日経社説 パリは改革に燃えているか

 英国やドイツの若者の失業率は10%台だが、仏では22%に達する。構造的な失業問題は、既得権者に有利な保護政策では解決できないのは明らかだ。ドビルパン首相が目指した構造改革は基本的に正しい方向であり、米英や日本の感覚では法律の内容は手ぬるい印象すらある。
 「労働者天国」とも呼ばれるフランスだが、経済グローバル化の大波から逃げることはできない。労組と交渉にあたるサルコジ内相は市場主義者を自任する。国民の痛みを伴う改革を貫いてこそ、将来の国益を担う次期大統領の有力候補と呼べる。

 そういうことなんだがな。
 日経にしてはきちんとした社説でした。

日経社説 稲嶺知事は額賀・島袋合意に協力を

 額賀長官との会談で説明を受けた稲嶺恵一知事は反対を表明した。普天間の危険な現状を1日も早く終わらせるのが沖縄全体に責任を持つ知事の立場であるべきであり、メンツを捨てて協力してほしい。

 5年くらい前なら最後はそういう問題だっただろう。今は違う。
 米軍再編成に対して日本はどう向き合うのかを論ぜずに、ローカルな問題だけにはしづらい。

朝日社説 食育 早寝早起き朝ごはん

 政府が「食育」に乗り出す以上、生活を乱す社会的要因にも切り込まなくては意味がない。

 洒落で書いているならいいけど。
 私なんかはこういう朝日の社説に軍靴の音が聞こえるよ。

朝日社説 普天間移設 沖縄の苦衷はなお続く

 戦後60年以上たっても、基地があるがゆえの事件や事故が後を絶たない。広大な土地を米軍に奪われ、まちづくりが思うように進められない。新しい企業を起こすにも差し障る。「基地の中に沖縄がある」と言われるほどの現実が、県民の反基地感情を根強いものにしている。

 朝日も沖縄のことがわからなくなってきている。記者交換の記者たちの経験が本社の知性に反映されていない。