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2013-12-11

[]「風俗で働く」ことを怒ることは百害あって一利なし

目次

1.「風俗で働く」若い女性に説教する婦人科

2.風俗で働く若者への説教の弊害(社会的な問題)

3.自分を大切にできないこと(心理的な問題)

4.支援者こそが学ばなければならない

5.情報をアップデートすること

1.「風俗で働く」若い女性に説教する婦人科

 婦人科医の河野美代子が、風俗で働く(若い)女性たちへの警鐘を鳴らしている。河野さんによれば、性風俗店で働く若い女性たちは「あまりにも無防備」だという。近年は、簡単にセックスワークに従事できるようになり、性感染症にかかったり、望まない妊娠をしてしまったりして、婦人科を受診する。まだ高校生の子どもたちもいる。その子たちへ、河野さんは医者の立場から「こんな無防備なことをしていてはあなたの体がダメになってしまう」と説教するという。さらに、仕事中に殺されたセックスワーカーについてはこんな風に書く。

 殺されてしまった女性もいます。警察に協力をした時に、そのまだ幼い顔を見てとってもかわいそうでした。同時に「彼女はこんな危険な仕事をしているということが分かっていたのだろうか」とも思いました。

 昔から性を仕事にしている女性たちはいました。今に限ったことではありません。でも、今ほど無防備なままに何も指導もないままに、多くの女性が危険に身を置いている、こんな時代はなかったのではないかと思います

「ああ、遅かった!!性風俗で働くということ」

http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-14bb.html

2.風俗で働く若者への説教の弊害(社会的な問題)

 上記のような河野さんの発言は、セックスワーカーが仕事の上で危険に身を晒す可能性を高める。さらには、セックスワーカーの健康へも悪影響を与えかねない。要するに、百害あって一利なしの発言である。その理由を社会的な問題の背景を説明し三点にまとめる。

(1)セックスワークへの偏見を強める

 セックスワークは、他の仕事と同じように、その時代ごとに異なる業務形態を持つ。河野さんも上記の記事で触れているが、性風俗店は2000年代以降、店舗を持つ営業から、デリバリーヘルスなどの無店舗営業へと主軸を移行している。この背景には、景気の変動、ケータイやネットなどの通信機器の発達、さらには性風俗の取り締まりによる店舗の郊外化や不可視化がある。女性たちの性意識*1の変化以上に、性風俗業界を取り巻く社会の変化や、景気の低迷が大きな影響を与えている。

 こうした無店舗営業は、セックスワーカーの安全を守るための、スタッフの介入が遅れやすい。また、店舗を通さず個人で自由売春をする女性たちは、簡単にセックスワークをしているように見えることもある。こういうセックスワーカーは身を守るすべ*2を持っておらず、客からの暴力に晒されやすい。こうした安全度の低いセックスワークに従事する人たちは、まず、より安全な職場の情報を持っていないことがある。次に、厳しい性風俗の市場での競争の中で勝ち抜けず、自由売春を選ぶことになることもある。

 これらは、若者の貧困と似た問題でもある。危険で過重な労働に従事する人たちは、ハローワークで研修を紹介してもらったり、優良な仕事の情報が手に入ったりするという情報を知らないことがある。また、労働経験が少なかったり、病気や障害を持っていたりして、労働市場の中で勝ち抜けず、ブラック企業や(望まない形での)派遣労働を選ぶことがある。

 「若者が安易な気持ちで、ブラック企業派遣労働を選んでいる」というのが偏見であるように、「若者が安易な気持ちで、危険なセックスワークを選んでいる」というのは偏見である。昔より今のほうが、労働条件が悪いのは、その人たちの意識の問題ではなく、社会の問題である。

(2)セックスワーカーに対する婦人科受診のハードルをあげる

 セックスワークは身体的接触・性的接触が多く、感染症リスクを持った仕事である。介護医療の仕事と同様に、感染症予防につとめ、定期的にリスクの高い病気については検査する必要が出てくる。性感染症はもとより、空気感染や皮膚の接触で感染する病気のリスクもある。本来は、健康に関して医療者と信頼関係を築くニーズがある。だが、自分が従事する労働の内容について明かしたら、怒るような人と信頼関係を築けるだろうか。

