2011-08-11
■朝日新聞社説 英国の騒乱―なぜ暴力が横行したか : asahi.com(朝日新聞社):社説
騒乱のきっかけは、ロンドンで銃器犯罪を捜査中の警官による黒人男性への発砲事件だ。これを人種偏見と抗議する集会から暴動に発展した。
「と抗議する」という表現の曖昧さ、その集会と暴動の関係、これはよくわかっていない。
逮捕者は700人を超えた。ツイッターやフェイスブックで暴動への参加を呼びかけた少年がいた。覆面姿で略奪に及んだ犯罪者もいた。真相解明を急いで欲しいが、移民や人種、貧困といった特定の要因が原因だとは言い切りにくい。
浮かび上がってくるのは、社会の恩恵を感じることがなく、やり場のない不満や怒りを心にたぎらせる若者の存在だ。
「社会の恩恵を感じることがなく」もまた表現が曖昧。そのような心象を議論に据えることは難しい。社会学的にまずわかることは、「社会の恩恵」の有無だが、これは公平に見てないとはいえない。
出身や階層が異なっても、それぞれの居場所を認めあうのがこの国の伝統ではなかったか。暴動に加わり、暴力に酔いしれる若者は、そんな姿とは大きくかけ離れている。
この問題が難しいのは、まさにその伝統がこの暴動を生み出したのではないかという点。
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