2時間のロングフライト

先週に続いてこの日曜日もなかなかコンディションだった。 朝6時にあめご君とエリアに集合して燃料満タンでテイクオフ。 最近、あめご君のテイクオフもなかなか様になってきた。 フロントだけならエリアでは5本の指に入りそうだ。
地上では西の風が吹いていたのでそのまま西に向かった。 瀬詰大橋付近まで上昇を続け高度を1000mほどまで上げると風は追い風となり時速50km近くに加速した。 
今日は写真だけではなくあめご君のビデオも撮影しようと思いビデオカメラを持って飛んでいる。 先週越えられなかった岩津橋を快調に超えてビデオを撮影しながらぐんぐん西に飛ぶ。 穴吹付近で棟梁さんから無線連絡があり、シェフと二人で我々を追いかけて来るとの事だ。 
追い風に乗ったこともあり気がつけばあっという間に貞光まで到着。 オシッコが近くてあまり遠出ができないツイストさんの最長距離を突破した。 ここで高度を下げながらUターンする。 400m付近の西風に乗って時速40〜45kmでエリアに向かう。 低い高度で時速45kmで飛ぶと道路を走っている車よりも速い。 やはり信号もなければ道もない空では45kmという速度は結構すごい。
無線連絡をくれた棟梁さんはツイストさんの自宅付近で我々の追随をあきらめてエリアに帰ったとのこと。 う〜〜ん、根性がない!? (^_^;
(今日のフライト)
・07:12〜09:10 飛行時間01:58
・17:29〜18:05 飛行時間00:36
トータル314回 281時間43分

あめご君墜落!

最近、テイクオフもランディングも安定してきたあめご君。 今日も見事なテイクオフで空に舞い上がったがランディングは事故ぎりぎりのところだった。 
「風に対してフォローで、ブレークコードを手から離した状態で一切ブレークを引かずに、しかもエンジンも切らずにランディングし地面に激突!! プロペラとフレームを大破した。」
そんなバカなことがある訳がない!と思われるかもしれないが、実際に発生してしまった。 詳しい状況は次の通りだ。
1.エンジンが飛行中に止まるのが恐いのでストップボタンの周りにチューブを
  被せて簡単にはストップボタンを押せないように加工してあった。
2.直近のフライトで2回もエンジンストップボタンをうまく押せず、エンジン
  を切ることができなかったため、エンジンを動かしたままランディングを行
  っていた。 それ以前にも何度もエンジンの停止に失敗していた。
3.オシッコに行きたくて少々焦っていた。
4.自分がランディングを行う1〜2分前にベテランが二人も南から北に向けて
  ランディングを行っていたにもかかわらず、「二人がなぜ自分と逆方向から
  ランディングを行うのだろうか?」と疑問に感じてはいたが、そのまま逆方
  向からランディングを行った。
5.風が不安定なので上空で待機するようにと地上からの無線連絡があったが、
  まったく気がつかなかった。
6.少々風が不安定で(ほんとに少々)揺れたので低くエリアに入って直近でエ
  ンジンストップを行い、ランディングしようと考えた。 低く飛ぶことの危
  険性について何も教えられていなかったので、そのリスクについて思いつき
  もしなかった。
7.ストップボタンがうまく押せず、今回もエンジンを止めることが出来なかっ
  た。その際、あわててしまいアクセル側のブレークコードを離してしまった。
  以前にもストップボタンがうまく押せず、誤ってブレークコードを離してし
  まった事があった。
8.低く入っていたためブレークコードを握りなおしたり、エンジンをもう一度
  止めたりする余裕がなく、そのまま地面に突っ込んでしまった。 もう一度
  エンジンを吹かして上昇することは思いつかなかった。
9.フォローの風の中、まったくブレークコードを引かず、エンジンも止めない
  まま地面に接触。高さ1mほど跳ね上がり右側から再度地面に接触し、その
  まま転がりながら最初の位置から12〜3mの位置で止まった。
10.地面が砂地でしかも草刈を行った後で、買った草と砂地がクッションになっ
  て怪我はなかった。
それにしても、普通では考えられないようなことが状況によっては発生するものだ。 エンジンストップボタンの周りのチューブをはずしていればエンジンは止まっていたし、そうなればブレークコードを離すこともなかっただろう。 高い=恐い、低い=安心、という間違えた感覚がなければ低くエリアに入ることはなかったし、基本どおりに高い高度からエリアに入っていればエンジンストップを再度試みることも可能だったし、ブレークを離してしまったとしても、もう一度ブレークを持ち直す時間があっただろう。 たとえそのような状況でも、再度上昇していれば何の問題もなかっただろう。 おかしい?と感じたときに地上と無線連絡を取るゆとりがあれば、もう一度上昇して様子を確認するゆとりがあればフォローで突っ込むことはなかっただろう。 
色々な要素のうち、たった一つでも基本に忠実であれば今回のトラブルは避けることができはずだ。 一つ一つは大した事ではないかもしれないが、これらが重なると重大な事故になりかねない。 「慣れ」による不感症は恐い。 やはり基本に忠実という事は大切だ。

あわや大惨事!

もう1件事故が発生した。 これは、エンジンを台の上に乗せて始動したところフルスロットルに近い状態で回り始めてしまったというものだ。 これも下手をすると大惨事だ。
1.同じユニットでアクセルワイヤーが引っかかってエンジンが止まらなくなっ
  たことがあった。 また自分のユニットでもアクセルの戻りが悪いことが良
  くあった。
2.エンジンが重いので担ぎやすいように台を作ってその上にエンジンを置いて
  いつも担いでいた。
3.その台の上でエンジンを始動したところ、アクセルワイヤーが引っかかって
  いて、フルスロットルに近い状態で回り始めてしまった。
4.あわててエンジンを支えたが台から脱落。 そのショックで燃料タンクにプ
  ロペラが接触し穴が開き、ガソリンが大量にプロペラで巻き上がった。
5.自分はエンジンを保持するだけで精一杯でどうしようもなかった。
6.近くにいたクラブ員2名にエンジンを止めてもらい事なきを得た。
もし、ガソリンに火がついていたら。 もし、周りに誰もいなったら。 もし、台から落ちたときにエンジンを支えきれずプロペラに巻き込まれていたら・・・。 本当に恐い事故だった。
パラモーターの安全講習会で紹介されていたが、台の上でエンジンを始動して同様の事故が多く発生しているとの事だった。 エンジンを担ぐときには台の上でも問題ないが、エンジンの始動は地上で行うべきだろう。 エンジン始動前は必ずアクセルの点検を行い、エンジンストップボタンを持ってエンジンの始動する、という基本も必須だ。 フライト前の点検は必ず行おう!