 自分が性感染症にかかったとして、婦人科を受診するセックスワーカーは、とても健康に気を遣っている。特に10代で受診する子どもたちは、性の知識を持ち、健康を守ろうとしているからこそ、医療機関にアクセスする。これは褒められることであって、怒られることではない。

 「無防備」に見えるセックスワーカーの中には、客からの不当な要求に従わざるをなかったり、競争に勝つために不本意ながら危険な行為をしていたり、情報を得る手段がなかったり、事実を知るのが怖くて情報を直視できなかったりする人もいる。その状況にある自分を責めているセックスワーカーもいる。

 こうした場合、きちんと研修を受けたり、仲間とのつながりで情報を得ることができたりしていれば、避けることができる危険がある。だから、セックスワーカーの健康を守って働くことは、セックスワーカー労働環境の向上がカギとなる。過重労働やセクハラの問題と同じである。個人のセックスワーカー労働者を責めても問題は解決しない。自分の身を守るためには、安心して働ける職場が必要なのである。

 セックスワーカーへ必要なのは、エンパワメントであり、説教ではない。上のような記事をもし、健康に心配のある(特に若い)セックスワーカーが読んだら、婦人科での説教を恐れて受診を避けるかもしれない。そうなれば、いっそうセックスワーカーの健康を損なうだろう。

(3)殺人や性暴力の被害者への二次加害を助長する

 当たり前だが、セックスワーカーの殺人で問題になるのは、セックスワーカーの意識ではなく、殺人者の意識である。お金を払ってサービスを受ける中で、その提供者を殺してしまうのは、大変におかしい。

 また、密室で一対一になることが危険だとすれば、医者こそが危険な職業である。先日、精神科医が患者に殺されるという事件があった*3。確かに、金銭の授受がある中で、一対一で関係性を作ることは大変に難しい。だから、スキルの高い職業であるし、その中でサービスの提供者はより良い方法を模索する。セックスワーカーもまた、客に対して自分なりの方法を持ってサービスを提供している。

 中には暴力をふるったり、殺人に及んだりする客もいるが、それは単なる加害者であり客のカテゴリーではなくなっている。客と加害者は分けて考えなくてはならない。だが、河野さんの記事ではまるで「客」と「加害者」は同一であり、セックスワークに従事することは、殺されるリスクを負うべきかのように読める。当たり前だが、道を歩いている人が狙撃されたときに防弾ベストを着ていなかったことが責められないように、仕事中に殺されるセックスワーカーがそれを防げなくても責められるいわれはない。責めるべきは、セックスワーカーを暴力の標的にした加害者である。

3.自分を大切にできないこと(心理的問題)

 2では、セックスワーカーの置かれる社会的な問題について話をした。もしかすると、「金銭的に厳しい中で、プロ意識を持って客と交渉し、健康に配慮するセックスワーカー」と、河野さんに「プロ意識がなく、無防備だとされてしまった若いセックスワーカー」は違うという人がいるかもしれない。3では、後者の中に一定数いるだろう、自分から危険に見えるセックスワークを行う人の心理の問題について話をする。

(1)虐待被害とセックスワーク

 セックスワークに従事する人の中には、被虐待経験を持つ人たちがいる。特に性的虐待の経験を持つセックスワーカーについての、実態調査が行われた。以下に紹介している。

性的虐待経験者が性産業で働く理由とその実態調査 支援編」

http://d.hatena.ne.jp/font-da/20121231/1356939597

 強調しておきたいことは、被虐待経験があることが、セックスワークに直結しないことだ。そうした経験があってもなくても、すべての人はセックスワークに従事しうる。そして、もし被虐待経験があったとしても、トラウマとは関係なくセックスワークに従事する人たちもいる。

