Seasar Conference 2006 Autumn

行ってきました。

Seasar2.4 (ひがやすを氏)

これからのSeasarの方向性についてキーワードは「Super Agile」と「Easy Enterprise」というお話。
ここで、SeasarSuper Agileが実現できるのは、Hot DeployとEclipseの賜物なんだということを感じました。
デモは別に3分である必要はなくて、土台を作るのは5分でも30分でも3時間でもいいと思いますが、その後の開発のサイクル、つまり、この後のt-wadaさんのお話に出てくるRed→Green→Refactorのサイクル(アジャイル開発の中でもっとも短い周期で刻まれるリズム)をひがさんの言葉で言うと、「さくさくっ」と回せることがとっても大事。
それができるのは、繰り返しになりますが、Hot DeployとEclipseによるところが大きいと思います。
あと、「ページ駆動」と「テーブル駆動」という説明があって、この「ページ駆動」というのがGoyaにもつながって実にSeasarらしいなと思いました。ユーザーが理解し得るのはテーブルではなくページということですね。SI企業で受託開発をやっている人間としては非常に実際に即していると思います。

DI時代のTDD入門 (和田卓人氏)

私は普段、こういったセミナーに参加したときはMOLESKINEのノート(9x4cm横開き)にマインドマップでメモを取るようにしています。通常1時間の講演ですと、見開き1ページに収まるようにするのですが、今回の和田さんの講演は途中から非常に興奮していまい、見開き3ページになってしまいました。
マインドマップを見直してみると、「その不安をテストで表現できないか?」辺りから、非常に自分自身、興奮して盛り上がっているのが分かります。手書きのマインドマップには書いた人のそのときの心理状態がすごく投影されるものだなという気づきを今得た。
いや、TDDは設計技法、「プログラミングは設計である」の時点でかなり来てるな、これは。
話を戻して、一番印象に残ったのは春のときと同じで「POJOJUnitは資産である」というお話でした。テストを捨てる(梯子を捨てる)という考え方も納得できました。

Kuina-Dao と Dolteng による Easy Enterprise (小林浩一氏)

二大テーマの片方、Easy Enterprise。大盛況のため立ち見でした。
koichikさん本人も仰っていましたが、KuinaよりはUujiの方が使うシチュエーションは多そうな感じです。
そういえば、春のときの講演資料の冊子の裏に「襲来」って書いてあって、あれって確かKuinaのことだったと思うんですけど、まだ「襲来」してませんね。:-)

Super Agile Web Development with Seasar2

次は、二大テーマのもう一方、Super Agile
Super Agile」という表現は非常にキャッチーなのですが、やはりここでいうAgileとはSIer的なAgileなのだと私自身は受け取っています。
私がここでSIer的なAgileと言っているのは、毎日、その日に実装する分の仕様を決めて、その日のうちに実装するとか、思いついた仕様を即座に実装するとかそいうAgileではなくて、1週間毎にユーザーのところへ行って実際に動くデモを見せながらユーザーと次の1週間で実装する分の仕様を決めるというようなAgileのことです。
Seasarの「Super Agile」はやっぱりそいうところに最適化されていくのかなと予想しています。

パネルディスカッション

印象に残ったキーワード。

  • ユーザーと対話しながら・・・
  • HTMLモックが報われる
  • 思いつきアジャイラー
  • あんた、もういいよ :-)

アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)の中に「設計とは一連の対話である」という言葉が出てきます。今まであれは開発者同士の対話だと思っていましたが、ユーザーとの対話も含むということに気づきました。

懇親会

縣さんとお話しさせていただきました。縣さんは漢だ。Pure HTMLの流れに逆行してJSPですから。いつもプレゼンテーション層のフレームワークは選定に頭を悩ませています。早く時代がCubbyに追いつきますように :-)