朝日新聞社説 母子殺害事件―この先も考え続けたい : 朝日新聞デジタル:社説

 高裁の死刑判決を経た今回、最高裁の4人の裁判官のうち1人は、さらに審理を尽くすべきだと反対意見を述べた。全員一致でないまま極刑が確定するのは異例で、問題の難しさを浮きぼりにしている。
 死刑を前提とする法制度のもと、悩み抜いて出された判決を厳粛に受け止めたい。

 死刑が問題ではなく「永山基準」が問題なんだが。

 だがこの結果だけをとらえ、凶悪な犯罪者に更生を期待しても限界があると決めつけたり、厳罰主義に走ったりすることには慎重であるべきだろう。国民が刑事裁判に参加する時代にあっては、なおさらだ。

 だったら、もっときちんと批判を書くべきだと思いますよ。たぶん、いやがらせをうけるだろうけど。

 死刑か無期かにかかわらず、どんな罰を科すのが適当かとの判断は、あくまでもその事件、その被告の事情を突きつめて考えた先にある。被害状況や被告の年齢、育ち方などで画一的な処理ができるものではないし、してはならないからだ。

 「死刑か無期かにかかわらず」としたらこの問題の要点は失われる。

 それは、教育や福祉をはじめ様々な分野で、考えていかなければならない課題だ。視野を広げて議論を深めたい。

 いや、先進国の常識となりつつある死刑廃止へ、日本の共同体の意思がどう歩み寄れるのか考えるのが思想というもの。朝日新聞社説は後退しているよ。