日経春秋 春秋(5/23)

 通信販売は日本では明治時代に始まった。J・フロントリテイリング傘下の松坂屋は早くからこの新商法を実践した企業の一つだ。呉服販売業だったときに、人気の和服や最新のデザインを紹介する「衣(きもの)道楽」という宣伝誌を創刊した。▼注文の受け付けには制度が生まれたばかりの郵便振替を使った。振替口座を開けば、送金者は最寄りの郵便局で代金を支払える。

 このあたりの話は実はかなり面白い。
 余談だが先日愛用しているグッズの小さいパーツが壊れた。設計上、これは消耗部分ではないかと思い、メーカーに問い合わせると、100円で売るというのだ。ほぉと思ったら、100円切手を入れて送付してくださいとのこと。封筒に80円で180円か。そのくらいはこっそりサービスでもよいようにも思ったが、言われたとおり送付。そういえば、小学生のころこうした切手代用というのをよくやったものだなと思い出し、懐かしかった。