finalventの日記

2009-01-03

ブロガーを特徴付けるのはたぶん情報の「速度」なんじゃないかな

 ブロガーと知識人というか、あるいはTVのコメンテーターでもいいけど、それ以外のメディアにおける知の違いというのは、速度なんじゃないかなと思う。

 私が、あ、この人はブロガーだなと感じるのは、情報の受け答えの速度みたいな部分。

 例えば弾さんの⇒404 Blog Not Found:学者も人の子 - 書評 - 科学者たちの奇妙な日常

これは、著者のblogにも感じることだ。

私はアルファブロガー(笑)なので、書評も含め「一般的」な話題も多く書く。

その一方で、プログラマーでもあるので生のコードも遠慮なく書く。

それでも「一般読者」もついてきてくれるし、バリバリのコーダーも読んでくれる。

自分の専門分野のことをとんがって書くことと、一市民としての日常をやわらかく書くことは両立する。別に私だけではなくて、人気blogの多くがそうである。前述の渡辺千賀のblogのタイトルは"On and Off and Beyond"。オンがあるからこそ、オフが生きる。

 このあたりの感性はああ、ブロガーなんだなと思う。速度を感じる。

 「こんなアホなブロガーよりおれっちのほうが頭がええんだ」みたいな人もいるけど、ブログの速度がそれに見合っていないというか、ブログの速度の、なにかのふっきりかたが求める知のありかたがわかってないような感じがすることが多い。

 ただ、速度といっても、つられてぶくまぽちっと脊髄反射することではないんだけど。また、ネタの速度というわけでもないんだけど。

 不完全でも前に出ちゃう、出してしまうほうが、最適解へのヒューリスティックになるだろうというような確信かな。

 スタイルはそれに対して両義的だとは思う。

 ブロガーのそうした速度という知がなんぼのもんじゃいというのはあると思うけど、まあ、このあたりは、先っぽのほうに速度でつい出ちゃうという感覚がないと見えづらいかも。

hnamihnami 2009/01/03 12:43  学問って煎じ詰めると「正しいと認定する基準と手順」なんですよ。原典・原データとその正しい処理、そして原本性保証システム。ブログやWikipediaは書き換えられるからそのシステムに乗っていないわけです。言った言わないが国会図書館で確認できるのとできないのとは違うわけです。それがたいしたことじゃない、と言い切る人はやっぱり研究者じゃないと思います。

 ただ研究者だって雑談はするし、何より講義するでしょ。口で言ったことを信じろと言って、お金を取って、時々間違ってて(笑)。それを外に出すことへの抵抗感が、人によって違うと。R30さんが上ネタをオープンな世界に出さなくなったのと同じことだと思います。出すメリットを感じるかどうか。

 じつはあとで気がついたんですが、去年の夏に出た平成20年版経済白書にこんな図があります。
http://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je08/08f12020.html
 本文で言うとこのへん。
http://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je08/08b01020.html#121

 こうやって比較すると「中国のインバランス拡大が量的に他の変化を圧する」という感じはつかめます。ただこれは変化分で、年金をはじめ各国の既存ストックはがさっとあって、その中には隊長さんの表現で言えばドメドメなものもあって、欧州や中東がこの間どう立ち回っていたかは結局よくわかりません。

 先日のFT紙記事のコメントで私が「留保」したのは、「中国と米国のせいで欧州その他はひどい目にあった」という論調に「中東や欧州は無罪でいいの?」と思って、それを判断する根拠がなかったからです。こういうのを気にするのが、私がブロガーになりきれないところでしょうか。

finalventfinalvent 2009/01/03 14:49 hnamiさん、ども。ネットというかブログの知というのは、どうもそういう「正しさ」とは異なるものだし、そこはどうにもしかたがないのではないかという気がします。率直にいうと自分がそっちの悪いほうにすでにぐんと踏み出している感じがします。できるだけよい意味でいうなら、ヒューリスティックというか。「まあ、言ってみた、どう?」みたいな。そして、「お前間違っているよ」「ああ、そう。で、これでどう?」みたいな。
 ご指摘の「留保」というのもわかる気がします。そしてそれは学者コミュニティでも雑談であったものに近いのだろうとも。それが不完全な形で露出してしまう。自分に即して言えば、どこで自分が留保するかです。そこは曖昧だなと思います。

はてなユーザーのみコメントできます。はてなへログインもしくは新規登録をおこなってください。

最新コメント一覧