アロエ

コンフリーは記憶になくても、アロエはほとんどの方がご存知だと思います。


「ヤサシイエンゲイ」のアロエの説明では、明治期に日本に入って来たようです。

日本でもよく知られているのはアロエ・アルボレッセンス(A.arborescens)です。キダチロカイ、キダチアロエとも呼ばれています。医者いらずの別名があり、鑑賞のほか、やけどや胃腸薬などに効く民間薬としても利用されてきました。鉢植えで広く普及しており、単に「アロエ」というと本種を思い浮かべる方も多いのではないかと思います。日本には明治頃に入ってきたとされます。


このアロエも、母が「何にでも効く」と買ってきたのが1970年代初めの頃だったと記憶しています。
植物だけでなく、アロエの効用を紹介した本も家にはありました。


便秘や消化不良、やけどなどに効くらしいと。
私は消化器系は丈夫だったので、主にやけどや傷、そして中学生になってニキビに使っていました。


「体にいいらしい」ということで、時々、苦いのを我慢して果肉を食べた記憶もあります。


そのうちに、森永製菓からアロエの果肉が入ったヨーグルトが発売されました。「え?あんな苦いアロエなのに、なにを好き好んで・・・」と思ったのですが、家庭で栽培していたキダチアロエとは違う、アロエ・ベラがあることをこの時に知りました。
このヨーグルトが発売されたのは1994年のようです。


久しぶりにコンフリーのことを思い出して、このアロエはどうなのだろうと気になりました。



Wikipediaアロエを読むと、やはりこのアロエにも注意が必要そうです。


日本薬局方に基原植物として収載されているアロエは、アロエ・フェロックス(A.ferox、ケープアロエともいう)及び、これとアロエ・アフリカーナ(A.africana)、またはアロエ・スピカータ(A.spicata)との雑種と決められている。これらの葉の汁を濃縮乾燥させたものが、日本薬局方でいう「アロエ」である。なおキダチアロエ・ケープアロエ以外の観葉植物として出回っているほとんどのアロエには、薬効となる成分は含まれていないので、誤った使用をすべきではない。

キダチアロエは、昔から俗に「医者いらず」といわれてきたものであり、葉肉の内服で健胃効果があるとされ、また含有するバルバロインの下剤効果により便秘に効果がある。ただし、体質によっては胃炎を起こす場合があることや、継続摂取による大腸の色素沈着を起こすことがあることなども報告されている。また外用として傷や火傷に用いられる場合もあるが、逆に悪化させた例も報告されており、使用には一定の注意が必要である。なおドイツの薬用植物の評価委員会コミッションEによれば、ゲル状物質(葉の中央にある柔組織に存在する粘性の物質)の外用は、痛みや火傷の回復に対して有効性が示唆されている。


種類を間違えてはいけないことと、使う場合には自己責任で・・・という感じでしょうか。


そして「注意点」には以下のように書かれています。

専門機関の研究によれば、子宮収縮作用が有るため、妊娠中の使用はさけるべきである。また、長期間の多量摂取や12歳以下の小児の摂取、妊娠中・授乳中や月経時及び腸の病気の場合、摂取には注意が必要である。

路地や庭に半ば野生化したアロエは、「医者いらず」に期待して植えたられたものかもしれませんね。
たまに咲く、オレンジの花を楽しみにするぐらいが良いのかもしれません。