 他方、明らかにトラウマの影響で、精神状態が悪い中でセックスワークに従事する人たちもいる。それが、被虐待経験の再演*4だとされることもある。この場合も、セックスワークを選ぶことは禁止されるようなことでも、責められるようなことでもない。なぜなら、そうした周囲からは不合理で危険に見える行動の中で、被虐待経験者が回復の糸口を見つけることはよくあるからだ。

 虐待被害とセックスワークは、あるセックスワーカーの中ではまったく関連がなく、あるセックスワーカーの中では濃くつながっている。そして、後者の場合、トラウマ反応の知識がないと、まったく不可解にみえることがある。

(2)トラウマ反応とセックスワーク

 トラウマ反応で有名なものとして「侵入」と「回避」がある。前者の「侵入」の一つであるフラッシュバックはよく知られている。過去の出来事が、現在に侵入してきて勝手に目の前で再生してしまう。突然、過去に引き戻されてその情景の中で、切迫した緊張感や絶望感、痛みや苦しみを再び味わうこととなる。後者の「回避」の代表例が「解離」である。トラウマの生々しい傷の痛みから、自分の感覚を切り離そうとする心の反応だ。まるで、目の前で起きていることが、他人事のように感じられてしまう。記憶を消してしまうこともある。

 回避の状態にある人は、トラウマの痛みを麻痺させることで、ようやく自分を保つことができる。また、違法薬物や過剰な飲酒で、自分の状態をぼんやりさせることもある。セックスがその装置になる人もいる。そうした状況では、自分が傷つけることにも、他人を傷つけることにも、周囲からみると異様なほど鈍感で無防備である。かれらは、自分を大切にしていないように見えるが、実はそうすることでトラウマに耐えられない自分を守っているのだ。周囲からは「自分を大切にしなさい」と言われる状況であっても、本人にとっては「自分を全力で大切にしている」ことがある。生き延びる技法なのだ。

 こうした回避の中で行われるセックスワークは、危険なものになりやすい。暴力を振るおうとする人たちからも、「無防備」に見えるために標的にされることがあるからだ。だが、多くの場合、回避している人たちは、自分の状況を説明できない。そのため、周囲からは「あの人は虐待被害者としてはかわいそうだが、その後の暴力は自業自得だ」などと言われやすい。しかし、その人がかろうじて死なないでいるためには、危険なセックスワークを必要とすることがある。

 こうした心理状況を紹介するのは、心の中を探って欲しいと言うためではない。一見、「無防備」な人の心の中で、嵐が吹き荒れているかもしれないことを、想像して欲しいと言うためである。「わけのわからない」人にみえても、その人にとっては理屈の通ったことであるかもしれない、という想像力を持つことが必要だということだ。

(3)生き延びるための支援

 (2)の状態にある人に、単純に危険なセックスワークをやめさせることは、生き延びる方法を奪うことでもある。これは、違法薬物やアルコール依存でも同じことだ。周囲からは、その人の安全を守ろうとすることでも、本人にとっては殺されるような恐怖である。だからこそ、説教ではなく支援が必要である。より、安全な方法を選べるように周囲が支えるのだ。

 たとえば、セックスワークで身を守るための情報を得る場所や、安心して受診できる医療機関が必要だろう。そして、孤立して問題を抱え込まず、相談できる同業者のネットワークが支えになる。これは、直接にコミュニケーションをとらなくても、同業者の団体があったり、体験談を読める場所があるだけでも、大きな支えになる。実際に、日本でもそうした場が、セックスワーカーの当事者によって作られてきた。

Girls Helath Lab

http://www.girls-health.jp/

SWASH

http://swashweb.sakura.ne.jp/

Sweetly Cafe

https://www.facebook.com/SWEETLY.jpn

こうした取り組み抜きに、セックスワーカーの支援は語れない。

 河野さんは記事で「今ほど無防備なままに何も指導もないままに、多くの女性が危険に身を置いている」と言うが、実際には何とかセックスワーカーの安全を守ろうとする取り組みが行われてきた。それを、社会は無視し、河野さんのように当事者の力を軽んじて「指導」をしようとする。そうした態度は、自分を大切にできない「無防備」なセックスワーカーの力を奪うばかりである。

