finalventの日記

2009-03-03

ウォルフレンは15年前にこう言った

 
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民は愚かに保て―日本/官僚、大新聞の本音: カレル・ヴァン ウォルフレン, Karel Van Wolferen, 篠原 勝

 「小沢一郎を醜聞で火だるまにしてはいけない」より

 私が一番気がかりなのは、舞台裏の調整役としてキープレーヤーである小沢が、この重要な役割を演じ続けられるどうかである。その理由は、彼は責任ある政治家として重要な政治的決定を下さなければならない立場にあることを隠そうとしないために、多くの強力なグループの怒りを買うことになるだろうからである。小沢は政治家として並々ならぬ器量才覚を有している。そのゆえに反対しそうな者に対して強い姿勢で臨むため、日本の政治風土のなかでは傷つきやすい。

 たとえばスキャンダルを用いて彼を貶めることだってできる。このような攻撃を仕掛けることは、そう困難ではない。読者も覚えているだろうが、私は、日本の新聞と検察がこの武器を用いて特定の政治家を選び出して、政治生命を絶ったり傷つけたりしていることを批判したことがある。なぜかといえばこのやり方は恣意的であり、誠実さに欠けるからだ。政治家ならほとんど誰でも、いつなりとスキャンダルに連座させることが可能なのである。

 日本では多額の政治資金を集めなければ、政治家として大を成すことは不可能だった。資金の主要源は企業であり、企業は官僚の独断による許認可権に怯えるがゆえに、政治家を頼んでとりなし保護を求めることになる。

 参考⇒【小沢氏秘書逮捕】金丸氏から託された深い縁 小沢氏と西松建設 (2/3ページ) - MSN産経ニュース

 西松建設と小沢氏の親密な関係が始まった背景には、小沢氏の“後見人”とされた自民党元副総裁の故金丸信氏の存在があった。「竹下派七奉行」の中でも小沢氏を特に重用した金丸氏が47歳の若さで小沢氏を自民党幹事長に推したエピソードはよく知られる。

 金丸氏の次男が、昭和40年代後半から西松の社長だった杉本三吾氏の娘と結婚しており、当時の状況を知る同社関係者は、「金丸氏から西松を託されたのが小沢氏だった」と話す。

小沢一郎民主党代表の公設第1秘書、タイーホ、って何それ

 NHKが比較的わかりやすい⇒NHKニュース 小沢代表の団体会計責任者逮捕

 西松建設による裏金事件に関連して民主党の小沢一郎代表の資金管理団体が、法律で禁止されている企業献金と知りながら西松建設から2000万円余りの献金を受けたのに収支報告書にうその記載をしたとして、東京地検特捜部は、政治資金規正法違反の疑いで団体の会計責任者で小沢代表の公設第1秘書や西松建設の前の社長ら3人を逮捕しました。

 つまり、政治家個人が、企業からの献金を受けてはいけない、ということ。

 なのに、小沢一郎秘書は、企業献金ではないと、ウソこいたから、タイーホ。

東京地検特捜部の調べによりますと、大久保秘書は「陸山会」が平成18年までの4年間に実際には西松建設から2100万円の献金を受けたのに、西松建設のOBが代表を務める2つの政治団体からの寄付だったと収支報告書にうその記載をしたとして政治資金規正法違反の疑いが持たれています。特捜部の調べによりますと、西松建設側の2つの政治団体は社員や家族から会費を集めた上で、実際は会社が会費分を賞与に上乗せして支給し、全額会社が負担していました。特捜部は、会計責任者の大久保秘書が西松建設からの企業献金と知りながら寄付を受けとった疑いが強まったとして逮捕しました。

 つまり、2つの政治団体は、実際には政治団体じゃなくて、それは企業からのトンネルだった、よって、そのからくりを知っていたはずの秘書はタイーホ、と。

 だから、それってトンネルだったのか、そのトンネルをトンネルと秘書は認識していたのか? という問題。

 献金だったの寄付って書くのもアカン、というのは、でも、それはその認識に従うことだし。

 それと、それって、小沢一郎秘書だけの問題?

