曇り

 早朝に目覚め、しばらくぼうっとしていた。外は薄暗いというか薄明かり。なんか、こうろくでもないなと思う。小型のテレビを付けたら百福さんの話をやっていた。まあ、ありがちな話だが、47歳からの再起で、ラーメンにかけていたのだなと思った。史的に見れば、発明者ということではないのだろう。息子さんの話が面白かった。百福さんは再起を果たした人だが、それはそれとして家族思いを残した人だった。

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魔法のラーメン発明物語―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫): 安藤 百福
 文庫本になっているのか。面白いよ。カップラーメンならずカップライスもやって失敗した話なども。
 そういえば番組の最後に百福さんが晩年まで食っていたチキンラーメンのエピソードがあり、それは知っていたのだが、実際には、これにご飯も入れていたらしい。しかも冷や飯でなければならぬという。番組は鳥超さんが司会で、そのあたりの実現をし、冷や飯にこだわっていたが、ああ、と私は感動した。ただの冷や飯でなく、堅い飯でなくてはならないとしてらしい。それって、つまり、私の好きなチキンスープ・ウィヅ・ライスじゃないか。そして、百福さんはこれをチキンラーメン・リゾットと呼んだそうだ。リゾじゃないか。自分と百福さんとある同質の感性があるんだなと思った。