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魚のサカナ(鯛のタイ)図鑑 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-08-22

【番外編】チチブサワラ(化石種)

スズキ目サバ亜目サバ科サバ亜科サワラ族サワラ属

学名:Scomberomorus chichibu Uyeno, Sakamoto and Sakamoto

英名:不明

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2011年夏休みに家族で訪問した「埼玉県立自然の博物館」に復元模型(写真下)と共に展示されていた、埼玉県秩父郡小鹿野町般若の約1,500万年前の地層から発見された新種「チチブサワラ」の化石の複製品だが、幸運なことに「秩父鰆のチチブサワラ」の部分がはっきり確認できたので【番外編】としてご紹介。ちなみに「自然の博物館」は平成23年9月1日〜平成25年1月11日まで施設工事のため休館になるとのこと。それに伴ってこの複製化石もしばらく見ることが出来なくなるはずだが、実は写真右の『産状図』では肩甲骨の位置が間違って示されている(正確には肩甲骨孔の開いている骨を示すべき)ので、休館期間中に要改訂かと。

さて「秩父鰆のチチブサワラ」の形を、現生のサワラのものと比較すると、横方向に丸みを帯びながら伸びる肩甲骨を除いてはあまり似ているように思われない。また肩甲骨に関しても、肩甲骨孔の大きさはかなり異なっている。特に顕著な違いは烏口骨上方の『背鰭』部がチチブサワラのものでは非常に低いことだが、これは発見された化石では失われてしまっていたのか、そもそもこのような形なのかが全く分からない(ちなみに下記の原著論文にも「肩帯」に関しては非常に簡潔な記述があるのみ)。

とは言うものの、下のリンク先などによると、チチブサワラの頭蓋骨には、現生のサワラ属の中で最も原始的とされるウシサワラ Scomberomorus sinensis のものと共通する形質が認められるとのこと。将来的にウシサワラの肩帯部分を入手することが出来たら、両者の「魚のサカナ」の形を是非比較してみたいものである。

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ちなみに、この化石の発見の経緯などは、埼玉県立自然史博物館 自然史だより 第26号(1995.3)「新種チチブサワラの化石発見−よもやま話−」に詳しい。またチチブサワラを「新種」として報告した論文:Uyeno, T., Sakamoto, K., and Sakamoto, O.. Scomberomorus chichibu, a New Miocene Scombrid Fish from Japan (Pisces, Perciformes), Bulletin of the National Science Museum. Series C, Geology & paleontology 20(4), 149-155 (1994) のPDFはこちらからダウンロード可能。論文中に「秩父鰆のチチブサワラ」の形がより分かりやすく、骨の位置も正確に示したイラストあり。以上ご参照頂きたい。

ということで、しばらく更新をお休みしていたこの「図鑑」ですが、これからまた少しずつ新しい「魚のサカナ」を紹介して行きたいと思います。お楽しみに。

PhosPhos 2011/08/22 20:58 この化石、本当に肩帯部分がしっかり残っていますね!
確かに解説の図では肩甲骨の位置が違っていますが・・・

そちらの博物館はかなり長い間休館なさるんですね。
リニューアルが待ち遠しいのではないですか?

fishinfish2010fishinfish2010 2011/08/22 23:57 >Phosさん

コメントありがとうございます。埼玉の親戚の家に遊びに行った時
に、パレオパラドキシアの化石目当てで連れて行ってもらった博物
館だったのですが(もちろん初訪問)、まさかここで「見慣れた形
の骨」に出会うとは思っていませんでした。

秩父は「日本地質学発祥の地」なのだそうで、この博物館も地質学
関連の展示が充実していました。1年以上の休館/施設工事でどの
くらい展示内容が変わるのかは分かりませんが、少々地味ながら
中々興味深かった展示内容(ただし秩父の地形の地質学的な意義な
どは、小学生高学年以上でないと理解できないかも、、、)の質は
維持していて欲しいですね。リニューアルされたらもう一度行って
みたいのは確かです。

あとお盆前に訪問した、愛知県碧南市にある「碧南海浜水族館」で
は、夜の水族館「ミステリーアクアリウム」というイベントに合わ
せて数十種類の透明標本が展示されていましたよ。

http://www.city.hekinan.aichi.jp/aquarium/topics/200404-/200404newtopics.htm#2011toumeihyouhon

これまで透明標本の美しさに関していくら力説しても今一つ理解し
てくれなかった我が家族ですが、実物を目の当たりにして「これが
透明標本なのか、、、」とすぐに心を奪われていたみたいです。正
に「百聞は一見に如かず」ですね。

PhosPhos 2011/08/23 21:01 ご紹介いただいたページを拝見させていただきました。
最近は各地の水族館や博物館で透明標本の展示をするところが増えてきましたね。
透明標本は一度本物を観たら色々な意味で忘れられないインパクトがあると思います。

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