2005-02-21 求む!デザイン学生
■[景観]役人になろう

昨日の石川初さんの日記より。
彼女(註:石川さんの奥さん)が教えている専門学校の設計演習で「公園」が課題になると、多くの学生がまず中央に噴水を配するそうである。「どうして噴水なの?」と聞くと、「公園だから」と答えるそうだ。「噴水」が公園の記号として刻印されているわけで、ほとんど微笑ましいような話である。
うわー、うちの職場もひとごとじゃねえ(微笑) ……いや、(微笑)んでる場合じゃないんだけど。
まあ、うちの職場の話はともかく、一般に行政の考える「良き景観」というのはいくつかの「景観パーツ(記号)」のシンプルな足し算から成り立っていると言ってよいと思う。たとえば「アースカラーの舗装」+「お花の絵が描かれた擁壁」+……、といった具合に。
行政がそういう「景観パーツ」のシンプルな足し算で「景観」を作り続ける理由はいろいろあると思うけど、つまるところ「そのほうが設計が楽だから」っていうのが最大の要因だろう。なんだかミもフタも無いような話だけど、さっき挙げたような「景観パーツ」を使っとけば、景観デザインに費やす労力を大幅に節約できるわけだから、デザインなんてどうでもいいと思ってる役人は、普通そうするわな。
さて、実際に「良き景観」の“具体像”を作り出しているのは、上層部(政治家・行政幹部レベル)ではなく下層部(ヒラ役人レベル)なわけで、さしあたり「景観」を何とかしようと思えば「まともなデザイン感覚(そして意欲)を持った若者たちに、もっと役所へ就職してもらう」というのが、フツーに効果的なんじゃないかと思ってみたりする。行政批判をするデザイン関係者(学生含む)は多いくせに、「じゃあ自分が役所に入って役所を変えてやろう」と考える人が少ない(ような気がする)のは、けっこう問題なんじゃないか?
だから、たとえば五十嵐太郎さんなんか、「そもそも行政の考える美というものが信用できない」*1とか言ってるヒマがあったら、自分とこのデザイン系の学生をそそのかしてどんどん役所へ送り込んでくれればいいのに、と思うのだ。
■[雑感]システム靴下の“ほころび”

以前にこの日記で紹介した「システム靴下」なのだが、最近システムが不調をきたしつつある。
うちでは靴下の色を「黒」に統一しているのだが、洗濯をくり返すにつれて色が褪せ、古い靴下と新しい靴下では、あきらかに色が違ってきている。
朝、タンスから靴下をどれでも2つ取れば良いはずだったシステムが、いまや個々の微妙な色合いの違いを見分けつつ、できるだけ色の近いものどうしを組み合わせなければならない。これではかえって余計な手間ではないか。「システム靴下」は、全ての靴下が均質であることを前提に成立しているため、システムにとってこの経年変化はかなり痛い。
今後は「グレー」等、もう少し薄い色の靴下をチョイスすることで、これに対処していきたいと思う。
