2010-01-09
■ちょっと野暮なツッコミしとくかな
ちょっとだけ。
資本主義に対するもっともラディカルな批判はマルクスによるものだが、マルクスの主張は一言に尽くせば「万国のプロレタリア、団結せよ」という『共産党宣言』の言葉に要約される。
資本主義に対する根底的批判の言葉が「資本主義打倒」ではなく「貧しいもの弱いものは団結しなければならない」という遂行的なテーゼであったことを見落としてはならない。
「プロレタリア」というのは、生産手段を持たない労働者を指す。で、重要なのは、生産手段を持たないという点。これは、「貧しいもの」とはイコールではない。これがはっきりするのが、農民は生産手段を持つから社会主義革命の敵になること(農奴の問題はとりあえず捨象)。だから、スターリンは社会主義のために農民の大虐殺を行った。基本的にマルクスの考えでは、社会主義への移行は、生産手段を持つ農民が生産手段を持たない労働者にさせられるという段階を経て行われるもの。
だから、資本主義に対する抑制的行動は「人類学的」水準において、つまり「弱者の連帯」というかたちでのみ効果的に果たされる。
その段階では、その「弱者の連帯」なるものが社会主義への抑制にもなってしまう。マルクスは社会主義革命を市民主義革命の後に位置づけて、つまり必然的な内包としているのだけど、その市民主義革命では、国家が社会から個人を市民として守るところにある。社会なり共同体のなかに埋没させられた個人の所有権・生存権を社会・共同体を越えた国家が市民として救出する点にある。
コミューンとは人間と人間のあいだの距離が「わりと近い」共同体なので、「論の政治的正しさ」や整合性ではなく、「ガキのころから知っとるけど、あれはなかなか肚のすわったやっちゃ」とか「あれは口だけのヘタレや」という判断が合意形成に際して優先的に配慮される場所というふうに私は理解している。
パリ・コミューンとマルクスの問題は難しいのだけど、大筋でいうなら、社会主義というのは資本主義、ここでは市場の上に成立するものだから、市場のもつコミュニケーション機能を止揚した形で行われる。マルクスでは、市民のassociationが構想されていたはず。
まあ、ここがエンゲリスムとマルクス思想がごっちゃになってしまってややこしいところではあるのだけど、基本的に資本論の枠組みでは市場が完全に機能すればそれ自体が経済における十分なコミュニケーション機能を持つという点で、古典派の枠組みとそれほど違いはない。まあ、ここは異論は多いかな。
いずれにせよ、マルクスは市民社会・市場社会というものの止揚として社会主義を構想していたというのが基本。
![]() よせやぃ。: 吉本 隆明 |
結局最後は何かといったら、これはマルクスのわりに初期のものですが、農業問題を論じたものの中に「後進国で革命をやると必ずナショナリズム革命になる」と書いてあるんですよ。僕はいっぺんに目からうろこが落ちたというか、マルクスだけですね、はっきりそう書いていたのは。あとの奴はいい加減なことを言うだけです。侵略されたとか、いい加減なことばかあり言っているわけです。
僕はそれを見て罪の意識がいっぺんに取れてしまって、「そうか、そういう意味合いか。後進国革命と考えれば、右翼とか左翼かというのはスターリンの作った概念で、そんなことは問題にならないんだ」と。後進国革命と資本主義が成熟してしまった革命というのは違うので、やっぱりナショナリズムの要素が入ってしまう。中国もそうです。
中国は反日愛国なんていうデモをやっていて、どうせ北京が煽ったに違いないんですけど、僕はそこは目からうろこが落ちているから筑紫哲也みたいに怒らないですね。「それはそれぞれの事情だよ。中国は日本から半世紀遅れて、つまり先進・後進の問題で、そういうことをいまでも言っているんだよ」と思っています。
■成功できない人たちが持つ7つの悪運
- 親が貧乏。毎月1500万円も振り込んでくれない。
- 女運が悪い。上げマンって何それ、食えるの。
- 体が弱い。階段登るとへとへと。
- タイミング良く天変地異が起きる。
- なにかと持ち物が壊れる。
- 平和主義なので嫌な人につけ込まれる。
- Twitterの楽しみを覚えてしまった。
7つの悪運における重要な概念
- まぐれ以外で成功すると思って、成功話についぶくましてしまう
- 諦めが悪い
悪運を乗り切るリソース
- 信心