4.支援者こそが学ばなければならない

 3で書いてきたように、セックスワーカーの支援は、セックスワーカー自身によってつくられてきた。セックスワーカーでない支援者は、まずかれらの蓄積に敬意を払い学ぶ必要がある。ちょうど、2013年に支援者向けの日本語ハンドブックも出版されたところだ。

セックスワーカー×支援者サポートハンドブック

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=289481354526283&set=a.115536778587409.16122.100003932632931&type=1

これは、セックスワーカーが自分の職業を明かして相談するときに、どんな不安や困難があるのかについて、具体的に書かれたよいハンドブックである。中には、実際にセックスワーカーの立場を理解するためのワークショップの形式の紹介や、NGワード集もある。抽象的に「セックスワーカーを尊重する」のではなく、具体的に「何が必要で、何がNGなのか」を知るための第一歩*5となるだろう。また、出前講座やワークショップもお願いできるので、積極的に支援者の側が学ぶことができる。

 また、SWASHではカラーのきれいな「はたらきかたマニュアル」をPDFで無料公開している。

SWASH Resources

http://swashweb.sakura.ne.jp/node/5

説教するのではなく、情報を渡し、セックスワーカーネットワークにつなぐこと。それが直接、その人の仕事のやり方を変えるのかどうかはわからないが、何かあった時に助けを求めるきっかけにはなるかもしれない。そうした考えを、支援者が持つことで、セックスワーカーの力を少しでも奪わないような支援につなげていくことができるだろう。

 セックスワーカーにはさまざまな人がいる。プロ意識がある人もない人も、経済的に困難な人もそうではなく見える人も、心理的に落ち着いている人も取り乱している人も。「無防備」に見える人の心の中で何が起きているのかはわからない。大事なのは、その人の力を奪わず、よりよい支援を目指すことだ。

5.情報をアップデートすること

 河野さんは、臨床の場にいるので、風俗の業務形態がソープからデリヘルに移っていることや、暴力団がかかわっていることが多いことは、知っているという。だが、突然、石原慎太郎の小説を参考に挙げはじめる。

昔、私が大学生の時、そんな小説を読みました。あの、石原慎太郎の小説です。おそらく慶応がモデルと思うある大学生の女性が、当時は高級コールガールと言われていた仕事で学費や生活費を得ていました。ある日、ホテルに行った所、同級の大学生数人が待ち構えていて、集団でレイプされて、そして彼女は自殺してしまうという小説でした。(私、慎太郎の小説は好きだったのに、年を取ると、どうしてあんなクソじいさんになってしまったのかと思います)

http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/2-3760.html

私はこの小説は知らないが、検索したら1962年の「雲に向かって起つ」という作品が出てきた。コールガールが出てくるようだが、これだろうか。なんにせよ、時代状況はまったく違う話である。

 近年は、セックスワーカーの状況を描いたルポがいくつも出ており、私も紹介してきた。危険なセックスワークは、社会福祉制度の不備の問題でもある。

出会い系のシングルマザーたち―欲望と貧困のはざまで

出会い系のシングルマザーたち―欲望と貧困のはざまで

生活保護とシングルマザー」

http://d.hatena.ne.jp/font-da/20120529/1338269876

ほかにもたくさんある。

援デリの少女たち

援デリの少女たち

彼女たちの売春(ワリキリ) 社会からの斥力、出会い系の引力

彼女たちの売春(ワリキリ) 社会からの斥力、出会い系の引力

 また、関連して、性的虐待を受けた後、危険に身を晒す子どもたちについての本の紹介も先日した。

性的虐待を受けた子どものための本」

http://d.hatena.ne.jp/font-da/20131122/1385102670

 もちろん、時代が経過しても素晴らしい本はたくさんあるが、石原慎太郎の小説ではちょっと対応できないだろう。社会と共にセックスワークも変わる。情報をアップデートすることが必要である。