 もう一つの逮捕理由だが。

また、國澤前社長らは西松建設から陸山会に100万円を寄附したのに政治団体の名義を使っていた疑いが持たれています。

 これはトートロジー的か。

 しっかし、なぜに小沢を狙ったのか。

 しかも、これって秘書側の認識としては、当然なんじゃないの。というか、秘書が「はぁ、このカネはOB会のトンネルですからいただけませんな」って言える立場かよ。

 これは、めちゃくちゃな逮捕だなというのが私の現時点での印象。

 

追記

 ⇒小沢氏秘書逮捕:「隠れみの献金」に警鐘 露骨な西松手法 - 毎日jp(毎日新聞)

 今回、西松建設による不正な献金は与野党議員や地方自治体首長を問わず行われており、特捜部も広く捜査を進めてきた。その中で、小沢代表の資金管理団体への献金額が他の政治家と比較して突出して多かったため、立件を優先したとみられる。地検幹部は「(逮捕された)会計責任者は違法献金だったと知っていたのは確実」と断言する。

 ただ、政界や法曹関係者の間では、「なぜ小沢代表の団体だけなのか」「今回の虚偽記載の額(2100万円分)が今後、立件の有無を判断するハードルになるのか」との声も聞かれる。特捜部は真相解明とともに、こうした疑問に対し丁寧な説明を迫られるだろう。

東京地検特捜部の、お・し・ご・と

 2009年2月10日(リンク切れ)⇒asahi.com(朝日新聞社):西松建設、前社長が匿名献金システムを構築 裏金事件 - 社会

主な支出先は、自民二階派政治団体民主党・小沢代表の資金管理団体などだった。

 途中経過⇒西松建設裏金:自民「国政協」、西松本社住所を収支書に OB団体、献金隠れみの - 毎日jp(毎日新聞)

 準大手ゼネコン西松建設」(東京都港区)がOBの政治団体「新政治問題研究会」(新政研、解散)を隠れみのに違法な企業献金をしたとされる疑惑で、自民党の政治資金団体国民政治協会が新政研から献金を受けた際、政治資金収支報告書に新政研の住所として西松建設の住所を記していたことが分かった。

 新政研と「未来産業研究会」の二つの政治団体は、西松前社長の国沢幹雄被告(70)=外為法違反で起訴=の指示で95年と98年に同社OBが設立。06年の解散までに、小沢一郎民主党代表や森喜朗元首相らの政治団体に計約4億7800万円を献金していた。

 新政研などでは、西松の一部社員から会費を集めた後、会社側が賞与に上乗せして補てんしていたとされ、献金は事実上、違法な企業献金だった疑いが持たれている。

 今ここ⇒asahi.com(朝日新聞社):小沢氏側団体捜査へ 西松建設献金巡り規正法違反の疑い - 社会

 国内外で多額の裏金を作っていたとされる準大手ゼネコン「西松建設」(東京)側の政治献金に絡み、東京地検特捜部は3日までに、政治資金規正法違反の疑いがあるとみて、小沢一郎民主党代表側の政治団体を捜査する方針を固めた模様だ。

 両団体の04〜06年の政治資金収支報告書によると、小沢代表の資金管理団体「陸山会」は、新政治問題研究会から1100万円、未来産業研究会から300万円の計1400万円の政治献金を受けた。さらに、小沢代表が代表を務める政党支部「民主党岩手県第4区総支部」は、新政治問題研究会から700万円、未来産業研究会から300万円の計1千万円の献金を受けている。

 西松建設の子会社松栄不動産」(東京都港区)でも01年から03年までの間に小沢代表側への献金があった。政治資金収支報告書によると、旧自由党の政治資金団体「改革国民会議」に300万円、小沢代表の政党支部に300万円となっている。

 ちなみに大筋⇒西松建設&キヤノン事件で狙われた大物政治家とは? : 日刊サイゾー

 当局の狙いはハッキリしている。特捜部が昨年11月下旬に西松建設本社など約20カ所を一斉捜索したとき、その中に、同社OBがつくった2つの政治団体が含まれていた。西松の裏金が政治団体を通じて政治献金へと"マネーロンダリング"され、政界にバラまかれていたとみているのだ。

 これらの政治団体は国会議事堂そばに事務所を構え、政界とのパイプを誇示していた。実際、その献金先を見ると、自民党の二階俊博氏率いる「二階グループ」を筆頭に、高村正彦元外相、そして森喜朗元首相といった派閥の領袖クラスが並んでいた。さらには、民主党の小沢一郎代表やその側近である山岡賢次国対委員長にも多額の献金が渡っている。「もらった政治資金が裏金から捻出されていたことを議員側が認識していれば、少なくとも政治資金規正法違反に問われる可能性がある」という法律専門家の指摘もある。

