トイレについてのあれこれ 3 <トイレの適正数>  

さま〜ずの「7つの海を楽しもう!世界さま〜リゾート」という番組を観ていることをこちらの記事で書きました。


リゾートホテルの内部を観ては遊びにいきたいな〜と、東南アジアで暮らした頃を懐かしんでいます。
いえ私自身はどこでも寝泊まりできるし、青空トイレどこでも沐浴もできるので、贅沢なホテルやコテージでなくても大丈夫です。


ただ高級リゾート施設の中の様子をみるのが好きなのです。
特にシャワールームがどうなっているのか、興味津々で観ています。


なぜか。
それは、室内にトイレの数がどれだけあるかに関心があるのです。


1980年代半ば、難民キャンプで働いている時にアメリカ人の友人とルームシェアーをしたのですが、彼女たちが選ぶ住まいには必ず複数のトイレがありました。
たとえば二つのベッドルームの間にシャワー・トイレがあって、どちらの部屋からも使えるようになっていて、さらに他にもトイレがあるのです。



一家にトイレは1カ所、しかも家の端の暗くて寒い場所という日本のトイレのイメージを覆すものでした。


「ああ、これがアメリカ人的な豊かさなのだ」と、なんだか経済格差を目の当たりにした気持ちでした。
もちろん、住んでいた東南アジアのその国でも、そういう作りになっている賃貸住宅は外国人向けの高いものでしたが。


住宅の間取り図を見るのが当時から好きだったのですが、トイレが2つ以上ある住宅は日本ではなかなかありませんね。
3千万円台のマンションや住宅でも、トイレは1カ所というのが多いようです。


トイレの適正数の計算があるようです。
構造計画研究所というサイトにわかりやすく書いてありました。

さて、トイレの数にも適正な数があることをご存知でしょうか。正確には、トイレの適正器具数と呼ばれていまして、空気調和・衛生工学会では「衛生器具の適正数算出法」により、トイレの適正数を計算する方法を定めています。

百貨店だとこんな数だそうです。

男性個室数:2.8~3.2 (180人)
女性個室数:4~6 (480人)


日本の個人の住宅での適正数について検索してみましたが、ちょっと見つかりませんでした。
まだまだ日本の狭い住宅面積にトイレを増設することは無駄に思われているのかもしれませんね。


2〜3カ所のトイレやシャワールームがある住宅の間取り図を見つけると、心が震えるような豊かさを感じてしまうのです。
ハイテクのウオッシュレットや自動的に流れる豪華な便器よりは、複数のトイレがあることに。


まあ、掃除は大変ですけれどね。




「トイレについてのあれこれ」まとめはこちら

「下水道についてのあれこれ」も合わせてどうぞ。