日経社説 タクシー規制強化は疑問だ

 タクシー事業は2002年に参入が自由化されたが、需要は伸びず、一部地域ではしわ寄せが運転手に及んだ。「規制緩和の失敗が、働いても生活の厳しいワーキング・プアを生んだ」と批判が高まり、今回の規制強化案につながった。
 だが、全国平均で見ると、運転手の平均年収は02年の325万円から昨年は342万円に増えている。絶対額としては多くはないが、「ドライバーの待遇は悪化の一途」という認識は正確ではない。
 昨年来のタクシー料金の値上げでは、「運転手の待遇をよくするため」とタクシー業界は主張した。だが、待遇改善の負担を乗客に求めるのは筋違いではないか。
 事業者は需要を伸ばす努力をしたのか。無理な増車に走った経営の責任はどうなるのか。こうした疑問に応えず安直に値上げした結果、消費者のタクシー離れを招いた。

 というのは予想された結果。でも予想したらバッシング。そして今でもなかなか踏み込んでは言えない。
 ただ、この業界は特殊な要因があるんですけどね。

日経社説 サミットは金融市場の不安に応えよ

 これらの問題は、信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に端を発した米国の経済運営に絡んでいる。米国が利下げで住宅バブル崩壊に伴う金融危機を封印しようとしているさなかに、マネーは原油や食料に向かい、ドルの信認が揺さぶられているからだ。

 ということで、「問題に端を発した」ということ。
 あと、EUが崩れちゃったことも大きいのだけどね。

産経社説 【主張】アフリカ支援 量から質へ転換も必要だ - MSN産経ニュース

 その上で、食糧問題では緊急援助のほか、現地での主食穀物の増産、農業技術支援、インフラ整備などの支援で一致し、エイズマラリアなどの感染症(保健)対策、水、教育分野への取り組み強化策などでも合意した。

 産経のこの社説の書き方が普通だと思う。

産経社説 【主張】教員採用汚職 身内に甘い体質断ち切れ - MSN産経ニュース

 教員採用試験は筆記試験のほか、面接や実技により合否判定される。だが配点や評価基準を公表している教委は少ない。このため大分県の事件に限らず、教員採用をめぐっては「コネが必要」など縁故採用のうわさが絶えない。身内に甘く、閉鎖的な教育界の体質への不信感は根深い。
 校長、教頭など管理職試験の問題が教育委員会の身内から漏れる事件も起きている。

 「不信」じゃなくて、それが「信頼」だったのだけどね。
 まあ、ひどいもんなのは現場は知っているはずなんだけど、地方差もあるかも。

毎日社説 社説:教員採用汚職 これでどう「道徳」を説くのか - 毎日jp(毎日新聞)

 公立学校教員採用試験は都道府県、政令指定都市教委が夏場に2段階選考で実施する。県警の調べでは、不正は合格点に足らない者に加点するやり方だ。採用倍率は全国的に団塊世代の大量退職や少人数学級導入の動きもあってひところより下がり、07年度で平均7・3倍だが、大分県は11・9倍と人気は高い。

 ま、そんなもの。
 教育は基本的に国家のセクターの問題ではないので、自然に消滅してもしかたないのかも。

毎日社説 社説:北海道・洞爺湖サミット アフリカ自立の出発点に - 毎日jp(毎日新聞)

 ちょっとうなるなあ、これも。

 食糧の安定的な確保は、持続的な経済発展の基礎条件だ。ところが、多くのアフリカ諸国はこの条件を欠いている。植民地時代以来の単一商品作物中心の農業構造や、内乱などによる耕地の荒廃、砂漠化による耕地の疲弊などのためだ。

 ざっくり言えば違うと思うよ。っていうか、ジンバブエの歴史を顧みてごらんなさいな。

 また、アフリカでは感染症などにより多くの命が失われている。保健衛生面の施策は決定的な意味を持っている。ところが、国連のミレニアム開発目標の保健衛生分野ではアフリカの達成率は低い。主要国は感染症対策の国際機関創設を首脳宣言に盛り込む意向だが、形だけのものにしてはならない。

 ⇒極東ブログ: 天高くマラリアなどを思う秋
 このあたりはビルゲイツが注視していた。
 あとエイズね。社説ではすっぽり忘れられているふうはあるけど。
 あと、アフリカって雑駁に議論するより、ダルフールとかソマリアとかきちんと見たほうがいい。毎日はそれだけの知識もあるんだし。