 政治資金規正法違反は、ワイロをもらう収賄よりも微罪だが、それでも当局による家宅捜索を受ける容疑になり得るという。「いつ解散総選挙があってもおかしくないタイミングだけに、自民・民主のどちらの議員に踏み込むか。やられたほうは計り知れないダメージを受けかねない」(政治部記者)というから、西松建設事件が与野党をいかにヒヤヒヤさせているか想像がつくだろう。

 東京地検特捜部って、よくやるよ。

Google雛飾りの男女の位置が微妙な件について

 ⇒雛祭り - Wikipedia

内裏雛は内裏の宮中の並び方を模している。中国の唐や日本では古来は「左」が上の位であった。人形では左大臣(雛では髭のある年配の方)が一番の上位で天皇から見ての左側(我々の向かって右)にいる。

しかし明治文明開化で日本も洋化し、その後に最初の即位式を挙げた大正天皇は西洋式に倣い右に立った。それが以降から皇室の伝統になり、近代になってからは昭和天皇は何時も右に立ち香淳皇后が左に並んだ。

それを真似て東京では、男雛を右(向かって左)に配置する家庭が多くなった。

 今回のGoogleはそれとは逆。

永い歴史のある京都を含む畿内西日本では、旧くからの伝統を重んじ、現代でも男雛を向かって右に置く家庭が多い。

 ちなみに私は吉野雛を飾るので、Google同様。

へぇ

asahi.com(朝日新聞社):創刊40年「諸君!」休刊へ 部数低迷 - 文化

福田恒存山本七平江藤淳、林健太郎の各氏らが論陣を張り、巻頭の「紳士と淑女」、巻末に置かれた山本夏彦氏の「笑わぬでもなし」の両コラムも評判になった。

 山本七平の場合、「論陣を張り」だったかな。だらだらと長い著作の連載がメインだったような気がするが。

 ⇒「 洪思翊中将の処刑〈上〉 (ちくま文庫): 山本 七平: 本」

 ⇒「 洪恩翊中将の処刑〈下〉 (ちくま文庫): 山本 七平: 本」

 ⇒「 現人神の創作者たち〈上〉 (ちくま文庫): 山本 七平: 本」

 ⇒「 現人神の創作者たち〈下〉 (ちくま文庫): 山本 七平: 本」

 しかし、山本七平の著作で読まれるべきものはこの二冊だけなので、それを可能にした諸君という雑誌は当時は微妙な意味合いはあったか。

 これらの著作が「右派論壇」かあ。

 岡田英弘も70年代の諸君に書いていたっけ。

種本さんはすごい人だよ

 ⇒難しく考える必要なし、ワインを楽しく学べる5冊:日経ビジネスオンライン

 メドックのランクとか、いわゆる、おフランスな常識はさておき、ワインを知って楽しみたいなら、種本さんとこの頒布会に入るとよいよ。今でもあるかな。

 以前は、いわゆる頒布会コースの他に、お任せができた。

 種本さんとこのワインで、これは、すげーとおもったのはいくつかあるけど、修道士の作ったフリーランの白ワインはよかったな。

 あ、これね⇒アベイ・ド・レランス 蔵直ワインの専門店 ヴィノスやまざき

 同じく⇒蔵直ワインの専門店 ヴィノスやまざき 神のために造る自然派ワイン…。南仏の奇跡「アベイ・ド・レランス」この時期だけ限定再入荷!!

 総じて、おフランスなワインより、ラングドックみたいな地方や、カリフォルニアとかのほうがよい仕入れがあるようだった。

 

追記

 ⇒ワイン商の考えることなんか単純 - progressive link

久しぶりに吹き出しそうになった。これは、ワインに限らず全ての飲み物に当てはまることを殊更ワインだけを強調する業者のタダのセールストークに過ぎない。*1

 

その意味では商魂逞しい種本さんはすごい人だよ。

 

もっともワインオタクの中には、こういったセールストークを真に受けて、ひどい勘違いをしている人もいるのは確か。

 それがそうでもないんだよ。

 彼女が農家に会って選んだワインを飲んでみたらわかるよ。

私の人生観を決定づけた大森荘蔵の言葉

 「物と心」より。

 こうして如何なる解釈をとろうと、確率論は帰納の意味を明確にはしたが、帰納の問題に解決を与えることができなかった。むしろ確率論の経験への適応可能性が帰納の正当化に依存するのである。

