ムスカリ

2月から4月頃までの春の草花が一気に咲いた幻想的な風景ですが、子どもの頃に見ていた風景には絶対になかった花があります。


それがムスカリです。
似た雰囲気の花にヒヤシンスがありますが、これは子どものころからありました。


先日の面会に行く途中のあちこちに、濃い紫色のムスカリが咲いていました。
庭に植えられているだけでなく、いつのまにか広がったのだと思いますが、空き地にも咲いていました。


リンク先のWikipediaでは「ツルボ亜科ムスカリ族の植物の総称」とありますから、あのツルボの仲間なのですね!


外来種かと思ったツルボが、昔から救荒作物として日本にあった植物だったのに対して、このムスカリは「日本には30数年前ごろから市場に出回り、近年人気品種となって、各地の公園などでごく普通に見られる」(Wikipedia)とあります。
日本国内に広がったのは近年ですから、子どもの頃には見た記憶が無いというのは間違いではなかったようです。


ガーデニング花図鑑」というサイトの「ムスカリの育て方」にも「ムスカリは1980年あたりから市場に出回るようになりましたが」とあるので、1980年代以降に急激に国内に広まったようです。


リンク先のWikipediaの<人間との関わり>では「早春を彩る花として、絨毯のように多数を植えつけると効果的である」とあります。
確かにムスカリシバザクラのように、埋め尽くすような風景は圧巻かもしれませんね。


でも私には、空き地にぽつりぽつりと咲いていたムスカリの方に心ひかれるものがありました。


こうした外来種の花が急速に広がることの影響についてはよくわからないのですが、いつのまにか日本の四季の風景の一部になっていくのでしょうね。皇帝ダリアナガヒナゲシあるいはヒメオドリコソウのように。