*1:河野さんは、この記事で女性の性意識を問題にし、男性のことは問題にしない。また、セックスワークに従事するのは女性だと前提にしている。もちろん、セックスワーカーは女性だけではない。

*2:風俗店のスタッフや、バックの団体

*3:この場合も、当然、「患者」と「加害者」は違う。医者を殺そうとする時点で、「患者」は「加害者」のカテゴリーになっている。(この点は、精神病患者への偏見を助長しかねない記述になっていると、Twitterでご指摘いただきました。ありがとうございました。)

*4:自分が過去と同じ暴力を振るわれるように、わざと仕向けているように見える、被害者の独特の行動のこと。特に支援者にとっては「止めるべきこと」とされている場合が多い。

*5:第二弾の意企画もあるそうです

kabayakiyakabayakiya 2013/12/11 18:20 今朝のあさイチでまとめられたのと似てる。
病気がちな子どものためにスケジュールは自由、しかも託児所も配備、さらにはプライバシー保護のために客の顔をマジックミラーで確認して知り合いかどうかをチェック、ここまで働きやすい職場って見つけるのが大変だから。

font-dafont-da 2013/12/11 18:21 >kabayakiyaさん
あさイチでやってたんですか…。情報ありがとうございます。

ふぐたますおふぐたますお 2013/12/11 18:54 ・風俗業で働くことを悪いことと思ったりそう主張するのは個人の価値観だと思います(他人への強要はいけませんが)
・また親に貰った体、自分の貞操を大切にするべきだという風潮は決して捨ててはいけないと思います


整理するとこういうことだと思います
・一番の問題はセックスワーク・セックスワーカーに被害が起きている
 ↑被害を無くすべき
・二次的な問題として被害の原因に偏見によるものがある(この記事の主張だと思います)
 ↑偏見を無くすべき
・風俗業への説教は偏見助長である
 ↑説教はやめるべき

確かにこういう職業も社会の一部として存在するんだと皆が認識し、蔑んだり差別したり軽んじられることなく、認められるべきだと思います。私個人の価値観としてパチンコや風俗業は好ましくなく無いのが理想的だと思ってますが同時に社会の一部として無くてはならないものだとも思ってます。

ただ先に挙げた2つのように道徳観念的な風俗業忌避や個人の価値観レベルの偏見も大事で、偏見による問題の解消のために無くすべきというのはそう思いません。(世論的偏見が問題を引き起こしていることの否定ではありません)

問題なのはセックスワーク・セックスワーカーの被害・偏見から来る問題の解決とその手法であり、「現状の風俗業への視線」の正当性・妥当性が間違っていて変えるべきだとは思いません。
なぜならそれは日本人の歴史文化や道徳観念や根付いている儒教観念による「価値観」だからです。
(風俗業に対する議論すら避けられている状況は変えるべきですが)


では現状起こってる問題に対して偏見意識(価値観)の変化を求める運動をせずどうしたらいいのかということですが、私の案としては
・政府、もしくは利権団体による風俗業の政治的正当化
を推したいと考えてます。
つまり堂々と王道を行くのが一番いいのです。政治的にきちんと整備・管理し、利権闘争による存在主張・啓蒙活動を行い、否定的価値観と肯定的価値観の間の最適解を見つける努力をするべきだと思います。そうすればこの記事で取り上げてる具体的な偏見による問題は管理・対処可能ではないでしょうか。「風俗を叱るな」だけでは根本的な問題解決にはならないと思います。
私は風俗業に関して知識がそう無いのですでにそういった運動があるのかもしれませんが、問題が起きている以上まだ十分な働きをしてないのかもしれません。

とにかく、日本人の性サービスに対する価値観を問題視するのではなく風俗業側の意識改革・環境改善努力をしたほうが良いのではないでしょうか。

font-dafont-da 2013/12/11 19:10 >ふぐたますおさん
 結論は同じです。また、セックスワークの合法化については、別に記事を書いていますのでご興味あればご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/font-da/20130529/1369809948
 価値観の部分にはまったく賛同しませんが、結論は同意します。
 私も、基本的にはセックスワークの運動を後押しするのが一番良いと思っていて、そうした団体の活動も本文中にあげています。
 ただ、やっぱり、「風俗で働いている人を怒ります」というようなブログ記事には「それは違います」と反論もしたいということです。