 正当化が論理的に不可能だ、ということも全く正しい。理由は簡単で、ヒュームの言う通り、過去が未来を些かでも規定するという補償が些かもないからである。しかも、何の正当性もなくわれわれは現に無数の帰納を行っている。それが定義上「合理的」だからである、と言うことは念入りな冗談という以外はない。

 実はその意味で科学にはなんら合理性はなく、念入りな冗談に過ぎない。

 合理性ではなく、それは賭に過ぎないと大森は言う。

 この、未来と過去の類似、過去世界の世界像の未来への外挿はこれまで何の根拠もない独断的仮定として非難されてきた。しかし、これは仮定ではなく賭なのである。そして、何の根拠もない賭けなのである。

いかに賭けるか、つまりどのような内容の賭をするか、これは人によりまた時代により異なる。今日の「生き方」では、鰯の頭が災厄を防いだり、気胸療法が結核に対する有効性を持つことに賭けない。科学者は、百万年後の一日が24時間だとは賭けないし、五十億年後に一日に朝があって陽が上がることには賭けない。

 賭けという点で迷信と現代の科学は差がない。あるいは、賭けの本気度に差があるだけで合理性はない。

 ではなぜ、私は、私たちは賭けてきたのか。

 それ以前に私たち人類はこの賭に勝ってきた。しかし、明日はわからない。

今日までの人類の存続と繁栄がその証拠(というよりその記録)である。だが、明日の成功を保証するものは何一つとしてない。

では明日の世界は? 明日の世界での成功の保証は何もない。

 ではどうしたらよいのか。

 大森はこのエッセイの終わりに近くこう言う。

われわれはただ賭けるだけである。それが生きることだからである。

 生きるということは、この賭に参加するという意味しかない。

 そして大森は最後にこう言う。

さあ、賭けよう、さあ、生きよう、とことん賭に破れて息の根がとめられるまでこうするのがわれわれの生き方なのである。命を賭けなければ命がないのである。

 で。

 私はといえばその賭けのテーブルの向こうに、若い日に十字架を見た。信仰告白みたいだが、十字架は、あなたを作ったのはわたしだと言っていた、ように思えた。世界が、古代ギリシア哲人や仏陀が想定したような、ノモスというか理法のからくりではなく、一人の人の意志の姿に見えた。そのとき、万物は被造だという奇妙な確信を持った。ノモスの世界ががらがらと崩れ落ちた。さあ、この世界で、私と生きようと神に向き合って問われたように思った。

 まあ、信仰的なレトリックはさておき、世界というのは、法則性の総体ではなく、一つの意志として私という一回生に結びつけられてしか存在しないのだと思った。

妊娠前から重要かも

 ⇒Vitamin B-12 deficiency tied to neural tube birth defects - USATODAY.com

Pregnant women who don't get enough vitamin B-12 may have a greater risk of delivering a baby with birth defects, a study shows.

In a study of nearly 1,200 women in today's Pediatrics, women with the lowest B-12 levels were five times as likely to have a baby with a neural tube defect compared with mothers with the highest levels.

 葉酸の場合は妊娠前から接種したほうがよいし、おそらくコバラミンもそうだろうと推測する。

 欧米のベジテリアンブックには欠乏が危惧されるが、日本人の場合、海苔とか食えば補える。が、微妙にこの目的だと食料からの摂取では足りないかもしれない。消化器官の問題もあるし。

 ⇒極東ブログ: そろそろ葉酸について一言言っておくか

今日の大手紙社説

 負担金制度が話題といえば話題。よくわからないといえばわからない問題。比較的大きな地方自治体の問題にも思えるし、実際には地域権力の構図の問題にも見える。

日経春秋 春秋(3/3) 秋

「今日は、かく思(おぼ)すことのある人は、御禊(みそぎ)し給(たま)ふべき」つまり「何か心配なことがある人はお祓いをしなければならない日だ」と聞かされた光源氏が、身の災いを移した人形を舟に乗せて海に流す。

雛祭りの元の禊ぎの起源をたどると、青々と萌(も)えだした草を踏んで厄を払う「鞜青(とうせい)」に行き着くという。

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日本の呪い―「闇の心性」が生み出す文化とは (光文社文庫―光文社ノンフィクション文庫): 小松 和彦

 ちょっと思い出した。

日経社説 中央郵便局の再開発 国辱か : NIKKEI NET(日経ネット)

 鳩山邦夫総務相がJR東京駅前の旧東京中央郵便局の局舎再開発に待ったをかけた。しかし事業を見直すに足る説得力ある説明はない。かんぽの宿の売却問題に続き、郵政民営化への横やりといわざるを得ない。

