毎日社説 社説:ゆうちょ銀行 住宅ローンで出過ぎるな - 毎日jp(毎日新聞)

 では、競争の激しい住宅ローン分野への進出はどう考えればいいのだろうか。ローンでも消費者にとって選択肢が多いことは望ましい。その限りでは、ゆうちょ銀行の参入による競争促進は悪いことではない。

 そこで終わりではないのかな。

 ただ、押さえておかなければならないことは、民営化されたとはいえ、ゆうちょ銀行は国が100%の株式を保有する日本郵政の完全子会社ということだ。国営そのものではないが国がバックについているのだ。そのような金融機関の住宅ローン取り扱いは、よほど慎重でなければならない。

 なんだかなあ。
 まあ、最後の最後は国民がケツを拭くからどうでもいいやかな。

読売社説 後期高齢者医療 実態調査と総点検を急げ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 これまでも75歳以上の人は主に市町村の国保に加入しながら、老人保健制度の枠組みに入り、その医療費が膨らんだ分は企業の健保などが拠出金で支援していた。
 ただし、現役世代がどれだけ負担するかが明確ではなかった。後期高齢者の医療費が必要以上に膨らまぬよう、誰が責任を持って取り組むかも判然としなかった。
 新制度は、あいまいなまま融通しあってきた高齢者医療費の会計を独立させ、都道府県単位の組織に運営責任を持たせた。従来の市町村単位より広域化したことで、保険財政は安定する。
 所得の多い高齢者には、応分の負担を求める仕組みも盛り込まれた。現役世代には、自分の保険料のうち、どれだけ高齢者医療にあてられたかも明示される。
 負担のルールを明確にしたことが、高齢者に冷たい制度と受け取られているようだ。

 そういうことなんでしょうね。っていうか、かつてのままでこれからやってけるわけもないと思うけど。

 説明を尽くし、必要な救済策を講じることが大事だ。

 という結論だけど、説明を尽くして理解されるかわからない。そして救済策はそれとは別の話。

朝日社説 食糧輸出規制―最低限の歯止めがほしい : asahi.com:朝日新聞社説

 世界的な穀物価格の高騰を受けて、自国産の穀物の輸出を禁止したり、輸出枠を設けたりする国が相次いでいる。事態を憂慮した日本政府は、世界貿易機関WTO)の貿易交渉で「輸出規制には国際ルールを設けるべきだ」と緊急に要請した。

 そうだよね、ふんふんと読んでいたら。

 いまの相場高騰は、供給不足への時代の転換を先取りしているのかもしれない。世界の人口が増え続け、発展する中国とインドでは飼料需要が急増中。加えて、バイオ燃料が大量の穀物をのみ込む勢いだからだ。
 だとすれば、日本でも農業の生産力を高めなければならない。コメの生産抑制をやめるような抜本策を考え始める時期だ。輸出規制に歯止めをかけつつ、国内の農業を鍛える。この両方に力を入れていくべきである。

 今日は放言はやめとこ。

朝日社説 ミャンマー―日本外交も説得に動け : asahi.com:朝日新聞社説

 ミャンマーに強い影響力を持つ中国にも働きかけるべきだ。来日した胡錦濤国家主席とは、日中両国が世界の平和や発展に大きな責任を負うと合意した。その「戦略的互恵関係」を生かす時ではないか。

 実はまず中国に働きかけたほうがいい。朝日もわかっているのに話の流れは転倒してしまった。
 あとごく簡単にいえば、北朝鮮支援もそうだけど、下手な支援は軍政の太らせ民衆への恐怖をかき立てしまう。その意味で、米国みたいにとにかく空爆みたいに食糧を投下するというのはわるくないかもしれない。

 アジアで起きた巨大災害である。日本は国際機関と協力しつつ、もっと主導的な役割を果たしたい。

 こういう「アジア」観はやめたほうがいいよ。アジアである特異性はないのだから。世界はどでも同じ。その意味でもっとアフリカとかにも着目しないと。

四川省地震、2日め

 香織丹⇒アバ汶川大地震:5月13日 随時更新:イザ!

