「らあめん花月嵐」の店舗格付けのパロディ「引きこもり支援者格付け表」

民放ニュース番組の特集枠で「一風変わったシステムを導入している飲食チェーン店」として「らあめん花月嵐」が紹介されていました。
フランチャイズ店を8段階に詳細に格付けし、格付け基準には「感動を与える」等の精神論も含まれていたため、「もしやブラック企業か!?しかもその自覚が皆無な人たちか!?」と、個人的には良い第一印象を持ちませんでした。
らあめん花月嵐オフィシャルサイト
しかし、店舗格付けの抜き打ち検査Gメンへの密着取材を見て、ともするとブラック臭くも見えてしまう同フランチャイズの店舗評価システムに、一定の理解を示しますに至りました。同じ飲食代を払っているのに、店によって具の量が明らかに不足していたりしたら、そりゃ嫌ですから。

番組終了後、らあめん花月嵐のウェブサイトにアクセスし、
らあめん花月店舗評価基準」を一読してみると、「この表は、主語等を少し差し替えれば、すんなり引きこり支援団体の評価基準として当てはまるのではないか」と思い立ち、パロディを作成してみました。

らあめん花月嵐の店舗評価基準」のパロディとして作成した
「引きこもり支援者のスキル評価基準」

【特】ランクの引きこもり支援者・団体
支援を求めてきた引きこもり1人1人に、単なる「お得感」という名の錯覚ではなく、実のある本当の幸せと感動を与え続けられる、本当に素晴らしい支援者。文句の付けようの無い支援活動は他団体の模範であり、他を圧倒する。

【上】ランクの引きこもり支援者・団体
引きこもり支援の趣旨をよく理解した上で、さらに細かい引きこもり当事者・家族への心遣いが感じられる支援者。「よい支援者に出会えて良かった!」と思われるような支援活動を常に心掛け、実践していこうという姿勢が行き渡っている。
しかし、これは引きこもり支援において出来て当たり前である事を忘れずに、さらに高いレベルを目指して努力していく必要がある。

【並】ランクの引きこもり支援者・団体
支援全般に渡り、繁忙期や時間帯別による多少のミスや、スタッフの個人差によるバラツキはあるものの、ほぼ理想どおりに運営されており、日本引きこもり協会が認める標準的な支援者。少なくとも、引きこもり当事者・家族に対して不快を与える事は無いが、このレベルに留まるべきものではなく、しょせん、他の支援者と切磋琢磨できる土俵に“やっと上がった”に過ぎない。

【劣】ランクの引きこもり支援者・団体
基本的に、引きこもり支援の基礎知識を習得した上で、それを実践しようという姿勢は認められるが、部分的に大きな過失や、一部行為で学術的根拠を軽視したり、逸脱した行為が見受けられる支援者。
仮にこの状況が続けば、引きこもり当事者・家族の心を傷つける危険性が高く、他の支援者より劣ると言わざるを得ない。いかなるときでも、基本に立ち戻り努力していく必要がある。

【恥】ランクの引きこもり支援者・団体
ほぼ学術的根拠に沿った一通りの支援は行えているものの、引きこもり当事者・家族への気遣いに一部不備が見受けられる支援者。
引きこもりの人生、および彼らのデリケートな心を扱う支援者としては、あってはならない恥ずべき行為であり、運営にあたって更なる注意喚起をしなければならない。

【悪】ランクの引きこもり支援者・団体
引きこもり支援の書籍等には一通り目を通したが、その趣旨がよく解らず、自分にとって都合の悪い部分は勝手な解釈をして、支援活動を阻害しているにも関わらず、それでも「支援団体の運営はこんなものだ」と開き直りによる自己弁護に終始し、その結果として引きこもり当事者・家族に大きな不快感を与えるが、被害者は大抵それを即時には自覚できない。「もしも引きこもり支援以外の業界なら」顧客から悪い印象を持たれ、確実に客離れを起こすレベルの支援者・団体。
支援活動の全般において雑であり、このままの活動姿勢を続ければ、確実に人道から逸脱し、社会から取り残されてしまうであろう。
参照リンク:不登校情報センターへの支援依頼の顛末

【害】ランクの引きこもり支援者・団体
引きこもり支援の基本どころか、社会の一員としての基本原則そのものを忘れ、引きこもり当事者・家族に対する「支援をさせて頂いている」という感謝の気持ちなど更々なく、自分のエゴ剥き出しの活動内容に反省するどころか無関心を決め込み、全ての面において不誠実でやる気が無く、とても社会的弱者を相手に支援活動をしているとは言い難い最悪の「自称・支援者」。
真っ当な支援者達からは内心煙たがられ、存在自体が社会的害と見なされるであろう。
参照リンク:不登校情報センターへの支援依頼の顛末

【滅】ランクの引きこもり支援者・団体
即時、業界から追放される支援者。(こういう権限を行使できたら、どんなに良いことか・・・)


らあめん花月嵐」では、上記の【上】〜【害】ランクの格付けステッカーを加盟店の店頭に貼る事を義務付けていますが、引きこもり支援団体にも同様な評価システムがあればどれほど便利でしょうか。無駄に心身を傷つけられる人々や、取り返しのつかない最悪の支援結果を、どれだけ招かずに済むことでしょうか・・・