- 偉そうな人への追従
エントロピーの法則
- 原子や分子のでたらめさの尺度であるエントロピーが拡大すること。広義にでたらめさが増大する法則性を意味する。つまり、運不運はようするに運不運という以上の意味がないのに、あれこれ意味づけることは無意味。
人間としての4つの側面
- 精力
- イケメン度
- 声のでかさ
- 妄想力
成功者の共通点
- 社会が成功者だと認めている。
お読み頂きありがとうございます。
![]() 人生を完全にダメにするための11のレッスン: ドミニク ノゲーズ, Dominique Noguez, 高遠 弘美 |
inspired by 成功できない人たちが持つ7つの悪習慣 - プログラマーkkの勉強/成長ブログ(@モバイル広告代理店ライブレボリューション) 〜Ruby学習中
■今日の大手紙社説
朝日と毎日が仲良く日米同盟問題。日米同盟を日米友好とか勘違いしている社説っぽいけど、これ、"Treaty of Mutual Cooperation and Security between the United States and Japan"なんで、軍事同盟が基本なのだが。それと「普天間問題」とかしているけど、これは普天間飛行撤去と辺野古新基地建設とは経緯の上では一括しているが、軍事オペレーション上は直接結びつかないとしか見えないのだがそこは、ごちゃっと議論されていることが多い。
菅財務相の話はまあなんだろ。ブログでFTの面白社説をネタにした。
JAL問題は率直なところよくわからない。こうするしかないんじゃないかというのもあるが。
■日経春秋 春秋(1/9)
「民話のふるさと」を改めて発信する好機だろうが、実在の人物や地名が登場する同作品は親殺しや子殺しのような寒村の厳しい現実を伝える悲話も多い。
雪が積もる民話の里にも不況の風が吹く。ふるさとで暮らす人々に笑顔が続く国を次の100年も残したい。
コラムとはいえこれはちょっと。
■産経社説 【主張】菅財務相 司令塔の責任を自覚せよ - MSN産経ニュース
デフレ脱却が必要な日本経済にとって、円安への誘導は輸出促進や輸入価格の下落防止など景気浮揚に向けて有効な手段といえる。菅氏も「経済界の希望は勘案しなければならない」と指摘し、円安を望む輸出産業に配慮する姿勢を示している。
だが、そうした手法は閣僚の思いつきの発言ではなく、あくまでも政府・日銀が一体となってデフレ対策を進める中で実施されるべきものだ。
まあ、普通にそういうこと。
■毎日社説 社説:2010再建の年 日米安保 首相自ら同盟像を語れ - 毎日jp(毎日新聞)
何を言いいたいのかわからんかった。という意味でちょこっと言及。日本ってこの手の議論になると特有の意味不明を深化する発狂みたいな状態になる。八紘一宇とかも。
■朝日社説 日米外相会談―同盟関係の本論に入ろう : asahi.com(朝日新聞社)
朝日新聞らしいへんてこな社説。なにかほのぼのとしないではない。
それから10年以上がたち、中国の台頭をはじめとする安全保障環境の変化に加え、国際テロや核拡散、地球温暖化などの新たな地球規模の脅威も顕在化してきた。そうしたなかで、日米の同盟関係をどう役立てるのか。日米協力の意義や日米それぞれの役割を再々定義する格好のタイミングである。
それはそうだけど、地球温暖化と日米同盟は直接関係ない。基本的にこれは軍事同盟。日米安全保障条約なんだし。そしてこれは憲法の問題なんだがそこはもう朝日新聞もわかってないのかもしれない。
米国側には、自衛隊の海外活動や防衛力整備などで日本がより積極的な役割を果たすことへの期待もあるに違いない。鳩山政権側には、軍事中心になりがちだったこれまでの同盟の幅を広げたいとの意向がある。
というあたりで、おかしい。軍事同盟なんだから軍事中心になるでしょ。
それに日米FTAには触れてないし。
この日米外相会談を、普天間問題はひとまず切り離して、そうした大きな日米関係の重要性を確かめ合う場としたい。
「普天間問題」は軍事同盟のなかでどのように位置づけられるかということで、切り離す問題ではない。そうではなく、普天間飛行場をどのように軍事同盟を維持しつつ移転するかという問題。
というか、朝日新聞のこんな社説も鳩山政権がブレを支持していることになる。
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