読売社説 [中国資源外交]「アフリカからも噴き出す警戒論」

 メモだけ。

 今回の歴訪で胡主席は、重要な石油輸入先スーダンなど6か国に総額3億ドル超の経済支援を約束した。中国の対外援助の半分以上はアフリカ向けとされる。
 大規模な援助や投資と引き換えに、天然資源を確保する動きは強まる一方だ。中国が輸入する石油のうち、アフリカ産は3割超を占めるまでになった。

 とくに、「世界最悪の人道危機」とされるダルフール問題を抱えるスーダン情勢が問題となっている。
 胡主席の歴訪直前、米政府は特使を北京に送り、ダルフール問題での「建設的な役割」を求めた。スーダン首脳との会談で、胡主席は反政府勢力との対話や国連関与受け入れを促した。
 内政不干渉を原則とする中国トップの異例の発言は、欧米諸国の批判の高まりを意識したものだ。