読売編集手帳

 ⇒6月19日付・編集手帳

経済産業省が先に策定した「新・国家エネルギー戦略」は、エネルギー安全保障を重視しているのが特徴だ。中国、インドなどのエネルギー消費量膨張などを「忍び寄るエネルギー危機」ととらえ、自主開発原油の比率を40%程度に高めるなどの目標を設定した◆日本は省エネ技術を磨いて70年代の石油ショックを乗り切った。だが、安い油価の時代が続くと「エネルギーは金さえ出せば買える市況商品」との意識から、国際市場頼みの路線に走った◆松の根に頼った時代があるように、日本が資源小国であることは今も昔も変わらない。エネルギーを巡る動向に敏感であるべきだろう。新戦略はその一歩である。

 なんだかなぁ。