この地震を機に、というと語弊があるかもしれませんが、中国がよりオープンになり、被災地に海外の災害支援NGOやボランティアもはいって支援活動が行えるような状況になってほしいです。

 内陸するぎんだよね。むずかしいな。
 ちなみに。
 もう昔のことになってしまったけど、こういうのがあったんだよね。20世紀最大の地震被害。
 ⇒唐山地震 - Wikipedia
 ⇒1976 Tangshan earthquake - Wikipedia, the free encyclopedia
 ⇒中国大地震:(その2止) ありったけ重機を 日本政府、緊急支援へ - 毎日jp(毎日新聞)

◇76年「唐山」死者24万人
 中国では多数の死者を出した大地震がたびたび起きている。理科年表によると、1920年12月に中国西北部寧夏回族自治区マグニチュード(M)8・5の地震が起き、約23万5000人が死亡。76年7月には河北省唐山市付近でM7・8の地震が発生。唐山地震と呼ばれ、20世紀最悪となる約24万2800人が犠牲になった。
 今回の震源地である四川省から雲南省にかけての一帯も、大地震の多い地域。四川省では33年8月にM7・5の地震があり、約6800人が死亡した。73年2月にもM7・6の地震で約2200人が死亡した。雲南省では70年1月にM7・8の地震が起き、約1万5000人が死亡。74年5月にはM7・1の地震で、約1500人が死亡した。
 東京大地震研究所アウトリーチ推進室の辻宏道准教授は「今回の地震が起きた場所は(規模の大きな地震の多い)プレート(岩板)境界ではないが、プレート運動でインドがユーラシア大陸に衝突する力が働く地域に当たる。阪神大震災(M7・3)より大規模の地震がより浅いところで発生しており、被害は相当大きいのではないか」と指摘している。
 また、阿部勝征地震調査委員会委員長(地震学)は「ユーラシアプレートにも、インド・オーストラリアプレートにも重い大陸が載っている。どちらかのプレートがもう一方の下に潜り込むことができず、ぶつかり合う大きな力がたまっていると考えられる。このため、過去にも周辺で大きな地震が起きている」と話している。

 
追記
 ⇒BBC NEWS | Asia-Pacific | Death toll rises in China quake

The most powerful earthquake to hit China in 30 years has killed at least 10,000 people in south-western Sichuan province, with many more still trapped.

増田的はてぶ論

 まあ釣りの部類だけど⇒はてなブックマークを見ていたら、気分が悪くなってきました。
 この手の議論はもう意味ないっていうか、またぞろ、ネガコメなんて問題ない、finalventネガコメ5か(おまえら洒落わかんないのな)、はてな村はどこ、といったフェイクな議論が、おなじみのメンバーで繰り広げられるだけなのであります。もういいよ。
 「オレなんかネガコメ受けてもどってことない」人が、それほど読むにあたいするエントリ書いているのかよ的疑問はスルーっと。

正気と狂気の境について微量に

 まず、たぶん、心理学的というか精神医学的にか、ちと曖昧なのだけど、正気と狂気の境というのは、ないです。そのあたりの議論は、これ嫁。

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脳は意外とおバカである: コーデリア ファイン, 渡会 圭子
 古書がだいぶやすくなっているけど、これ、私は3回は読みました。まだ読むと思う。初読のときはありがちーとか思ったけど、こいつは意外と名著です。まあ、10年すると古くなるだろうけど。
 で、と。
 正気と狂気の区別というか統制は、ほいでも意外と簡単なんですよ。
 徒然草 八十五段を嫁ですよ。

 狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり。

 つまり、本人は佯狂であっても、他者から見ればべたな狂人。
 ネットなんかだと、本人は意図的に愚民をたぶらかしているんだぜ的な人も多いけど。
 でも、法師のいうように、それってば、べたな狂人だってばさ、サマンサタバサ。
 つまり、狂人かどうかは、回りの集団が決めること。
 内在じゃないわけね。
 だから、回りの集団のインタフェースをどう観察し、統制するかということが、狂気と正気の問題。
 で、回りの集団が、集団狂気になると、そりゃ困ったということになる。
 というわけで、正気っていうのは、できるだけ、遠隔性への志向を持つこと、意識を開くことが重要なわけね。
 これを内在的に翻案すると、えーオレって愚民の前で佯狂しているのであっていたって正気ですぜみたいな内在自認を、とりあえず、暫定的に、仮説的に放棄して、できるだけ、遠隔の原理から照射すること。
 遠隔というのは、空間的、つまり、普通に世界から見たら日本のこのばか騒ぎキチガイFAとか、時間的、つまり、歴史をみたら、いつか来た道、この破滅の道っていうやつ。
 ただ、あまり遠隔性があると、集団から浮いて、結局狂気になる。ので、ま、ざっくり国家の共同幻想域で正気が正規化されないときは、もうだめですね、あかん。
 で、その国家の共同幻想域における正気というのは、一般意志ということなんですよ。ま、しかしその議論は難しい。と。
 いずれにせよ、個体の生存は環境に依存しているのだから、その依存のインタフェースの適正値が正気ということなんで、その限界点がみえれば、内面はけっこう狂人だろうがどうでも、いいったらどうでもいい。
 でも。
 ごく内在的な狂気傾向についていうと、そのインタフェースへの違和、あるいは集団の正規化みたいへの違和が、悪意に転換している傾向があるとき、実は、かなり、もう狂気なんだと思う。
 通じないなという内在世界を、外界との悪意で構築しはじめたとき、実は、すべては終わっている。キチガイの道しかないよというか。
 ということで。
 キチガイを避けるには、アホーであることは案外重要だったりする。
 あと、甘えかな。
 優越感というのは実は局在されているから、甘えがあるんだよ。
 「ぶっ殺すとか言ったけど、洒落でうけとめてくれよ」みたいのは甘えですよ。
 っていうか、そういうコード、インタフェースの内在の、ちょっぴりさみしいところで、恋みたいなものとか、二次元嫁でも作るとよさげ。

ダルフール危機、近況

 ⇒BBC NEWS | Africa | Assault heralds change in Sudan

The ragged column of rebels headed away from the scene of their attack near Khartoum, leaves a string of questions and uncertainty in its wake.

 暗いなあ。見通しがまるでない。内戦から本当の戦争になるのを手をこまねいてみるということか。

ジンバブエ問題が南アをも悪化

 まだそれほどでもないけど。
 ⇒BBC NEWS | Africa | South African mob kills migrants

Police reinforcements have been sent to the South African township of Alexandra, north of Johannesburg, after attacks on foreigners.

 事態にはまだ中国人は関わってないようだ。
 でも、中国人問題が起きるのは時限爆弾みたいなものかな。

クロ現 最新報告 中国経済に異変あり、見たよ

 ⇒最新報告 中国経済に異変あり : クローズアップ現代 放送記録

オリンピック開催を目前に控える中国、好調だった経済に今、異変が起きている。去年11月に最高値をつけた上海の株価は今年に入って、半値に暴落、不動産価格の下落も始まる一方で、物価は前年比8%の猛烈なインフレ状態にある。中でも、中国の人々が好んで食べる「豚肉」は2年間で2.5倍に高騰、庶民の生活を直撃している。インフレ対策が喫緊の課題となっている中国政府だが、サブプライム問題をきっかけにアメリカへの輸出量が減少している中、極端な対策をとり続ければ、経済の足腰が崩れかねないというジレンマを抱えている。世界の工場・中国経済に何が起きているのか、異変の最前線を報告。中国政府の打開策は功を奏するのか、分析する。
(NO.2577)

 最初の10分くらい、めちゃくちゃな話をしていて、ダメだわこの番組と思ったら後半、 柯隆(富士通総研上席主任研究員)が出てくるあたりからまともな展開になった。それにしてももうちょっと最初からまともな番組にしてほしい。国谷さんの尊顔がまた歪んでしまう。
 で、と。
 柯がなにげにさっくりとさらりと聞き逃しやすいように言及されていたけど、これはもハードランディングかあ。うひゃあだなあ。桑原桑原。

げ、マイクロトレンド、抄訳でやんの

cover
マイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びと: マーク J.ペン, E.キニー・ザレスン, 吉田 晋治
 とはいえ、私は洋書もほうも持っているので、ちょっと削られた項目をチェックした。したら、げげげげでしたというほどでもないけど、微妙に美味しいネタ、宗教とか人種とかが抜けてました。
cover
Microtrends: The Small Forces Behind Tomorrow's Big Changes: Mark J. Penn, E. Kinney Zalesne: 洋書
 米国に関心ある人は洋書をもってても吉。
 
追記
 邦訳の序文を読んでいたらなんだこれ? 変だなと本当に翻訳? と対照して唖然としましよ。