日経社説 成長率戻っても経済は低水準:NIKKEI NET(日経ネット)

 実質成長率が持ち直したのは、内需がプラスに転じたおかげだ。環境対応のクルマや家電の購入を支援する政策で消費が増え、企業の設備投資も7四半期ぶりに増えた。中国など新興国の需要が予想以上に強く、輸出の増勢も続いた。内需、外需がともにプラスに寄与したのは金融危機後で初めてだ。
 5%に迫る成長率といっても、企業や消費者の実感にはそぐわないだろう。GDPの水準は08年1〜3月期のピーク時を6%下回り、年換算額で約35兆円少ない。09年暦年でみると実質成長率は前年比マイナス5%と、戦後最悪の落ち込みである。

 シュリンクしてはいるかな。

 経済の水準が低迷しているのに加え、物価の下落も一段と進んでいる。10〜12月期の物価の動きを反映する「GDPデフレーター」は前年同期比マイナス3%と過去最大の下落を記録した。需要不振で安売り競争が続く。昨年冬の賞与減額の影響も少なくあるまい。
 名目成長率は年率0.9%増とプラスに戻ったが、油断はできない。09年の名目GDPは辛うじて中国を上回り世界2位を守ったが、10年には日中が逆転するとの見方が多い。
 目先は統計のアヤも小さくない。内閣府はGDPの算出に際し季節による変動をならす方法を一部見直した。08年秋の金融危機による異常な外需の落ち込みを、季節要因と誤らないようにした。
 統計の精度を増すうえで適切な措置といえようが、09年4〜6月期の実質成長率は高くなり、7〜9月期は0.03%増へ下方修正された。10〜12月期は反動で成長率が高くなったことも考えられる。

 このあたりの指摘は、お勉強になるところ。
 日中の逆転は別にどうという話でもないというか、まあ。

読売社説 GDP連続改善 まだ「二番底」の懸念は残る : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 経済成長が巡航速度に戻った形だが、実情は景気対策や海外経済の回復に支えられた「上げ底」の成長である。
 景気が減速して「踊り場」に入り、さらに「二番底」に向かう懸念はぬぐえない。

 この次がどうかな。麻生さんならもう少しうまくいったんじゃないかなとちと思うが、引き返せない道でもあり、今後が心配は心配。どうにもならんなという点では、心配ご無用か。

読売社説 消費税論議 菅財務相がやっと腰を上げた : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 読売の、消費税アップ使える政権ならなんでも可、というのもそれなりに筋が通っているかもしれないな。国防のほうは使えないと見ているかな。

ま、そういうことかな

 ⇒公認会計士の目から見た陸山会政治資金事件 (News Spiral)

現行の政治資金規正法は部分単式簿記であり、部分単式簿記など何らの会計理論に裏付けられないザル法で、そんなものはそもそも会計の名にも値しない。小沢氏も部分単式簿記だからこそ不起訴となったのであり、完全複式簿記であれば4億円の仮受金もまた当然に会計処理されなくてはならない。政治資金規正法複式簿記であれば、鳩山総理も「知らなかった」などと言い張ることさえできなかった。民主党は、可視化法案の提出も良いが、それと同時に、ここで政治資金規正法複式簿記化法案を国会に提出しておくべきであろう。

浅倉久志さんが亡くなった。

 ⇒浅倉久志 : 浅倉久志氏=翻訳家 : おくやみ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 浅倉久志氏(あさくら・ひさし、本名・大谷善次=おおたに・ぜんじ=翻訳家)14日、心不全で死去。79歳。告別式は親族で行う。喪主は妻、大谷宣子(のぶこ)さん。
 カート・ヴォネガットタイタンの妖女」、フィリップ・K・ディックアンドロイドは電気羊の夢を見るか?」などSF作品の翻訳で知られた。

 ⇒浅倉久志 - Wikipedia

本項目の浅倉名義はSF作家アーサー・C・クラークが由来である。東京創元社の「ファファード&グレイ・マウザー」シリーズの翻訳は大谷名義であったが、後の復刊時には浅倉名義となっている。