finalventの日記

2006-07-20

うひゃ、こんなことになっておるのか

 ⇒天皇機関説事件

1935年天皇機関説が排撃された天皇機関説事件について、昭和天皇侍従武官長・本庄繁に「美濃部説の通りではないか。自分は天皇機関説で良い」と言った。 昭和天皇が帝王学を受けた頃には憲法学の通説であり、昭和天皇自身、「美濃部は忠臣である」と述べていたにもかかわらず、直接・間接にはなんら行動を起こすことはなかった。機関説に関しての述懐を、昭和天皇のリベラルな性格の証左としながら、同時に、美濃部擁護で動かなかったことを君主の非政治性へのこだわりとする記述は、しばしば見られるが、現実にはそれほど単純でない。

 「現実にはそれほど単純でない。」?

 なんだ、その記述は?

 中野学校ですら、天皇機関説で通していたのだよ。

機関説は、国家法人説と呼ばれるドイツの学説に由来するが、この学説は国家の本質を「法人」とする点において主権及び主権者の存在をあいまいにする意図をもった学説であり、当時すでに、後発資本主義国であり、外見的立憲主義の典型とされていたドイツにおいてさえ「時代遅れ」とされていた。しかし、戦前期の日本においては、天皇を国家の一機関として観念するという点において、社会科学的思考と結びつく側面をもつと同時に、吉野作造の「民本主義」と並んで護憲運動や大正デモクラシーの理論的バックボーンを演じていたことは、日本資本主義がドイツよりもさらに後発であることと立憲主義がさらに外見的であったことを反映していた。しかし、昭和天皇がそこまでの理解を持っていたかは疑問である。昭和天皇の理解していた機関説は、「一機関」としての性質を強調する一木-美濃部ラインのものではなく、有機体の「頭部」であることを強調する、清水澄の学説に近かったとする説もある。

 あほか、これ。

 機関説一般と、実際に当時の日本がどういう統治形態だったか関係ないじゃんというか、後者から議論すべき。それは、昭和天皇がどう認識していたかではなく、昭和天皇がどう行動していたかだけが問われる。

 実際のところ、昭和天皇は国会に逆らうことはなかったという意味で、機関として行動した、たった2つの例外を除いて。

 その例外を天皇に強いたのが日本国民の側であった。

これなぁ、天皇独白ってやつ

 ⇒昭和天皇、A級戦犯靖国合祀に不快感・元宮内庁長官が発言メモ

昭和天皇が1988年、靖国神社A級戦犯合祀(ごうし)に強い不快感を示し、「だから私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」と、当時の宮内庁長官、富田朝彦氏(故人)に語っていたことが19日、日本経済新聞が入手した富田氏のメモで分かった。

 つうわけで最初日経に入る。

 ほいで。

 ⇒asahi.com:昭和天皇「私はあれ以来参拝していない」 A級戦犯合祀 - 社会

 昭和天皇が死去前年の1988年、靖国神社にA級戦犯が合祀(ごうし)されたことについて、「私はあれ以来参拝していない それが私の心だ」などと発言したメモが残されていることが分かった。

 朝日は入手経路不明。

 内容だが。

 《「昭和天皇独白録」の出版にたずさわった作家半藤一利さんの話》メモや日記の一部を見ましたが、メモは手帳にびっしり張ってあった。天皇の目の前で書いたものかは分からないが、だいぶ時間がたってから書いたものではないことが分かる。昭和天皇の肉声に近いものだと思う。終戦直後の肉声として「独白録」があるが、最晩年の肉声として、本当に貴重な史料だ。後から勝手に作ったものではないと思う。

