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そらとぶかもめの「いきることば」−ガンに負けない このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-07-11

経験は甦る

23:00 | 経験は甦るを含むブックマーク 経験は甦るのブックマークコメント

物事は違う側面から見ると、新鮮に感じることがある。


何となくクサクサして生活していたこの数ヶ月。

何となく見失った感があった毎日。

せっかく大学院に入ったのに、何をやってるんだろう。

もう正直毎日をこなすので精一杯で、その割には何の成果も出ていないように感じてしまって、ずいぶんと落ち込んだ。


勉強もしてるつもりで身に付いてるのか自信もないし、どうしたら良いのかなと思う日々には、体調もそこはかとなく悪く、何となく発熱したり、下痢したり、鬱々とした気持ちになったり。


精神的落ち着きのなさは、多分まだホルモンが正常化されていないのだろう。

鶏が先か卵が先か分からないが、まだ生理は来ない。

生理が来ないと言うことは、髪の毛も正常に発毛していない。

まだ細いうぶ毛のような毛髪が抜け落ちていくのは、本当にたまらない。

髪が生えてこないから余計にイライラする。

イライラするからホルモンが安定しない。

悪循環。


血液検査的には、排卵している。

でも生理は来ない。

一体、いつになったら元の身体に戻るんだろう。


私はまだ、元の身体に執着している。

前に戻れるとどこかで期待している。


いや、戻れない。

戻れないことが分かっているのに、期待することで自分を慰めている。


一度、完膚なきまでに絶望している。

でも絶望しているときの方が、前を向いている。

何も捨てるものがないからだ。


思い出した。

絶望したとき、私は全身の毛と言う毛もなく、本当に素っ裸にされたような感覚だった。

動物は毛が無くなると、何も防衛するものが無くなる。

おびえるって、こういう感覚なのか、と思ったものだ。

おびえていたからこそ、純粋に前を向いていた気がする。


なんだ、今は何か持った気になっているけど、何も変わらないじゃないか。

何も持っていないことに気がついた。

そして、とても安心した。

何も失うものがないことが分かった。


夜眠るのが恐かった。

今も眠るのが恐い。

でもあのときとはなんだか意味が違う。

今は、まるで、もっともっと与えてよ、というわがままな子供みたいな理由だ。


純粋に、命が危険に晒されていた恐さを感じていたあの夜は、

余計なものがない分鋭かった気がする。


心に贅肉がつきすぎてる。

あのときみたいな気持ちを、思い出せてよかった。