを妄想的に広げることはしませんが、為念。
追記
関連⇒物騒な話題の雑感 - finalventの日記
関東大震災時の朝鮮人虐殺に関する歴史書メモ
hokusyuさんより、関東大震災時の朝鮮人虐殺に関する歴史のリストをいただく。ありがとう。
今後の検討のためのメモとしてリストしておく。
⇒過ぎ去ろうとしない過去 返答及び追記
- 姜徳相『関東大震災』(中公新書)
- 関東大震災五十周年朝鮮人犠牲者追悼行事実行委員会・調査委員会編『関東大震災と朝鮮人虐殺 : 歴史の真実』(現代史出版会)
- 山岸秀『関東大震災と朝鮮人虐殺 : 80年後の徹底検証』(早稲田出版)
- 山田昭次『関東大震災時の朝鮮人虐殺 : その国家責任と民衆責任』(創史社)
「関東大震災(中公新書 414)」姜徳相
中央公論新社 ; ISBN: 4121004140 ; (1975/01)
「関東大震災と朝鮮人虐殺―80年後の徹底検証」山岸秀
早稲田出版 ; ISBN: 4898272363 ; (2002/08)
「関東大震災時の朝鮮人虐殺―その国家責任と民衆責任」山田昭次
創史社;ISBN: 4915970221 ; (2003/08)
いくつかネットをあたってみると、年代的にもまた歴史研究としても、「関東大震災時の朝鮮人虐殺―その国家責任と民衆責任」(山田昭次)のあたりが主要な本のようだ。
それと、この山田昭次氏に関連して以下のような経緯があるようだ。
⇒資料 関東大震災人権救済申立事件調査報告書 日弁連
「関東大震災と朝鮮人虐殺 : 80年後の徹底検証」(山岸秀)をベースとしたエントリ。
⇒関東大震災・朝鮮人虐殺流言
被害者数は調査主体でまちまちですが、「朝鮮人231人、中国人3人、日本人59人」(内務省警保局調査)、「2711人」(吉野作造調査)、「6415人」(独立新聞調査)などの数字があがっています。内務省警保局の算出した数はあまりにも少ないと言えます。事後の事務処理を簡略化するため、「虐殺」の認定条件を極端に厳しくしている可能性があるようです。その反面、独立新聞=朝鮮人側の新聞が提示した6000人超と言う数字も、他の事実との整合性に問題があるために絶対的に信頼の寄せられるものではありません。政治的思惑がもっとも薄いと思われるのが、吉野作造による調査結果ですが、組織力=調査力において他の二者に見劣りする感が否めないのも事実です。なお、この件に関する犠牲者をもっとも多く出したのは、神奈川県ということで間違いないようです。
吉野作造調査についてのネット・リソース
⇒FAQ in War History 【質問】 関東大震災の際,
この件の,一次資料としては,3つ.
まずは「現代史資料6 『関東大震災と朝鮮人』」,次に警視庁編『大正大震火災誌』,そして東京市発行『東京震災録』.
後は聞き書きとして,1943年に編纂された,吉河光貞検事の『関東大震災の治安回顧』があり,関東大震災五十周年朝鮮人犠牲者・追悼事業実行委員会編『かくされていた歴史−関東大震災と埼玉の朝鮮人虐殺事件』がある.
これらを元に,関東大震災六十周年朝鮮人犠牲者・追悼事業実行委員会編『かくされていた歴史−関東大震災と埼玉の朝鮮人虐殺事件(増補版)』が編まれている.
さて,殺害された人の数であるが,内務省警保局のまとめでは,
朝鮮人:231名 中国人: 3名 日本人:59名
であるが,これは実数ではなく,刑事訴追を前提にした人数である.
内,裁判で認定された殺害人数は,以下の通り.
東京地裁管轄:39名,横浜地裁管轄:2名,千葉地裁管轄:74名,
前橋地裁管轄:18名,宇都宮地裁管轄:6名,浦和地裁管轄:94名.
計,233名.
しかしながら,実数としては以下の2つの調査結果の数字が挙げられている.
大正期の学者である吉野作造の調査,金承学が中心となった,独立新聞の調査.
前者,吉野作造調査(「遺稿・朝鮮人虐殺事件」)では,合計2,711名.
内訳は,東京:724名,神奈川:1,327名,埼玉:551名,千葉:141名,栃木:4名,茨城:44名,群馬:18名,長野:2名.
後者,独立新聞調査では,合計6,415名.
内訳は,東京:1,347名,神奈川:4,106名,埼玉:588名,千葉:324名,栃木:8名,茨城:5名,群馬:37名.
愛・蔵太さんの考察
⇒愛・蔵太の気ままな日記
2・ただし、2000名前後のかたがたは虐殺されただろう、という推測が私的には成り立ち、その虐殺者の多くは自警団ではなく警察・軍隊だった、という目撃証言もある(目撃証言以上の証拠が存在するかどうかは不明である)。