finalventの日記

2010-02-28

小林よしのりが女系容認ですか

 とか聞いて、え?とか思ったので久々にSAPIOを覗いたら、れいの漫画はまだ続いていて、かつ女系容認であった。へぇ。

 まあ、そういうところが彼の偉いところかもしれない。

 ゴーマニズムも見開きでSPAに連載していたころは(あれ、テーミスだったかな)、まあ、薄ら左翼みたいなものだった。薬害エイズにも加担していた。が、自然に彼はスピンアウトした。そして今回は男系支持右派からスピンアウトするのだろうか。よくわからん。彼はあれで、経営の感覚のある人だから、意見を通しているようでいながら、市場を読んで女系容認を言っているのかもしれない。

 まあ、女系容認自体は私には、どうでもいいことだ。

 ⇒英国風に考えるなら愛子様がいずれ天皇をお継ぎになるのがよろしかろう: 極東ブログ

江藤淳の痛みというか

 このところ、江藤淳の痛みのようなことをぼんやりと考える。彼も自決だった。そして、その自決は三島由紀夫と同質でもあったかもしれない。

 江藤は32年生まれ。昭和7年だ。三島は1925年(大正14年)。私の父が26年生まれ。

 父は大病で結果的に戦死を免れ、私がこの世にいる。彼の兄、つまり私の伯父はインパールで戦死した。つまり、殺された。父は私をその兄に似ていると見ていたふしがある。私は伯父の転生かもしれない(冗談ですよもちろん)。

 三島も実質戦争を免れた。そのことを内心、忸怩たる思いがあっただろう。彼は団塊世代の上にあたり、GHQの所作も見てきたし、戦後日本の欺瞞も見ていた。耐えられなかったというのはわからないでもないが、それより、自身の確立がGHQなるものとそれに結託する日本的なるものに耐え難かったのだろう、というのはわからないでもない。天皇崇拝みたいなものは、偽悪的に言えば、そうした仮託の偽装でもあった。

 吉本隆明1924年(大正13年)生まれだ。あのよぼよぼの風体が、実は、三島の姿なのだと思い当たる世代の最後が私になる。三島なるものを本当に解体したのがあの老体なのだ。三島はあの老体を憎んで自死した。ただ、吉本も戦争を免れた。

 ちなみに、山本七平1921年(大正10年)の生まれだ。戦争にも行った。部下をみんな死なせてしまった。戦犯の恐怖から復員後一年吉野山に隠遁した。戦争なるもは、徹底的に内在化した。GHQなど幻影に過ぎなかった。戦後の影響は、戦争と同じように彼のなかで静かに解体していた。それがヒョンなことでオモテに出るようになり、そしてオモテで語り続けた。たぶん、これも露骨にいえば、死者が語らせたようなものだ。

 江藤は、微妙に団塊世代の前になる。むしろ、野坂昭如大橋巨泉青島幸男といったマスコミ薄ら左翼のなかにいる。そして彼らは団塊世代を実質操って文化人のような大衆支持のような正義で白粉を塗りたくった。吉本は自身の欺瞞の内省からこのうす汚い奴らを見ぬいて戦い続けた。三島は反動した。山本は傍観した。

 江藤はその世代の最中で、いわばバク転した。彼は夏目漱石小林秀雄の、大正的な近代性から出発しながら、むしろ小林を超えて、三島的なものに揺り動かされてしまった。これを解体できなかったのは、山本のような戦争の実体験がない、一種の引け目ではなかったかと思うし、まさにそれこそが三島だった。

 ふと思ったのだが、第三の新人というのは、団塊世代を上の世代から文学的感性で批判する意味合いはあったのだろうな。

へぇ、世界史

 ⇒はてなブックマーク - 僕は今まで世界史を全く勉強せずに生きてきました.大学受験時代は,ただの丸暗記教科と見ないしていて興味がわからなかったのです. しかし,今は,現代というものがどう.. - 人力検索

 元⇒僕は今まで世界史を全く勉強せずに生きてきました.大学受験時代は,ただの丸暗記教科と見ないしていて興味がわからなかったのです. しかし,今は,現代というものがどう.. - 人力検索はてな

 各種書籍の勧めがあり、それぞれいいんじゃないかとも思うし、一般的に言って、世界史に関連する書籍は良書ほど読みづらい。

 私が思うのは、世界史を知る必要が出てくるのは、40歳半ばではないかと思う。自分という人間が僥倖ありて半世紀も生存し、そのなかに歴史が溜まってくるなかに、きちんと日本史や世界史というものが目覚め始める。

 質問者は「しかし,今は,現代というものがどういうコンテキストの中に埋め込まれているかを知るための知識であると認識するに至りました」とあるが、さらに、己という人間がなんで、こういう世界史のなかで生まれでたのか、つまり、自分を作り上げた歴史的な要因はなにか、そういう部分に触れてくる。

