そのあたりになりそうな

 池信先生⇒現代マクロ経済学講義 - 池田信夫 blog
 エントリについては失礼ながらパス。
 で。コメントの。

これは今後のアメリカの状況を考える上でも重要で、バブル崩壊のあとには90年代の日本と同じようなdebt hangoverが来ることは確実です。このとき債務者を飼い殺しにして問題を先送りすると、日本のようにずるずると危機が長引く。しかもアメリカの場合は、破綻した債務者の多くは貧しい住宅所有者なので、担保物件を一挙に処分することは政治的に困難です。
 
だからオバマが大統領になると、債務者を救済しようとするでしょうが、これは債権者(銀行)にとっても文字通り死活問題だから、膨大なrenegotiationが発生して危機を長期化させるリスクが大きい。Zingalesもいうように、この再交渉の制度設計をどうするかが重要で、裁量的にやると政治家が入り込んで、S&Lのような泥沼になるでしょう。

 そのあたりになりそうな。
 
追記
 韓リフ先生のコメント⇒安達誠司「大恐慌は再来するか 1930年代との類似点、相違点」 : 2008-10-15 - Economics Lovers Live

デット・オーバング仮説に興味がおありですが、むしろ資金需要側の方に問題が起きるのではないか、というのがポイントではないでしょうか。

 この点はおちゃらかしたけど、ベッカー先生の含みかなと。
 ⇒極東ブログ: ベッカー教授のきっついギャグをどう考えるか
 ディレバレッジによる資金需要についてはやはりサミュエルソンが。
 ⇒極東ブログ: ディレバレッジを急ぐのはよくないぞというご意見とか
 自分としては、短期長期の問題かな、と。
 しいていうと、debt hangoverの政治的な側面というが、ポールソンの頭を悩ましたところというか。
 余談ですが、オバマとポールソンはすでに対話を始めているようで、なんかもう大統領選って何?