日経社説 新条約で機動力を増すEU

 これは重要な社説かな。私のほうもちょっとうかつだったし。

 欧州連合(EU)の首脳会議が、未発効に終わったEU憲法に代わる新たな基本条約を採択した。新条約は「リスボン条約」と名付け、EU大統領の創設や政策決定を迅速化する多数決制度など、さまざまな斬新な工夫を盛り込んだ。新条約が発効すれば、半世紀にわたる欧州統合が新たな進化の段階に入る。

 名を捨てて実をとる。その策のおかげで、新条約は逆に当初のEU憲法より濃い内容となった。新体制への移行は09年だが、新条約が機能し始めれば、EUの国際社会への影響力は一段と高まるだろう。

 ただ、現実問題としてどうかなというのがよくわからない。経済はオイルマネーや実質東欧の安い労働力の流入などの短期的な後押しのように思えるし、象徴ともいえるエアバスが豪快にこけたし。って、この話もまだブログに書いてないな。

毎日社説 社説:公務員制度改革 首相の熱意が試されている

 スルーするはずの話なんだが、ちとメモがてらに。というのはこういう社説も私は皆目わからない。制度改革は制度なんで制度設計と合意の問題。そこに首相の熱意がそれほど大きな要素なんだろうか。というか、それほど首相の決断の問題なのか。

毎日社説 社説:世界経済 カギを握るのは米国の対応だ

 一瞬表題が意味不明。もちろん、米国は国際経済の最大のプレヤーだけど。と読むに意味不明。

 サブプライムローン問題と同様に、SWFの行動によって市場が不測の混乱に陥る可能性も指摘されている。投資対象やリスク管理の手法などを公開し、透明性を高めるよう求めたい。

 単純にわからない。SWFソブリン・ウェルス・ファンド)が?
 むしろ問題は、全体象を見失ってインフレ対応を遅らせることでは? このあたりバーナンキ僧正の目が狂うとはまるで思えない、っていうか、段々、頑張れ僧正と思っている自分がいるな。

朝日社説 パキスタン 「対テロ戦」が招いた混迷

 のっけから放言なんだが、なんだこの変な社説。シャリフのことも、最高裁のこともなんも知らない素でバカが書いたような話。しかも中国の関係をネグリまくり。
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