朝日新聞社説 イラク戦終結―米国は重い教訓に学べ : asahi.com(朝日新聞社):社説

 実際は、フセイン政権と国際テロ組織アルカイダは無関係だった。それでも国連安全保障理事会の支持も得られぬまま、強引に開戦に踏み切った。
 正当性のない戦争は、国際社会からも米国世論からも激しい批判を招き、内外に深刻な亀裂を生んだ。
 結局、大量破壊兵器は見つからず、場当たりの占領政策イラクは大混乱に陥った。イスラムスンニ派と少数派シーア派との間で、血で血を洗う宗派闘争が燃え上がってしまった。

 フセインに独裁を続けてほしかったのでしょうね、朝日新聞

 米軍撤退後の「力の真空」をにらんで、マリキ政権がスンニ派を拘束するなど、宗派間対立の再燃の兆しがでている。
 逆に、米軍に協力してきたスンニ派武装勢力は、報復に神経をとがらせているようだ。南部ではイランの影響力が増し、北部のクルド人地区にはトルコ軍が侵攻するなど、周辺国との関係も不安定だ。
 国内が混乱すれば外国勢力の介入を再び招きかねない。そうした事態を避けるためにも、イラク人自身の手で、安定した民主国家を作ってほしい。

 この状況を普通に考えたら、オバマ政権の、現在のイラク撤退は間違いではないのかね。