50 : Lesson

I am sustained by the Love of God.
 
 意味はわかるが、"sustained"の語感がわからないのでとまどった。
 今年僕は55歳になる。17歳になった深夜0時のことをよく覚えている。これから子供ではすまされなくなるんだろうと思った。そして30歳になったとき、自分がそんな年になるのだとも思った。20歳越えて生きているような気がしなかった。それがさらに55歳である。率直にいって、緩慢なる絶望を過ごしていた。生きていても死んでいてもいいようなバランスを取っていたようにも思う。ボロボロになったなとも思う。そして、世界や過去の栄光をというものをその間に手にした人をうらやましくも思い、また、いや自分への神の恵みは過分なほどではないかとも思う。いずれにせよ、過去であり、世界の受容であり、そしてそれはともに無である。acimのイエスはそう教える。そしてそれは真理だと私は知る。
 世界(名声)を獲得することなく過去(名声)を獲得することなく、あるいはすれらすべてを捨てて、今生きているとすれば、なるほど"sustained by the Love of God"というほかはない。
 レッスン50まで到達した。率直なところこんなにしんどいワークだと思わなかったし、自分でもへとへとに辿ってきた。そして自分はなにを見出したか。平安はあったか。ある種引き返せない平安は見出したように思う。そして、生きること、生きて来たことの、あるとてつもない困難にも直視した。
 acimはこのレッスンを必須ですという。選択できるのは時だけですとも言う。そうなのだと思う。すべての人がいずれいつか、その道を辿る。私が先に歩んでいるわけでも、遅れているわけでもない。ただ、歩むだけなのだと思う。
 ただ、この先も進めるだろうか。Goodbyeというのは、God Byであり、Be God with youである。まあ、そこまで。

東京 東京新聞:追加金融緩和 小出しでは効果がない:社説・コラム(TOKYO Web)

 日銀は国債など資産を買い入れる基金枠を現在の六十五兆円から五兆円程度増やす。国債の買い入れ枠を十兆円増額する一方、既存の金融機関向け融資枠を五兆円減らし、差し引きでは五兆円の増額になる。
 ただし、これはあくまで「枠」にすぎない。実際に買い入れが完了し、約束したマネーが市場に供給されるのは二〇一三年六月だ。

 遅いんだよね。

 同時に発表した「経済・物価情勢の展望」では、二〇一三年度の実質国内総生産(GDP)伸び率を政策委員見通しの中央値で前年度比プラス1・7%成長と見込んだ。消費者物価指数は同じくプラス0・7%の上昇だ。
 一一年度のマイナス成長、物価下落からは反転するものの、デフレ脱却には遠い。展望は「1%に遠からず達する可能性が高い」と楽観的だが、欧州危機の再燃もささやかれる中、甘い見通しは消費税引き上げ論議にも微妙な影響を与えるだろう。
 本来なら、消費者物価上昇率で1%のインフレ目標を2%にまで引き上げ、かつ達成時期についても明示する必要がある。指数が高めに出る統計上の誤差を考えれば、1%では実質的に0%程度にしかならない。
 世界的に見ても、米国の連邦準備制度理事会FRB)をはじめ2%程度が標準になっている。

 そういうこと。
 この点は東京新聞だけがまとも。

産経 【主張】昭和の日 時代の宿題に向き合おう+(2/2ページ) - MSN産経ニュース

 まあ、産経新聞は、昭和というのがわかっていないなあ。
 ちょっと国語審議会建議(S27)の「これからの敬語」の原文がネットにあるか探したが見つからなかった。どっかにないか(自宅書架にあるはず)。これを読むと、昭和というのがどういう時代だったかわかる。現代・平成の不気味な退行も。

追記

 コメント欄にて教えてもらう⇒文化庁 | 国語施策・日本語教育 | 国語施策情報 | 第1期国語審議会 | これからの敬語(建議)

 奉仕の精神を取り違えて,不当に高い尊敬語や,不当に低い謙そん語を使うことが特に商業方面などに多かった。そういうことによって,しらずしらず自他の人格的尊厳を見うしなうことがあるのは,はなはだいましむべきことである。この点において国民一般の自覚が望ましい。

産経 【主張】自民党憲法改正案 妥当な「国の在り様」提起+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

 自民党はそもそも改憲のための政党だったので、方向性としてはあっている。ただ、この試案は犬も食わないような代物。

朝日 在日米軍再編―施設返還を早く確実に : 朝日新聞デジタル:社説

 懸案だった米軍施設の統合、土地の返還、さらには海兵隊の国外移転への道筋が示されたことは一歩前進であり、進展を期待する。

 これは自民党時代の遺産。

 一方で、普天間辺野古移設を相変わらず「唯一の有効な解決策」としたのはいただけない。「見直し」に含みを持たせるような表現も加えたとはいえ、展望は開けていない。

 これはかなり単純なレベルの悪質な修辞。含みがあれば、「唯一の有効な解決策」というわけではない。米議会でもめた経緯を見れば明らかなこと。
 「含み」については⇒【米軍再編】共同文書を発表 海兵隊を分散配置 辺野古以外の移設に含み+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
 社説に戻って。

 普天間問題には、首をかしげざるを得ない。新しい方針への転換は、辺野古案を白紙に戻す好機だったはずだ。
 嘉手納への統合を唱える米議員の要望もあり、「唯一の有効な解決策」の前に「これまでに特定された」をつけたが、政府が本気で検討する気配はない。

 端的に民主党政権がダメだったということ。

朝日 日銀の政策―緩和の自動化を憂える : 朝日新聞デジタル:社説

 ああ、やっちまったなという感じ。

 展望リポートは3カ月ごとに見直される。となると、目標に届くまで、少なくとも3カ月ごとに市場や政治から強烈な圧力を受け、やる気を見せるために緩和を繰り返すのか。
 これでは緩和の「自動化」である。目標に達しない間、投機的な思惑がエスカレートすることは目に見えている。

 バーナンキはそういう自動化による安定を目指しているというのを朝日は知らないというのが、滑稽な感じすらする。そして、「目標に達しない間、投機的な思惑がエスカレート」に至っては、苦笑ですめばいいくらいか。もちろん、部分的にバブルは発生するし、そうなれば、それ見たことかとバブル潰しをするのだろうとは思う。日本の繁栄に未来は、かくして、存在しない。

 さらに日銀が緩和で国債などを買い込むほど市場での存在感が大きくなり、期待を裏切った時の失望売りも大きくなるジレンマが深まる。

 逆で、いま日銀は金融緩和失望になるような政策をしている。
 そしてそのことが中央銀行への信頼の実際には失墜の道を整備していて、将来的なインフレの芽を育てていることになる。
 いずれにせよ、現状の緩和のレベルで、この朝日の論調はヒステリックすぎる。実際のところ、今回の日銀は金融緩和や1%インタゲというより、普通に円高水準の抑制というだけのことであって、白川さんの頭のなかには、そういう意味での「雑音」は響いていないと思う。

ノート

カダフィサルコジ

 ⇒Report: Gadhafi gave to Sarkozy's 2007 campaign - CNN.com
 現状では確定的なことは言えない。