毎日社説 社説:物価上昇拡大 「しょうがない」では済まない - 毎日jp(毎日新聞)

 これまでの政府のデフレ脱出戦略は経済活動の活性化が、賃金上昇などを通じて消費拡大をもたらし、需要サイドから物価が正常化していくというものだった。ただ、原油価格の急騰がきっかけであっても、日本はもはやデフレ経済ではない。国際的にも新価格体系に移行中であることも間違いない。

 デフレだと思うよ。
 そして賃金は上がらないからもっとひどい状態になってきている。

 福田康夫首相は最近の物価上昇を「しょうがない」と表現したが、その認識は誤っている。1〜2%の消費者物価上昇ならば、日本銀行にとっても、インフレ目標設定論者にとっても、望ましい水準だ。ただ、その場合でも、中身をよく見なければならない。
 デフレ下で明らかになったことは、技術進歩の速い情報技術(IT)関連商品・サービスの物価下落と、教育費などの上昇である。食料や衣料品の物価水準は大きく変わっていない。パソコンや薄型テレビ、携帯電話料金などの大幅値下がりによるデフレだ。

 おや、毎日新聞に「インフレ目標設定論者」なんて出てくるのか。そしてデフレ認識もあるじゃん。

 それだけに、物価安定は一層、重要になっている。景気が微妙な局面に入りつつあることは事実だが、政府も日本銀行も従来以上に、物価に軸足を置いた政策運営を心掛けるべきだ。

 それはむりだと思うよ。
 それと、今の投資マネーによるチキンゲームは秋口にクラッシュするんじゃないかな。
 というかそういう読みもすでに織り込まれてつつあるような雰囲気もする。