【水の手紙/少年口伝隊一九四五】こまつ座第九十一回公演


  • 井上ひさし
  • 演出
    栗山民也
  • 出演
    青木花 岡野真那美 河合杏南 熊坂理恵子 滝香織 辻村優子 藤井咲有里
    吉田紗和子 吉田妙子 渡辺樹里 宇井晴雄 金成均 窪田壮史 香原稔彦
    西原康彰 竹田桂 長元洋 西村壮悟 山本悠生 米川貴久
  • ゲストトーク
    白石加代子
  • ヴィオラ演奏
    徳高真奈美
  • ギター演奏
    宮下祥子

『水の手紙』は「群読のために」
『少年口伝隊一九四五』は「朗読劇」
新国立劇場演劇研修所の(多分)若い方々の舞台でした
流石
皆さん発声はもちろん、声の質もいいし
立ち姿もしっかりしていて
ちゃんと鍛えられているなぁと
例えば
仰向けから台詞を喋りながら
勢いをつけずに上体を起こしたりして
感心してしまいました
両作品とも膨大な資料をあたって作られる井上作品のコンパクトバーション
ちょっと織り込められる情報が多い気もする
咀嚼するのが大変なところも
『水の手紙』は児童や生徒や学生がこれにあたって
学習の一助とするには良い教材になるかも
『少年口伝隊一九四五』は辛い作品でした
原爆の投下から3人の少年口伝隊に降り注ぐ事象
でもこれは3人だけに起こった事ではなく
そこにいた人たちに起こった事
私の知らない事ばかり
この作品は
新国立劇場演劇研修所の舞台実習として
毎年演じられている作品らしい
ゲストトーク白石加代子さん
本当はすまけいさんの回が見たかったのですが
チケットとれませんでした
どんなんだったんだろう
白石加代子さんとこまつ座
あまりつながりがとピンとこなかったのですが
「ムサシ」でのことや
同時代を生きてきた演劇人として
笑いを沢山盛り込んで
湿っぽくなくて
笑いを大切にしていた井上さんに
素敵なお手紙でした