毎日社説 社説:国会延長 4日だけとはあきれる - 毎日jp(毎日新聞)

 臨時国会の会期延長が30日決まった。しかし、延長は12月4日までのわずか4日間だ。政府・与党はあまりに急ぎ過ぎであり、しかも、鳩山由紀夫首相と谷垣禎一自民党総裁との党首討論は一度も開かれずに閉会する見通しだ。これでは、首相の資金管理団体をめぐる偽装献金問題など「疑惑隠し」のための短期延長と批判されても仕方がない。

 これは私も、え?と思った。

 だが、凍結法案は、05年の総選挙では最大の争点だった郵政民営化の見直しにつながる最初の法案だ。それをこんな短期間の審議で決着をつけようとするのは、やはり強引で、民主党が野党時代に自民党を批判していたのと同じように国会軽視、審議軽視と言わざるを得まい。

 国会は議論をする場なのだがなぁ。

 一体、いつまで旧態依然とした駆け引きを続けるのか。国会が議論の中身ではなく、相変わらず日程をめぐる与野党対決に明け暮れている間、国民の関心のほとんどは行政刷新会議事業仕分けに向いていたことを深刻に受け止めるべきである。

 あれは衆愚極まったなぁ。鳩山政権の長期化がジャストフィットな国民なのかもしれない。