日経社説 首相決断を生かし実効ある救済法を

 これは良社説だった。

 和解協議での政府の姿勢は、国家賠償法が規定する最低レベルの「国の責任」に固執し、薬害の発生・拡大を止められなかった薬事行政の失策・怠慢の責任を認めようとしない点で、遺憾だった。
 しかし原告・被害者が裁判で求めたものを立法によって実現させるのは、事態の解決策として訴訟の和解よりも望ましい面がある。全国5つの裁判所に起こされた訴訟のうちの1件での和解協議をまとめるよりも立法によるほうが、早く広く被害者への補償・救済をはかれるだろうし、何より、救済法を成立させれば、国権の最高機関が「この薬害には国に責任がある」と認める明確な意思表示になるからだ。
 原告側が譲れない要求とした一律救済とは、肝炎の感染源になった血液製剤の種類や投与時期を問わず一律に被害者に補償をすることを指す。既に出た5つの判決で一律救済を国に命じた例はなく、和解協議を進めている大阪高裁も「被告国側の譲歩がない限り、一律救済は和解案に盛り込めない」立場だ。
 薬害肝炎訴訟で原告は国家賠償法1条「公権力の行使に当る公務員が違法に他人に損害を加えたときは、国は賠償する責に任ずる」を根拠に賠償を国に求めている。つまり司法の場で争われているのは、「違法か否か」という極めて狭い範囲での「国、行政の責任」なのである。

 すっきりとフレームがまとまっている。
 そして。

人の命や健康にかかわる行政は、司法の場で問われるのよりも高いレベルの責任を負う、との認識に基づく発言だろう。

 ここはとてもむずかしい。

朝日社説 ミャンマー難民―受け入れの準備を急げ : asahi.com:朝日新聞社説

 振り返れば、日本も70年代末からベトナムラオスカンボジアの難民を受け入れた経験がある。定住促進センターをつくり、延べ1万1000人余りを迎えた。でも、一時的な特例措置で終わり、フォローアップも十分ではなかった。
 この教訓を生かし、政府は検討を急ぐべきだ。初めは小規模な受け入れであっても、成功させて大きく育てよう。ミャンマー難民以外にも対象を広げたい。
 それが日本の国際責任である。

 どういうポジショントークかとも思うが大筋ではそういうことは言える。現実はなかなか難しいだろう。

朝日社説 薬害肝炎救済―首相がやっと決断した : asahi.com:朝日新聞社説

そうした思惑や、決断が遅すぎた面はある。本来は、議員立法ではなく、政府が決断すべき問題だ。とはいえ、今回の方針転換が患者の早期救済に結びつくものであれば、率直に評価したい。

 この件についてはけっこう朝日と同意見。

快晴、クリスマスイブ

 世の中はハッピーホリデー。自分はというとなんか胃が痛くなりそうな。
 さて天気図、おお、気圧の谷間が関東を移動中のような。太平洋側に低気圧があり、これが上昇するとホワイトクリスマス……まその可能性は低いか。

今日の増田、クリスマス・イブ編

 ⇒同僚と寝た。

それぞれ彼氏彼女居たし、何より仕事に支障が出たら困るから、惹かれるものがあっても素知らぬ顔して二年近くも過ごしてきた。なのに…

破滅と前進の紙一重

 ま、そうかな。
 もう一つチョイスがある。また、素知らぬ顔の関係に戻してもう二年を過ごすこと。

そういう流れか、タイ

 ⇒CNN.co.jp:タイ総選挙、タクシン派が圧勝の勢い 出口調査
 予兆はあったのだけど。

バンコク ─昨年9月のクーデター後で初となるタイ総選挙の投票は、23日午後3時に締め切られた。出口調査の結果、タクシン前首相派の「国民の力党」(PPP)が圧勝する勢いにあり、ここ2年続いているタイの政局混迷は一層深まる恐れが出てきた。