みかみか 2013/12/11 20:44 少し前までデリヘルで働いていました。
風俗で働く人に怒りを感じるって、正直、
どれだけ高みから意見をおっしゃっている
のやら。
何も考えず働く方もいるかもしれないけど
きちんと女の子のことを考えてくれるお店も
あるし、きちんと自己管理をしている女の子も
たくさんいる。
全てをひっくるめて、言うのは、
誰でもできる。
お医者さんから、そんな意見があがる
のがさみしく感じた。

kamayankamayan 2013/12/11 20:50 河野さんは「説教」してるんじゃないよ。

りんりん 2013/12/11 21:22 自己管理をしっかりしてたら風俗で働かないよね
この他人に無頓着な時代でこうやって話をしてくれる存在って重要だと思う

font-dafont-da 2013/12/11 23:19 >kamayanさん
あなたは、表現規制について小さな草の根のグループとして共闘を呼びかけた時に、「指導」しようとしてきて、私にボロクソに言われた人ですよね。権力濫用の正当化はお手の物ですか。相変わらずですね。

tomo_fujitomo_fuji 2013/12/12 00:49 批判された元の文章はごく穏当なアドバイスだと思います。
性産業で働く女性たちが性産業が現時点で含む危険性に無自覚すぎるという趣旨でしょう。

もちろん理想的には性産業の買い手側(大多数は男でしょう)が性病を移すこと性暴力は振るうべきではないことを自覚し、
性病や性暴力を排除されほうが望ましいと思います。
といっても理想的な売り買いの場は売り手と買い手双方の努力によって成り立たせるべきものであり、
売り手と買い手どちらか一方に義務を課すようなものは不公平であると思います。
ただし個々具体的な産業、ここであげられている性産業において、
売り手である女性たちは大きく劣位に置かれた存在であることも確かです。
性産業において買い手と売り手はどっちもどっちだ主張することは不誠実です。
多くの場合被害を受けるのは女性です。
そして彼女たちの被害に対して必要なことは寄り添うことであり説教をすることではありません。
説教は性被害の責任を一方的に売り手(=女性)の責任だと思い込ませ、買い手(=男性)への責任を盲目にします。
またときとして自己責任論は不公平なルールや市場を見逃すほうに働きます。
性病を移されたこと、性暴力を振るわれたことに関して「避けられたことだ、私が悪い」と思うことはまさにそのように機能します。
この説教はパターナリズムとしても批判されるかもしれません。
18才を過ぎ性的な自由を得た彼女たちに「何々すべき」ということは、
彼女たちの意思や志向を軽んじ、正しいこと思えることを押し付けているように見えるでしょう。

僕は批判された記事はごく穏当なアドバイスだと思います。

パターナリズムは強い立場のものが弱い立場のものの意思を排して善導を行うことです。
女性に学問はいらないといって進学をさせない父親が典型例です。
しかしこの家父長主義と訳されるパターナリズムは、定義にあてはまってしまえばすべて批判されるべきものなのでしょうか。
たとえば第二次性徴を迎えていない子供がその愛の深さを主張し他にもかかわらずその子供のセックスを禁じたとしましょう。
これはパターナリズムに当てはまりますが、批判するべきと考えるでしょうか。
パターナリズムに批判的なリベラリストでも批判しない人は多いと思います。
充分な性教育を施し、彼らの決定に任せるべきといえばパターナリズム批判になるかもしれません。
第二次性徴前のたとえば小学5年生に充分な性教育できるなら理想的ですね、理想的過ぎますね。