 NHKのニュースでも見たけど、これは鳩山やりすぎ。

日経社説 危機深まるEUで新旧対立とは心配だ : NIKKEI NET(日経ネット)

 欧州連合EU)は1日の緊急首脳会議で、通貨不安が高まっている中・東欧加盟国への支援拡大や保護主義の抑止策を協議した。最大公約数の合意を記す共同声明より、今回は議論の過程で聞こえてきた新旧加盟国の不協和音に注目すべきだろう。欧州全体に広がる経済危機のさなかに、結束の乱れがむしろ拡大したのは憂慮すべき事態だ。

 これは今に始まった問題ではないし、もう世間ではすっかり忘れ去られたふうだが、EU憲法問題の失敗とユーロ好調の反動と言えないこともない。

 また解決はといえば要するにサルコジを強化するのか、ブレアでもまとめ役に引っ張り出してくるかとか、いずれに転んでもろくでもないことになる。

読売社説 自動車不況 新興市場と環境技術がカギ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 日本経済が立ち直るには、自動車産業の回復が欠かせない。新たな収益源を確保するため、今後も一定の成長が見込める新興国市場と環境技術に、経営資源をシフトさせる必要が指摘されている。

 そういう意見があるのはわかるのだが、現在の日本の電子機器産業の衰退を見ても、新興国の追い上げはあり、また日本の近年の自動車産業についても、ちょっと皮肉な見方だが新興国労働者賃金に近づける仕組みができた差分の利益だった面がある。

 つまり、「新興国市場と環境技術」というとき、前者で日本が食いつなぐことはもうできないだろう。では後者はだが、環境産業というのは、ぶっちゃけていえばカネ余り時代の資源国依存をそぐための方策でもあった。あと数年、本当に温暖化が進むのか、それがフィクションではないかというとき、どう対応するか。

朝日社説 耐震偽装判決―建築確認の責任の重さ : asahi.com(朝日新聞社):社説

 だが裁判でわかったのは、理想とはほど遠い実態である。

 愛知県は「法令に適合するかどうかを確認するだけで、設計者の判断を審査する義務はない」と主張した。 だが判決が問うたのは、次のような「常識的判断」の足りなさだ。

 ホテルの1階は強度の強い壁がないピロティ構造だった。阪神大震災でこのタイプの多くのビルがつぶれた。2階から上は、真ん中の廊下を挟んで部屋が向かい合っている。壁が廊下で分断されていれば強度は落ちる。

 いずれも当時の法令ははっきり禁じてはいなかった。しかし「常識」が働けば、問題を見抜けたかもしれない。

 ここだが非常に微妙な問題。別の言い方をすればテクニカルな部分をどう切り分けるかということ。あの時点での法令のあり方もだが、耐震性の計算も多様だったように思える。それらを「常識」に流し込んでよいのか。

 こうした案も検討し、判決が言う危険な建築を造らないための「最後の砦(とりで)」を築き直さねばならない。

 これはR30さんが当時言っていたけど、ファイナンスする人に責務を負わせるというか、あるいはそうしたフィードバック的なシステムがあればよいのかもしれない。つまり、逆選択が働かないような。

 それとこの問題、いわゆる建築の安全性という以上に奇妙な問題を連鎖させたなと思う。

朝日社説 地方の財政―経済危機を改革のてこに : asahi.com(朝日新聞社):社説

 この問題は私にはよくわからない。一見「財政難にあえぐ知事たちから」というふうに見えないこともないのだが、沖縄暮らしでの印象では国から強いられるというより国からの助成という意味合いが強かった。そしてその助成とやらは地域の利害に対応し、賛否があった。

 結局、これは分権改革に帰着する。未曽有の経済危機だ。これを機に税収全体を政府自治体でどう配分するか、大きな視野での改革につなげたらどうか。

 分権改革についてはさておき、ささいなことだが朝日新聞って社説で「未曾有」って使ってきたかな。

曇り

 午後雪が降り始め、明日には積もるらしい。新暦ひな祭りの雪かと思う。昨日になって吉野雛を取り出し飾った。魚屋に寄ったおり蛤が出ていて、それも買った。明日まで保つ?ときくと野菜室に入れておけばいいでしょうとのこと。それを今日は汁にするか。夢はこまごまと見たが忘れた。奇妙な精神的な疲労感がたまり出したまりだしている。このところ坐禅瞑想もおろそかになってきている。

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