今日の大手紙社説

 相撲の件については、私は関心ない。不謹慎におもしろがっているくらいというか、その程度以上にはない。興行になにを求めるというのだろう。プロレスと変わらん。
 エジプト情勢は意外と変化がない。しいていえば、支持派というか内務省派が自分の想定外の勢力をもっていそうだなあ、ムバラクさんもそれでなかなか引っ込めないのかなくらい。
 死傷者は出ているが軍は動いていない。あれだけの人が集まり、一定数の対抗の構図があれば民衆暴動は避けがたいし、日本ではあまり報道されていないが、この間、市民生活は私兵によって維持されている。
 ムスリム同胞団イスラエルとの平和条約破棄と言っているが。
 ⇒時事ドットコム:「イスラエルとの平和条約破棄」=新政権主導へ意欲−エジプト・ムスリム同胞団
 これは基本的に同団の高齢化というか、率直に言えば、老人ぼけの一種だろう。今回の事態に若者との落差があり、そのあたりをイデオロギー・宗教的に埋めたいというくらいではないか。実際の同団はエルバラダイを立てるように基本的には中道的穏健と見てよいし、米国との関係を切っても旧ソ連のような援助が得られなければ、国民生活が困窮するのは必然だろうし、そこが見えないほどの非知識人の集まりでもない。
 
追記
 ⇒【エジプト衝突】同胞団 世論読み切れず…迷走、焦り+(2/2ページ) - MSN産経ニュース

 同胞団はデモ発生当初、デモが鎮圧されるのを見越して、組織防衛を優先し参加を躊躇(ちゅうちょ)。いったん参加してからは主張が突出し、対応は迷走した。