昔は良かった……それはもちろんないのだけど

 ぶくまのこれ⇒草日記 - 「現代の日本は物質的には豊かだが、精神的には…」みたいなことを言う人が実にたくさんいる件。
 この問題はそう単純なこっちゃないのだと思うのだが。
 ちょっと語ろうとするとテンプレ的な批判を受ける。
 ⇒極東ブログ: 連休の感想
 ⇒極東ブログ: 老人の風貌
 こういうとなんだけど、明治生まれの日本人というのを見たことがない人が多くなったのだなと思う。
 どの時代にも尊敬する人というのはあるのだろうが、日本の歴史が背負わせた倫理できちんと起立する人々がかつてはいたというかけっこう身近にもいた。
 まあ、なんというか、先人を尊ぶということがわかりづらくなってしまったのだろう。
 日本の古典を読んで、どうしてこんな貴重なものを先人は残してくれたのだろうかと、涙する、ってなことが日本人としてきちんと40くらいまで生きたらあると思うのだけどね。
 Googleが無料でサービスをするとかいうけど、そんなものじゃない日本語による文化遺産を、先人のおかげで、事実上ただで受け取れているだけで、日本人である幸せというものがある(ま、悲劇もあるんだけど)。