 関連は⇒「昭和天皇独白録・寺崎英成御用掛日記」

 私もこれは当然読んでいるわけで、その線からは、そう違和感ない昭和天皇像が出てくる。

 ただ、寺崎資料の信憑性もよくわかんないんだよね。偽書とまではいいかねるが、政治的な思惑で作成された文書なんで。

 寺崎資料の延長的にはこういうのもある。

 こういうの⇒『昭和天皇は靖国へ行かなくなった』

 昭和の最後の2年間、私は宮内庁を担当していました。昭和天皇について知りたいことはたくさんありましたが、その一つは、なぜ1975年11月を最後に靖国神社へ行かなくなったのか、ということです。この問いに答えられる人は天皇の側近である徳川義寛・侍従長しかいません。何日も朝駆けし、出勤途中を待ちかまえて尋ねました。徳川侍従長は口が堅く、ほとんど無言の行でしたが、A級戦犯合祀と関係があるらしいこと、徳川侍従長も合祀に批判的だったことは分かりました。

 後に侍従長を退いてから同僚の記者が取材した証言録によると、以下のような経緯でした。――靖国神社の合祀者名簿は例年、10月に神社が出してくるが、1978年は遅れて11月に出してきて、A級戦犯を合祀したいという。その10年ほど前に総代会はA級戦犯を合祀する方針を決めていたが、旧皇族である宮司の筑波藤麿さんが先延ばししてきたのに、宮司が代わると間もなく合祀を実施した。徳川氏は「松岡洋右さんのように軍人でもなく病死した人も合祀するのはおかしい」などと問いただしたが、押し切られた。

 「靖国神社は元来、国を安らかにするために奮戦して亡くなった人をまつるはずなのであって、国を危うきに至らしめたとされた人も一緒に合祀するのは異論も出るでしょう」「筑波さんのように、慎重な扱いをしておくべきだったと思いますね」と、徳川氏は語っています。昭和天皇は、戦後も1952年を初めとして数年おきに靖国神社へ参拝していましたが、事実として、A級戦犯の合祀後は行っていません。

 と読み返すに、今回の資料:

私は 或(あ)る時に、A級(戦犯)が合祀され その上 松岡、白取(原文のまま)までもが 筑波は慎重に対処してくれたと聞いたが

 このあたり、徳川義寛・侍従長と今回の昭和天皇とされる発言は酷似。何故?

 いずれにせよ。

 皇室をこの問題にからませるのは、や・め・れ。

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これよく知らないし関心もないのだけど、ま、世間の付き合い的に

 見ました⇒はてなブックマーク - YouTube - 極楽とんぼ加藤 山本の不祥事を号泣で謝罪。

 感想、特にないです。

 事件をよく知らないし。

 事件は確定なのかもよくわからない。

 中年オヤジのありげな咽喉ってこと?

 あと、普通の社会だと、これは、謝罪にはなりません。あるいは、普通の社会だとこれで謝罪になるのでしょうか。

 まあ、ビジネス的な問題だけでもなさげですし。

なぜかCOLORSがよい

 ⇒「 ULTRA BLUE: ホーム: 宇多田ヒカル」

 聞いているのだが。

 当初聞いたときはそれほどどってことなく、ULTRA BLUEで聞いても、ま、これは前の作品のトーンだよねとか思っていて、This Is Love とか Keep Tryin’のほうがよいのではとも思ったが、COLORSのサウンドがなぜか無意識に沈み込む。

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COLORS: ホーム: 宇多田ヒカル,河野圭,ラッセル・マクナマラ

 これは、懐かしの歌謡曲サウンドなのではないか?

 なんか日本人の怨念みたいな感じがじわっとしてくるのはなぜだろう。

 藤圭子に声があったら歌っているかのような。あるいはそのまた母からの。

 この映像もなんかそれなりにうまく、その感じを出している。

 ⇒http://www.youtube.com/watch?v=j0APT_VSgxo

cover
COLORS: ホーム: 宇多田ヒカル

日経春秋 春秋(7/20)

