「トリアージとナチズムが比較できるものなのか」という点で。
私はトリアージというのはウィキペディアの記載されている以上はわからない。その程度の知識。
ここでいうナチズムはホロコーストのことで、ホロコーストはジェノサイドのことだと理解して。
以上が私の前提。
で。
「トリアージとジェノサイドが比較できるものなのか」と。
で。
「トリアージは人命救助で、ジェノサイドは虐殺ではないかといっても、救うプロセスと殺すプロセスは実は表裏一体」ということで、その点で比較が可能か?
トリアージに殺す側面があるのは確かだし、ジェノサイドはベタに殺す(文化抹殺も広義にあるけど)なので、その点に共通点があるのか、と。
とすると、通り魔殺人や死刑も同じ共通点になるのでしょうね。その理路では。
で。
ジェノサイドだけど。
国際法的には⇒Convention on the Prevention and Punishment of the Crime of Genocide
ただ、普通の欧米人が語義的に理解するのは、Geno(種) + cide(殺す)ということ。Genoは、Gene(遺伝子)と同じ語源で、種を生み出す遺伝子を殺すということ。
ジェノサイドとは種族を抹殺することが目的。
かつ近代的にはそれが国家的な組織(国家は民族幻想)によって遂行される、というのがジェノサイドの問題。
日本語だと「虐殺」ということで、massacre、atrocity、carnage と区別できないし、されないことが多い。
ウィキペディア的には、ジェノサイドは「民族・人種抹殺の目的」が重視されている。
⇒語源 : ジェノサイド - Wikipedia
日本語には集団殺害と訳されるが、ジェノサイドの実際の規定では殺害が伴わない場合もある。また、集団殺人であっても、民族・人種抹殺の目的を伴わない場合はジェノサイドに当らない。
ジェノサイドに絞ると。
そして最初の問題に戻ると。
ある閉鎖された領域に一定の人間数しか生存できないがゆえに、特定の種を選抜して殺すという状況が、ジェノサイドの問題に問われるか、ということになるのだけど。
つまり、「ある閉鎖された領域に一定の人間数しか生存できない」という条件設定が、実は問われるということになるのだろうと思うのだけど。
現実の歴史上のジェノサイドではそういう事例はないんじゃないかな。
参考⇒ジェノサイドと認められている事例 : ジェノサイド - Wikipedia