読売社説 児童ポルノ 「単純所持」も禁止すべきだ

 しかし、インターネットの普及で児童ポルノの拡散が急速に進む中で、先進国は規制の強化に乗り出している。「単純所持」を禁止していないのは、主要8か国(G8)では日本とロシアだけだ。

 与党チームは、児童ポルノサイトへの接続をプロバイダーが自ら遮断する「ブロッキング」制度も導入する方針だ。
 児童ポルノに類した漫画やアニメ、コンピューターグラフィックス(CG)についても規制すべきだという議論が一部にある。
 アメリカやフランスでは、これらも規制の対象となっている。一方イギリスでは、CGのみを禁止し、アニメとコミックは対象外にするなど、国によって対応に若干ばらつきがある。
 こうした規制については、「表現の自由」の問題もあり、慎重な議論が必要だろう。
 まずは「単純所持」の禁止とブロッキング制度導入に焦点を絞って、法改正を検討すべきだ。

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