蜂蜜と黒乳母

こう書くとなんかグリム童話のタイトルみたいじゃありませんか?
そんなこんなで『ハチクロ』を読みはじめたところ、やっぱり、「極度の変人、だけど美形」が登場。1、2巻を読んだ印象では、テンポのいいまんがだなーというのが一番の感想です。時折絵を変えるのがいいです。かなりコストがかかった作品だと思います。

ちょっと細かい話をすると、2巻の84ページではじめて使われた黒地白抜き横文字ゴシックのモノローグはデザイン的にも技法的にも注目すべきものだと思うのですが、これは作者のオリジナルなのでしょうか?
大塚英志によれば、まんがにおける内面の表現として、フキダシの外、すなわち「モノローグ」を利用する表現技法は、石森章太郎がその先駆であり、萩尾望都ら二十四年組によって、少女まんがの世界で発展・定着したものです(講談社現代新書教養としての〈まんが・アニメ〉』)。それを完成させたひとつの到達点が紡木たくだ、ということもどこかで書いていたと思いますが(どこで書いていたのか忘れてしまいました)、羽海野チカはもしかしたら、その技術の正当な継承者でありかつまた、革新者であるのかもしれません。



Q:以上の文章を、簡潔にまとめなさい。
A:ハチクロ面白いね。(九文字)