 ネタとしてそう悪いコラムでもない。

 が。

 北朝鮮へカネを送るのに1番手っ取り早い方法は? 答えは「郵送」だ。

 違うな。きっこが好きな朝鮮玉。

 ま、それはさておき、こうした状況で人々がどのように送金するかといえば、現物である。そういう実態を執筆子は知らないのだろう。

日経社説 幅広い日印経済連携めざせ

 日経だからなというはある。

 インドの問題は対中戦略と、NPTの問題が大きく横たわる。もちろん日経だからスルーしてよろしい、と。

毎日社説 秋田連続殺人 冷静に本質を見極めよう

 標題にそそられて読むと、まったく本質が書かれていない。あるいは、児童虐待が本質だと言いたいのだろうか。

 女児の事件から男児の殺害までに約1カ月あったので、県警がいち早く母親を逮捕していれば、男児は助かったとの見方もある。確かに捜査がもたついた印象もあり、残念な結果となったが、物証がない犯行状況や母親を取り巻く複雑な事情を勘案すれば、県警が慎重に捜査を進めたのは無理からぬところだ。大切なのは、冷静に事件の本質を見極める姿勢だ。

 この理屈は通らないと思う。というか、いきなり「母親を逮捕」という文脈はプロパガンダレトリックだ。ひどいな。

 この事件には謎がある。流布されている脚本の出来は悪い。

毎日社説 パロマ給湯器 安全装置の劣化もあったとは

 社説としてはある程度抑えているが、この問題も次の社会ヒステリーのネタか。

 不燃焼が原因で死者がでることは警察が知り得る。警察が地域コミュニティと繋がりがあれば、これはまずいんでねーのという、社会の安全弁が働く。

 そうした社会安全弁が働かなかったというのはありそうだ。端緒の死者も1か月放置だった。

読売社説 [パロマ事故]「企業も行政も『安全』を忘れていた」

 質の悪い朝日新聞のような社説だ。

 こうした問題は社会の木鐸にも責任はある。

 死者はまだふくらむだろう。問題の枠組みはもっと広がるようにも思う。

 餅を食うのも認可制にするとよいのだろう。

朝日社説 陸自イラク撤収 この経験を検証しよう

 この標題なので、うへぇとくるのを期待したが、それほどひどくはない。

 朝日はいろいろ負け惜しみみたいなネタを突いているが、これはどう見ても小泉の勝ちでしょう。

 結局、政府もマスコミも書かないのだが、自衛隊は実際には英国の私企業に守られていた。最後はオーストラリア軍だった。その意味こそもう少し日本は考えるべきなのだろうと思う。

 この戦争、というか統治は、ざっくりと見れば、米国の暴走や米国のヘマ、というのもあるが、より大きな問題は、民営化された戦争産業というものの確立だった。そんなものが世界の未来の平和になんの意味があるのか、難しい。

 この間、左翼的な思索が非常に劣化したなとも思う。テンプレしたというか。もともと日本の左翼は一部の貴族的な指導者+インテリ+メディア、で、その背景に多層な工作や厚い動員があった。下部構造が崩れて上部構造があたふたとちゃちな煽動をするようになった。

FujisawaFujisawa 2006/07/20 09:15 以前、ローカルニュースヲチしてたときに、『警察が地域コミュニティと繋がりがあれば』と感じてしまったことは数知れずです。で、地域コミュニテイとの繋がりって何だろうかと...。“交番”のコンビニ化(郵便局化)?、“教育委員会”的機関?、WEBでの“情報公開”?。うちの市でも、地域の不審者情報(というか事件情報)をメール配信するサービスを始めたのですが、そういうことの延長になるのか?。どうなんでしょうね。

finalventfinalvent 2006/07/20 10:00 Fujisawaさん、ども。沖縄ド田舎暮らしの経験からすると、爺たちの世間話でしょうか。なんか、奇妙にいろいろな情報が伝達してました。伝統社会ってこういうものかと思いました。

hihi01hihi01 2006/07/20 10:09 finalventさん、おはようございます。”Keep Tryin’”ハマっております。最後のリフレインの辺りで、自分が呼ばれているようで、泣きそうです。

finalventfinalvent 2006/07/20 10:12 hihi01さん、ども。Keep Tryin’は、音というか背景音の作りがかなりサブリミナルで恐い作品だと思いますよ、ちょっとヤバイくらい。

kagamikagami 2006/07/20 11:43 テポドン2の発射ボタン…ボタン…押して…しまいましたっ…!!(^^;

