読売社説 中国新体制 胡主席の権力は確立されたか

 まあ、妥当かな。っていうか今ごろこう言い出すあたりが日本のジャーナリズムがおちゃめなところ。

 今回は実力者の曽慶紅国家副主席が世代交代人事の例外扱いで留任するのか否かが焦点となった。だが、「68歳定年制」を厳格に適用する形で、高齢の曽氏ら3人が退任した。

 そして朝日はばっくれたまま。ナイスだよ、日本のジャーナリズム。
 実際には曽慶紅とバーターで上海閥が勢力として生き残り、共青団を覆そうとしている。

 しかし、「胡錦濤時代」の完全到来には、なお時間がかかりそうだ。人事の随所に影を落とす江沢民前総書記の影響力、それが最大の理由である。
 党大会前、胡氏の後継候補は、同じ共青団出身の李克強氏が最有力との観測が強かった。ところが、新指導部の序列で李氏は、習氏に次ぐ7位に甘んじた。上海閥を束ねる江沢民氏が、上海市トップの習氏を強く推した結果といわれる。
 上海閥に属し、退任の憶測が絶えなかった賈慶林李長春両氏も常務委に留任した。今後も江沢民氏ら上海閥の人事介入が続けば、胡氏の指導思想である「科学的発展観」が党規約に明記されたことで高まった権威は揺らぎかねない。

 一応テッペンを胡錦濤が握った形にしたけど、あのメタボ国家が合理的にグリップされないというのは、本気じゃねーな感はある。というか、ちょっと放言でいうと、リセッションとからんで東北の問題がいずれ日本を巻き込む形で暴発しそうなやな予感が出てきた。

 党大会に合わせて行った軍首脳人事も気がかりだ。胡氏は七つある軍区のうち6軍区の司令官を代える大規模な人事異動を断行し、台湾方面の軍務経験が豊富な人材を主要ポストに配置した。
 党大会で胡氏は、台湾問題の「対話による解決」を強調した。だが、軍の新体制は、来春の台湾総統選や有事をにらんだ胡政権の強硬姿勢を示すものとの警戒感が、台湾側で高まっている。

 これはないものねだり。江・フランケン・沢民がプウしないだけまし。というか、こうしてみると米国の軍事・外交戦略とかは巧みだったんじゃないか感はある。でも、台湾が暴発するかも。