読売社説 日雇い派遣 規制強化の前に冷静な論議を : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 これもどうにもならないと思う。というか、基本的には対外問題ではないのかな。

 厚労省有識者の研究会報告を受け次第、労使双方の代表をまじえた審議会に諮る方針だ。望ましい仕組みについて、まずは労使で徹底的に議論すべきだ。

 という「労使」の主体がまるで見えてこないのだけど。

読売社説 サミット開幕 食料高騰をどう食い止める : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 懸念されるのは、サミットが打ち出す食料・原油高対策が、即効性に乏しいと見られる点だ。
 それだけに、二つの危機とつながる米国のサブプライムローン問題の解決と、ドル安の防止策が、ますます重要になってきた。

 論理的に見えて、とても非論理的なことを言ってる、希ガス
 食料・原油高対策だけど基本的に即効性はない。食糧については早急の課題があり、もっと日本がコメ放出するとかしたらはあるけど、それも根本的な解決ではないというか根本的な解決はあるけど言うに語弊。
 で、「米国のサブプライムローン問題の解決」はなんか違うというか、それは引き金だったので問題は信用だったのではないかな。ドル安についてはすでに可能な対応はあるというか、なんかこの手の問題は雰囲気で語ってもしかたない。
 というか、サミットってすでに中印対策になっているのにそこはあまり問われない。Bricsというくくりは投資的にはいいけど、世界のビジョンとしてはかなり違う。っていうか、ブラジルとロシアと中国をまとめるってどうよ、と。

朝日社説 ジンバブエ―この横暴は放置できぬ : asahi.com(朝日新聞社):社説

 政治の腐敗と独裁政権は、アフリカの一つの断面だ。旧宗主国の欧州諸国が資源などの利権を狙って、長年、指導者の圧制や腐敗を見逃してきたことも否定できない。日本を含めた他の国々の無関心もそれを助長した。

 昨今は宗主国より中国様が問題だった。朝日新聞は報道しなかったけど、欧米諸国は中国様にジンバブエに小型武器を輸出するんじゃねーよと圧力を掛けたので中国様も少しすっこんだ。そして日本を含めた無関心は朝日新聞様も筆頭の部類。

 ムガベ政権の横暴を放ってはおけない。国連安保理は近く制裁決議を討議する。サミットでも明確な非難の意思を示してほしい。

 ちょっときつい言い方だけどこれがまたまたアフリカをよく知らない的発言。国連制裁とか先進国の批判がどういう結果をもたらしているからはダルフール危機を通して私はよく学んだ。結論からいうと、イラク問題と同じで、その後の統治まで考えないと意味ないというか、朝日新聞様はブッシュさんと似たような感じ。

 アフリカ諸国には、正面からムガベ氏を批判する動きは少ない。反植民地主義、反白人支配の実績への遠慮があるのだろう。だがいまや、それではアフリカの発展は難しいことを国際社会は説得しなければならない。

 これがそうではない。という「ではない」は「反植民地主義、反白人支配の実績への遠慮」ではないとこと。これもジンバブエの今後にどのくらい介入できるかという問題が大きい。この問題もダルフール危機からよくわかったのだが、チャドに問題が飛び火するとき、かなりのキーポイントは南アにあった。その他、AUの問題でも南アがキーになっていた。つまり南アなどアフリカの政治交渉能力が問われていたのだが、またまた南アと中国様も関係していた。やっかい。
 あと、ようやく最近、自分なりにアフリカの心がわかってきたけど、アフリカというのはそういう正義を振り回すとかなり危険なことになりかねない。その意味では南アの現代史というのは世界史的に大きな意味があった。というか、ジンバブエでも朝日新聞的な正義をマジにやるとかなりの暴動が発生する可能性がありそうだ。
 ということで、アフリカとしてはムガベ政権をバッシングするより、反対政党との連立でとにかく国家の体制を平和に移行してほしいと願っているようだ。なんかそのあたり、よく自分なりにわかるようになった。

猫猫先生、大いに語る

 ⇒吉原真里を見直す - 猫を償うに猫をもってせよ

日本の女性学者は、フェミニズムやらジェンダー論の優等生的な論文を書いて、セックスについても先鋭的なことを言いつつ、自分自身の恋愛やセックスについて語る人があまりに少ない。吉原は、それを書いた。ネットで出会った相手とセックスしたこともちゃんと書いてある。米国の大学教授(40歳)だからこそということもあろうが、日本人であることを思えば、画期的である。

