R&B Song Book "You"〜Pt.20

このコーナーは"アナタ"をシンプルに託し歌った、数々のナンバーを紹介。
今回は今まで紹介出来なかった作品を紹介します。
長いので覚悟して下さい(笑


Velvet Rope

Velvet Rope

JANET "YOU"
恐らく、ジミー・ジャムが生涯を振り返った時に忘れられない作品なんじゃないかって思います。
ジャム&ルイスが産み出すフライトタイム・マジックというよりも、
ジミー・ジャムが、ジャネットと共にアイデアをじっくり煮詰めた入魂作品と言えるでしょう。


Lucy Pearl

Lucy Pearl

Lucy Pearl "YOU"
今夏はラファエル・サディークアン・ヴォーグの来日日程が被っていますが、
アン・ヴォーグのステージにラファエル乱入、即席ルーシー・パール再結成とか・・・
それはないか!?(笑


Portrait

Portrait

Portrait "YOU"
デビューアルバムより。
'90年代、次々と乱発的にデビューしたヴォーカル・グループ。
その中でもオーソドックスさと、時代性とのバランス感覚に長けており、
この辺りはブレインのマイケル・アンジェロ・ソウルスベリーに因る所が大きいでしょう。
バッド・ボーイがシーンに猛威を振るっていた'95年、リリースされた2ndは
シーンに媚を売らずにポートレイトのグループ名の通り、写実的に熟成された
素晴らしい作品でしたが、その2ndを最後にオリジナルアルバムはレコーディングされず。
結局は"Here We Go Again"がニュー・ジャック・スウィングの名曲として語り継がれてますが、
ジョデシィ、ボーイズⅡメン等と並んで、もっと語られてもいい存在だと思います。



Exclusive: The Forever Edition (W/Dvd) (Snys)

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Chris Brown "YOU"、"With You"
2ndより。無事に次作はレコーディングされるのか?
"With You"を聴けば、2年前のホノルルを思い出します。
ひたすらにヘビロテでした。
ワイキキを吹き抜ける、生温い風。
あんまりカラッとしてないんですよね(苦笑


Street Love

Street Love

Lloyd "YOU"
2ndより。ロイド君と言えば、"Get It Shorty"(笑
これもまた、2年前のホノルル。
そういやメジャー・デビュー当時の在籍グループ、N-Toonの他メンバーは元気かな?



AZ-1 "With You" アルバム『AZ-1』より。
"I Like It"のカバーで知られてますが、アルバムもいいです。
このバラードも味わい深く、忘れ難いお気に入りの1曲。
リードを取るマーティンは後にソロデビューしてますね。


MY BOOK

MY BOOK

K-CI "YOU"
K-CIのソロデビュー作品。
アーロン・ホール、アル・B・シュアもゲストに招いている贅沢なアルバム。
しかし、ジョデシィが再結成すると言っておきながら何年経っただろうか?
ついにはJ-Popのカバー・アルバムまでレコーディングしてしまう有様。
そんな制作費があるなら、ジョデシィの新作を。。。


Someone to Love You

Someone to Love You

Ruff Endz "YOU"
2ndより。彼等もまた本格的なヴォーカル・デュオでした。
塩辛いシャウターの掛け合いをたっぷり味わうなら、この2ndがいいですね。
特に冒頭3曲のバラードは素晴らしく、この聴き応えは胸のすく様な思い。


12-Play

12-Play

R.Kelly "For You"
R.ケリーのスロウジャムの中でもストリングスの美しいナンバー。
この"For You"とスピナーズのカバー"Sadie"、本当にいいんだけど
このアルバムでは居心地が悪いかも(苦笑
その前後が露骨にエロエロ&ポルノグラフィック過ぎて。。。


ただ"For You"は彼の違った一面を伺えますが、これが後の"I Can't Sleep Baby"、
またセリーヌ・ディオンと歌った"I'm Your Angel"へ繋がってゆくのかなって思います。


