面白いなあ、与謝野さん

 ⇒与謝野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年7月5日 - 内閣府

(問)大臣、前回の記者会見の中で1%ぐらいのマイナス、物価下落は何でもないと、プラス要素だということを仰いましたけれども、今政府はデフレの脱却を重要政策として掲げているわけですけれども、この政策を見直すおつもりはあるのですか。
(答)勿論、私は見直したのです。私が前回経済財政担当大臣のときにデフレという言葉を政府の言葉から削除いたしました。定義のない言葉を使ってはいけないと。それを私が申し上げたいと思っています。

 言葉がないことにしたので、問題もない。

(問)今の政権でも同じことをやるのですか。あとデフレの定義は、政府はそれなりにきちんとやっていると思うのですけれども。
(答)デフレは、政府の定義は物価下落が数年続く世界をデフレと言っているのですけれども、1%程度の物価下落で驚いて自己暗示にかかるようなことをやってはいけないと、今でもそう思っております。
(問)ということは、デフレ脱却という政府の政策課題は取り下げるということでいいのですか。
(答)そんなことはありません。政府の課題は、日本の経済を成長させることであります。
(問)矛盾しませんか。
(答)何故矛盾するのですか。

 「デフレ脱却という政府の政策課題」があって「日本の経済を成長させる」、だけど、「1%程度の物価下落で驚いて」はいけない。はて?

(問)政府はデフレを脱却するということで、今の1%程度の下落が続いている状況を、そういう状況から脱しようというのを政策目標として出しているわけですよね。それは大臣の仰るのは、そういう状態はかえって望ましいのだということを仰っているわけで、根本的に違うと思うのですけれども。違うのだったら違うで、きちんとそこは改めるべきなのではないかなと。
(答)私の記者会見をもう一度読んでいただければ、1%程度の物価下落は労働所得を得ている人、年金所得者にとってはむしろプラスになっているということを申し上げたはずなので、そこのところが重要なのです。

 年金所得者にとってプラスになる社会を!!!!!