 共感はする。
 彼女たちが、まったく語らないわけではないけど、むしろ語りかただろうか。
 この問題は、吉本隆明シンパの自分なんかにしてみると、まさに対幻想の問題であって、国家幻想なんかと同じ比重の人生の修羅場。で、その修羅場はある意味峻別される。というか、国家幻想(共同幻想)や個人幻想から対幻想は分離される。逆に言えばだから生きる道もあるといえばそう。
 そのあたりの倒錯感というのは、吉本があれだけ語り、そしてそれを受け取る人がいても、あまり言論的な世界での変化はなかったなというか、あるいは見えづらいのかもしれない。

大石先生、大いに嘆く

 ⇒大石英司の代替空港: 北方領土は買い戻せ
 表題は笑顔でスルーと。

 背部痛に関して、そもそもウォーキングの姿勢に問題があるのではないのか? というご指摘を頂戴しましたが、実は女房もずっとそんなことを言っているんですよ。お世辞にも良い姿勢で歩いているとは思えないけれど、ただ自分の姿勢というのは自分では解らないですからね。それに、体重が変動しない中での痛みならともかく、ここまで減ってそんなことがあり得るのか? という疑問もあるし。いまやたら硬いベッドで寝ていますから、外部要因を探すなら、その可能性もあるかな、とは思っているのですが。
 もちろん仕事中の姿勢だって誉められたものではないし。痩せたことが逆に何かの引き金になったのかなぁ、とも思ってはいるのですが。

 まあ、傍はいろいろ言うのですけど。
 私なんかもいろいろ言いかねないし、いろいろ改善は試みるけど、弱い背筋痛とか肩の故障とかはあるし。
 年相応っていうのもあるけどね。
 まあ、しいて言うと、40半ばで、筋力はがっくり落ちるというか。自分の太ももが細くなって驚いたことがある。
 最近はジョグとか筋トレですこし戻しているというか、戻りとは違って、けなげな筋肉という感じはある。というか、機能的というか。
 いわゆる筋トレとかだと見せ筋はつくけどその維持は内臓にかかるから、機能的に筋トレしないとね。あと……ま、いろいろありますけどね。

しかたないんじゃないの

 ⇒FujiSankei Business i. 総合/平泉の世界遺産 日本勢で初落選 価値の証明が不十分
 もう15年くらい前になるかもっと前かな、平泉は行ったけど、まあ、これはね。
 毛越寺もね。
 個人的には多賀城跡が感慨深かった。
 ⇒多賀城 - Wikipedia
 とはいえ、こちらは一般人向けにはさらになんもない。

文献上の出現は「日本後紀」の839年(承和6年)の記事で、780年の伊治呰麻呂の乱で一時焼失した後に再建された事が書かれている。802年坂上田村麻呂蝦夷への討伐を行い、戦線の移動に伴って鎮守府も胆沢城(岩手県奥州市)へ移されて、兵站的機能に移ったと考えられる。
 
中世の前九年の役後三年の役においても軍事的拠点として機能し、1097年にも陸奥国府が焼失している。南北朝時代には、後醍醐天皇建武の新政において陸奥守に任じられた北畠顕家、父の北畠親房らが義良親王後村上天皇)を奉じて東北へ赴き、多賀城を拠点に東北経営を行う。

 ヤマトがいかに東北というか「蝦夷」を侵略したかもっときちんとした通史がわかるといいのだけど。というか、それこそ正解遺産的。
 あと、多賀城のあたりだと、婆っちゃんとか、「ほげほげだっちゃ♡ 」とかいうので、ラム萌えの私にはぞくぞくするものがありましたとさ。

〔あとで読む〕増田長編

 ⇒生まれて初めて出会い系(Yahoo!パートナー)に登録してみた
 ⇒出会い系(Yahoo!パートナー)に登録して2日目の感想
 ⇒出会い系で連絡があったスピリチュアルな(元)女の子
 ⇒別な出会い系で条件(円)付きで会ったセミプロ(その4)
 ⇒出会い系でパートナーを探している三十代女性ってこんな人(その5)
 ⇒出会い系を通して初めて会った純粋無垢な三十代女性(その6)
 ⇒出会い系で非モテ増田を見捨てていった80人の三十代女性たち(その7)
 こういう順序なのか。読んでないのでわからんが。