ホリエモン実刑の整理

 このあたりがきちんとしているのでは。
 ⇒元検弁護士のつぶやき: ライブドア事件、堀江被告に実刑判決

 主観面での主要な争点は、いうまでもなく共謀です。
 ひらったく言いますと、堀江被告は本件の決算処理の内容を知っていたかどうかです。
 つまり、認識の有無です。

 ええ、そうでしょう。

 言い換えれば、検察は、宮内被告らの共謀の存在を示す直接的な証言以外の証拠によって、
 「堀江被告が知らないわけないじゃん。当然知ってなきゃおかしいよ。」
 という心証を裁判官に得させることに成功していたものと思われます。

 となりますね。

だからこそ、弁護人が宮内被告の横領事実を検察がもみ消して堀江被告に有利に証言させたという主張に対しても、裁判所は横領もみ消しの可能性を認めつつも宮内被告の証言の信用性を維持したものと想像されます。
 判決は電子メールの内容を宮内被告の証言の信用性の支えとして指摘していますが、メールの内容がどの程度決定的なものであったかは疑問です。

 というわけで、そのあたりが最高裁で問われるか。
 そのころ、世間的にはすべて終わっているかもですが。