働くということ

 SankeiEXに、JR東海会長・葛西敬之氏のメッセージが載っていた。

世の中に出ると企業組織であっても、官僚組織であっても、期待されていることは明確ではありません。不確定な要素が多く、それを自分で決めていかなければならないのです。要するに、「パッシブ」(受け身的)な生き方から、「プロアクティブ」(主動的)な生き方に変わることが職業人への転換の節目だと思います。

 世の中には、学生気分のまま定年まで過ごしてしまう人もいます。例えば、「国家公務員試験では成績が良かったのに、公務員になってからはあまり役に立たなかった」などといわれる人は、恐らく職業人への転換ができなかったのでしょう。
(中略)
 若い皆さんには、「何のために働くか」ということを考えるうえで、「大きな座標軸」を持ってほしいと思います。「自分のため」とか、「家族のため」という座標軸では、どうしても勇気が出なかったり、守りに入ったりします。そうではなく、「国家のため」でも、「日本経済のため」でも、少し小さいですが「会社のため」でも良いのです。そのような高い次元で「自分はこのために働かなくては」と思うと、働く力がわいてくると思います。