wikipedia の強化記事が Banja Luka で俺得状態

バニャ・ルカというのは、ボスニア・ヘルツェゴビナ第二の町です。人口30万くらい。
私にとっては、忘れもしない、一昨年の夏にIAESTEの派遣生として、インターンシップに行ってきた場所です。ボスニア・ヘルツェゴビナを構成する二つの国のうち、スルプスカ共和国の首都。それがバニャ・ルカ。
ベオグラードの空港で「ボスニアなんかに日本人が何しに行くの」と問われ「研修に行くんです」と答えたら「ああ、技術指導ね」と言われてしまったのですが、あくまで私が研修を受けてきたのです。

そんなバニャ・ルカはオーストリアオスマントルコの国境付近に位置するにもかかわらず正教会の都市なので、ヨーロッパの町並みに中東っぽい料理がならぶ一方、天辺にタマネギを戴く教会が建つ町。それでも、旧ユーゴスラビアなだけあって、正教会セルビア人だけでなく、カトリッククロアチア人や、イスラムボシュニャク人まで、違いがわからないけど全然違うと互いに言い合う民族たちの住む町。

昼間は大変暑いのだけれども、内陸なので夕方は涼しく、日本と比べて若干甘みの足りないスイカが山のように転がっていた夏が懐かしいです。ビールの銘柄がネクターで、2リットルのペットボトルに詰められていたのが印象的でした。あと、大変強いラキア。食べ物だけじゃなく、ドイツの占領からの独立記念碑とかもあって、他の研修生たちと遊びに行ったり。

ちなみに、記事中には市街から23キロのところに空港がある、と書かれていますが、タクシー以外でのアプローチは困難で、さらに「飛行機で現地入りします」というと驚かれます。向こうではもっぱら遠距離移動にはバスを使ってました。
うむ。ちょっと里帰りしたくなってきた(ヨーロッパで学会とか無いかな・・・)。