Tonight

Tonight

Silk "If You"
3rdで初めてタッグを組んだ2000ワッツ、この相性が抜群に素晴らしく
シルク独特のハーモニーと、ゲイリー・ジェンキンズの切れ味が冴えるヴォーカルが、
2000ワッツのプロダクションとドンピシャにハマッた濃密なアルバム。


スムース・イズ・ザ・ウェイ

スムース・イズ・ザ・ウェイ

Around The Way "YOU"
随分と有名になった"Really Into You"も確かにいいけど、この1曲だけじゃなく
アルバムの収録曲は粒揃い。このバラードもシンプル、歌唱力も確かなのに
今後も"Really Into You"だけで語られてゆくのでしょう。。。


Illumination

Illumination

Earth,Wind&Fire "To You"
'05年リリースの現時点での最新作。
多くの制作陣とのコラボレーションを試みた作品。ジャム&ルイスラファエル・サディークとの
コラボレーションが素晴らしく、次作も期待したいけど。。。まずは体調第一で(笑
"To You"はブライアン・マクナイトとのコラボ。彼が歌い過ぎるきらいもあるけど、
マクナイト流"After The Love Is Gone"の解釈と受け止めると、憎めませんな。


ここから"Only You"3連発。

112

112

112 "Only You"
このグループ、ヴォーカルの線は細い(ナヨい)けど、逞しいグループです。
いつの間にか過ぎ去って行ったヴォーカルグループ隆盛期。
それでも長くシーンで活躍し続けてきた112。P.ディディもなかなか面倒見がいいですね。


Larger Than Life

Larger Than Life

Jody Watley "Only You"
2ndより。この2ndは本当に好きなアルバムです。ただ"Everything"のPVで初めて見た時は・・・
私見的にジョイナーと被ってました。。。ごめんなさい!



Larry Springfield "Only You" アルバム『I'm Just A Man』より。
唯一のアルバムはTabuレーベルから。
クラレンス爺さんはアイドル的なプロモーションを展開したかったのか、
本格派で売りたかったのか、理解に苦しみます。
アイドル的な写真が立ち並ぶインナーに反して、内容は正に本格派シンガー。
ラリーの歌唱が素晴らしく、この1枚っきりなのが残念。
また"Only You"は、アレックス&シェレール"Never Knew Love Like This"にそっくり(笑
これはTabu発ゆえ?


蛇足ながらラリーさん、Gerald McCauley『The McCauley Sesions』収録の
"Can We Do That"でシャンテ・ムーアと共にヴォーカルを取っていますけど、
やっぱりいい声してるよなぁ。この実力でアルバム1枚か・・・


Rollin

Rollin

The Braxton Brothers "It's You"
ジェイミー・ホーキンズがヴォーカルを取ったスムーズ・ジャム。
国内盤はヴォーカル版の"It's You"も収録されてますけど、好みはオリジナルかな。


Matinee

Matinee

After Bach "It's You"
プロデューサーとして活躍するロバート・ブルッキンズの兄弟で結成されたデュオ。
アース・ウィンド&ファイアの面々がしっかりバックアップしていますが、
その面影は殆ど感じません。若きロバートが1曲を除いてヴォーカルを取っています。
しかし、兄弟だけによく似てますね・・・キーボードに手を添えてるのがロバートかな?


Night Stalkers

Night Stalkers

Ingram "With You"
今やイングラムもCD化されちゃう、この御時世。
中古ですら、あまり見掛けなかったレコードを手にした時の
感激と、その高値故に武者震いした頃が懐かしい。。。
このイングラムは、かのジェイムズ・イングラムとは無関係。
とりあえずイングラムと名の付くシンガーは"歌える"という事で。


では長々と特集をしてきた「R&B Song Book "You"」は今回で最終回。
稚拙な特集にお付き合い頂き、ありがとうございました m(_ _)m