 私は1957年に生まれた。敗戦後に生まれた赤ん坊たちが団塊世代となり、米国流、つまりGHQ流の自由主義の上に、敗戦ナショナリズムの情念としての左翼を混合して(あるいは左翼に誘導され)、反抗する若者たちを作り出し、その反抗が老化して、現在の奇っ怪な政権を生み出した。

 私はそのアホーな青年と「若さ」というのを、しらっと見ていた。私は、戦後に取り残された世代として、この世界に日本に意識した。ので、その村立の仕組み、もっと露骨にいえば、団塊世代を作り出した世界史・日本史のからくりを解体しなくてはならなかった。

 そういう点では⇒[書評]ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争(ディヴィッド・ハルバースタム): 極東ブログ

 これはよかった。

 また⇒下山事件的なものの懸念: 極東ブログ

 私から下の世代は、インフレ日本も、ヴェトナム戦争も直体験はなく、彼らのいう「世代」とは内政における差異による自己定義のゲームになってしまった。しかし、彼らの中にも冷戦はある。そのことが今の40代の内面のなかで、じっくり世界史として発酵してくれば、それを知ろうと自然に思うだろう。

 ブログを初めて6年にもなる。この間、ブッシュ政権の、ある種、ネオコンは、理想主義でもあった。民主化、自由、人権を求めて、とんでもないことを広げ、そしてその反動の大きな波に世界が今覆われている。理想主義の敗退を、それが正義であるかのようなイデオロギーに立てば歴史を見る目は失われる。

日経春秋 春秋(2/28)

 コラムはとくにどうということはないが、この一連を見ながら、トヨタというのは昔のどっかの地方の藩みたいだな。豊田さんは殿様だなと思っている。悪い人でもないし、無能とも思わないのだが(知らないし)、有能だという印象はない。殿がつらい立場になっておられる、藩内の侍は、……みたいなご事情が展開しているような気がする。こんなんで世界のビジネスをやっていけるのだろうか。いや、それでやっているのかもしれないなと思う。

朝日新聞社説 イラン核疑惑―事態打開への日本の役割 : asahi.com(朝日新聞社)

 イランには、議長の訪日を通じて日本と欧米諸国を分断しようとする意図があったのかもしれない。しかし、協議による問題解決が大事、との議長の発言を聞き流してもなるまい。国際社会の要請にこたえるよう、イランを説得する努力を倍加させたい。

 交渉による解決を探るために欠かせないのは、国交のない米国とイランの対話の促進である。

 それなりに背景がわかっているから論旨が崩れてしまう。「イランを説得する努力を倍加させたい」のは、イランの術中にあるかのような振る舞いをしている日本政府の問題で、これは米国とは関係ない。

 米国はこの問題をある程度ゆったりみている。イランの核化はすでに疑惑のレベルを超えているが技術は頓挫している。また内政は混乱している。静観しつつ、イスラエルアラブ諸国の恐怖をなだめるほうがよい。

 で、問題はまたも中国なのだ。イランの国際的な連携を阻んでいるのが中国だからだ。そしてそのことに言及できない朝日新聞が問題なのだが、それをわかってないわけもなく、こうした社説しか書けないという現状がある。これでシーレーンが中国に握られたら、事実上、国際的には中国の属国化するだろう。日本のウクライナ化である。

朝日新聞社説 共通番号制―目的は社会保障の強化だ : asahi.com(朝日新聞社)

 具体的には、住民基本台帳ネットワーク住基ネット)の活用、基礎年金番号の利用、新しい番号をつくる、の3案を軸に検討を進め、来年の通常国会への法案提出をめざす。

 焦点となるのは、住基ネットのシステムを利用するかどうかだ。

 すでに国民全員に番号がある唯一の仕組みだ。最初のシステム作りだけで約400億円かかっており、二重投資を避けようとすれば活用が望ましい。

 そのためにはまず、土台の「基礎番号」と、税、年金医療など日常的に国民が利用するそれぞれの番号に分けてデータベースをつくる。個人情報を1カ所に集めないので、万一情報が流出しても影響を小さくできる。

 番号の導入に伴うプライバシー保護の法律もつくる。利用目的の制限など、厳格な運用を盛り込む。第三者による専門の監視機関を設けることも欠かせない。

 まあ、言いたいこともわかるし、これまでもなんども言ってきたけど、一意のマスターキーができればほかはすべてリレーションになる。技術的には明白なことで、それを法的に規制するのは、表沙汰にしたら処罰しますよというだけのこと。

 早春の薄暗い雨に閉じ込められているというのも嫌いではない。好きかといえば、そうでもないが。いろいろ過去のことを思い出し、未来を不安に思い、それが飽和して、なんとも胃の重いような気分になる。

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