ナベQ引力で東洋大・藤岡も引く!大石&雄星に続くぞ!…西武

 西武が27日に行われるドラフト会議で、東洋大のアマNO1左腕・藤岡貴裕投手(22)を1位指名の最有力候補に挙げていることが19日、分かった。MAX153キロを誇るサウスポーは、最大7球団による抽選が必至な情勢だが、18日に来季続投が決定した“ゴッドハンド”を持つ渡辺監督の強運にすべてを託す。

 18日、編成トップに就いた鈴木葉留彦球団本部長兼編成部長(60)は、目前に迫ったドラフトについて「ある程度は進めています」と話すにとどめた。だが、関係者の話を総合すると、やはり本命は藤岡だった。西武のローテーションは現在、西口や石井一のベテラン勢が担っており、新時代を担う先発完投型が補強ポイントとなっている。即戦力左腕は、ノドから手が出るほど欲しい。

 すでに藤岡にはロッテが1位指名を明言。オリックス日本ハム、横浜なども1位候補にリストアップしており、競合は避けられない。ある在京球団スカウトは「最終的には5球団程度になるのでは」と見通しを語った。

 西武にとってのアドバンテージは、何といっても渡辺監督の強運だ。09年は菊池を、10年は大石を、2年連続で6球団競合の末に引き当てた。くじ運の強さは折り紙付き。2度あることは3度ある。

 西武は18日、レギュラーシーズン最終戦日本ハムに勝利。オリックスをわずか1毛差でまくり、3位に浮上し、土壇場での逆転CS出場を決めた。この日、チームは休養日。29日からのCS第1S・日本ハム戦(札幌D)に向け、20日からは宮崎・南郷で「勝利への執念合宿」に臨む。渡辺監督は大一番の采配を前に、ドラフトでも大勝負に挑むことになりそうだ。