昨日の大手紙社説

 毎日新聞に続いて日経新聞口蹄疫を扱っていたが、変だった。
 ⇒口蹄疫の封じ込めに全力を :日本経済新聞

 今回の流行では、最初の疑い例が4月9日に農家から宮崎県に報告されたのに、県が確認するまで10日以上かかった。その間に感染が広がった可能性が大きく、県の対応が後手に回ったことは否めない。

 10年前では、最初の疑い例は3月12日。県の確認は25日。その点では封じ込めに成功した過去の事例でも似たようなもの。それでいいわけではないし、後手といえばそうだが、今回のアウトブレイクの政治課題とは違うように思える。
 赤松農相の不手際はあるのだが、こういう発言を見ると唖然とする。
 ⇒時事ドットコム:口蹄疫「特効薬ない」=まん延防止で赤松農水相

 赤松広隆農林水産相は14日の閣議後会見で、宮崎県で口蹄(こうてい)疫の感染が拡大していることについて「これをやったら直ちにこの病気が抑えられるという特効薬はない」と述べ、消毒や感染した家畜の殺処分などこれまでのまん延防止策を徹底するのが重要との認識を改めて示した。
 一方、東国原英夫同県知事らが、口蹄疫が今後一段と広がった場合、一定地域内に限り感染していない家畜を含め全頭殺処分する可能性を指摘していることに関し「健康な家畜を殺すのはどうなのか。人の財産権を侵すことは慎重に考えないといけない」と述べた。(2010/05/14-11:35)

 これ、鳩山首相が勉強したら抑止力がわかりましたそれまでわかってませんでした級の発言なんだが。これ国際的に報道されたらある意味大変なことになるんだが。