FujisawaFujisawa 2006/07/20 12:01 押してみますた。コメント欄とかあれば、「2ゲト」とか書きたかった。それはそれとして、『爺たちの世間話』ってのは頭では理解できるのですよ。世間話という環境こそ地域コミュニテイのソーシャルキャピタルだというのは。でも、東京近郊だと、その世間ってのがクラスター化されていて、実感まるで無しです。あるいは、「世間話に聞き耳を立てろ!」という要請だとすると、東京近郊においては、行政機構は2ちゃんやらまちBBSをしっかりヲチしろよということになるのですかね。これって「メディアイン」?。これだと半分位は理解できます。半分しか理解できないのは、ヲチした結果、反応するかどうかは、まったく別のファクターだろうということ。身もふたもないことを書いてしまうと、それを動かせだけの大規模な祭りが要請される?...うーむ。

finalventfinalvent 2006/07/20 14:40 kagamiさん、ども。押してはだめだってば。

finalventfinalvent 2006/07/20 14:41 Fujisawaさん、ども。難しい問題ですよね、昔がよかたっということではすまないわけですし。それこそ自警団とかになりかねないし。

SundalandSundaland 2006/07/20 15:55 メモですがあまりに見え透いてませんかね。まさか長田メールじゃ・・・。

finalventfinalvent 2006/07/20 17:08 finalbentoさん、ども。靖国神社が「皇室を頂点とするヒエラルキーの中に組み込まれている」とするのが論理的なのですね。すみません、スルーさしてください。

finalventfinalvent 2006/07/20 19:44 Sundalandさん、ども。寺崎文書の史的評価も定まってないのにこんなものがバッチグーのタイミングで出てくるとは……。まあ、まずは歴史家に史料批判から初めて欲しいですよ。私はこの史料について予断はありません。ちょっと特殊な経緯がありそうには思いますが。

kinginsunagokinginsunago 2006/07/20 20:28 しかし何故このタイミングなんですかねェそれも日経で…まあ朝日では、あまりにも意図がミエミエになるから?
それにしても日記に貼り付けたメモ書きとあの文体。あまりにもお約束すぎて怪しさ満点なんですが…現実にあるんですねェ(苦笑

finalventfinalvent 2006/07/20 21:45 kinginsunagoさん、ども。その後各社の報道があるので、ソースの経路が気になってみるのですが、依然わかんないみたいです。ただ、この文書はありがちですし、なんつうか私のように昭和天皇ヲタだと言いそうだよねというのはあります。ただ、世の中どうしちまったんだと思うのは、これは天皇の公人発言ではないんですよ。存命でしたら悩まれるでしょうし、お付きの者の資料としても子孫の見識がちと疑われるなというのはありますね。まあ、歴史研究の資料としてはよいですし、きちんと研究してもらいたいです。というか、でも寺崎資料の研究もなぁですが。

himorogihimorogi 2006/07/21 00:12 しかし相変わらず日本のマスコミは怪しいネタを大々的に報道して、妙なバイアスかけたまま、事後報道はスルーするんでしょうね。そして慰安婦みたいに捏造の問題構造だけが残る。

arrackarrack 2006/07/21 07:37 >しかし相変わらず日本のマスコミは怪しいネタを大々的に報道して、妙なバイアスかけたまま、事後報道はスルーするんでしょうね。

情報の出所がわかるだけマシでしょう。わけのわからない根拠不明のコピペ宣伝を否定するよりは骨が折れませんから。

finalventfinalvent 2006/07/21 07:55 himorogiさん、ども。寺崎文書のことがすっかり忘れられている感じはしますね。

finalventfinalvent 2006/07/21 07:56 arrackさん、ども。寺崎文書のようにまず学者を介するべきだったと思いますが。

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