産経社説 原発運転差し止め 現実的な対応策が必要だ

 判決では、大地震の場合には2号機の多重防護が機能せず、放射性物質が外部に放出され、その影響が熊本県にまで及ぶ恐れがあるとした。
 だが、待ってほしい。こうした大規模な放射能漏れが起きるとすれば、原子炉を囲む厚さ二メートルの頑丈な格納容器が地震で破壊されたときである。
 昨年八月の宮城県沖の地震マグニチュード7・2)では、東北電力女川原子力発電所の揺れが、耐震指針で想定した揺れを一部で上回るという計算結果が示された。しかし、実際には揺れを感知した原子炉は何の問題もなく自動停止している。

 これも技術者的にはそうかなと思う。しかし、現実というのは想定外なものだ。