性のことに関して理解しているとみなされ責任が取れるとみなされる年齢が性的同意年齢(日本では13歳)です。
性的同意年齢は性的な自由をその時点で認めます。
それ以下は、たとえば多くの第二次性徴未満は性的自由を認められません。
そして13歳から性的な自由を認めます。
といってもこの時点では児童労働になるので性産業に従事することは認められていません。
18才からが性産業に従事する年齢でしょう。
13才から18才までの5年間で自分の性的嗜好や自分にとってセックス、さらにセックスの実用的なこまごまとしたことを学んだことになっています。
性産業に従事する年齢から逆算するとなっていなければなりません。
まあ事実としてなっていません。
事実として知らない彼女たちは性産業で被害に会います。
性産業は女性が被害に会いやすい職業です。
資本主義で搾取されたプロレタリアートより、性産業によって搾取された女性の歴史のほうが古いでしょう。
その長く積み重なった歴史の上に性産業は存在します。
性産業で女性が搾取されることは消滅すべきです。
しかしあと5年で消滅できるかと問われれば否と答えざるを得ません。
その間に彼女たちは性病を移され性暴力を振るわれます。

説教は情報の伝達の手段の一つです。
説教において起こるべきではない自己責任化がおきているかもしれません。。
しかしそれが彼女たちを救っているのならすべて廃棄するわけではなく生かす方向に持っていくべきではないでしょうか。

font-dafont-da 2013/12/12 01:16 >tomo_fujiさん
私が言ってるのは、医者が患者に対して、「怒るな」「説教するな」ということです。平常心で情報を若い人に伝えればいいだけの話です。子どもたちに対する性的搾取の問題は、児童福祉がまともに機能していない問題とセットであるので、そこに金と人材を入れるべきだと私は思っています。説教は役に立ちません。

tomatoma 2013/12/12 02:19 初めまして。丁度河野さんのブログを読んでから、こちらへたどり着きました。
文章や、他の方とのやりとりを見ていて、私も軽くあしらわれてしまうのだろうと思いましたが思い切って書き込みました。
これは細かな言葉の捉え方になってしまうのですが、「叱る」と「怒る」と「説教」は違うと私は思います。
河野さんのしているのは「説教」か「叱る」であって、皆さんが憂慮なさっているのは「怒る」だと感じます。
「怒る」でしたら、婦人科を受信された方の過ちを非難し、責めることでしょうから、指摘されているように「受診しづらい」となってし

まう可能性も高いと思うのですが、
「説教」は正しい道に教え導くことですので、体のことを心配しつつ、危険なことを出来るだけ避けさせよりよい環境になっていくようアドバイスするというのはやはりこちらの言葉が当てはまると思います。
(少なくとも私はブログを読んでそういうアドバイスをされていると読み取りました)
ブログを読む限り、長い期間同じ方が通ってらっしゃるようですし、若い女性が受診するのは実際受信された方からの評判が良いからではないかと思いますし、決して皆さんの心配されるような「怒る」行為はされてないのではないでしょうか。
勿論、河野さんのブログも、こちらのブログも、この私の文章も、一方的且つ言葉の捉え方で伝わり方も変わってしまうので、お互いに全てが納得するように意思疎通することは難しいかと思いますが、私はこの一つの言葉(の使われ方)に対して気になったのでその点についてのみ、口を挟ませて戴きました。
長文失礼いたしました。

ぎもんぎもん 2013/12/12 04:36 あなたの言いたいことはわかるんだけど、あなたほどお医者さんが悪いとも思えない。

しんごしんご 2013/12/12 13:21 普通の一般家庭に育つてきた人の上からの話ですね。
やりたくてしてる女性はほとんどいないんじゃないですか。
危険は承知の上で生きていくためにしている女性が居ることも忘れてはいけないと思います。
普通の仕事すればいいじゃん、って言う人もいますが、その人たちは淡々と普通の生活をしてきた人たちで、日本は総中流社会などと呼ばれていた時もありますが、現状でも想像もつかないような幼少生活で育ってきた人間がたくさんいます。
人生の負のスパイラルから抜け出すことは容易ではないと言うことです。
昔の性産業に関わってきた女性と現代でも基本は何も変わっていないと言う事です。

ひまわりひまわり 2013/12/12 14:01 シングルマザーが生活の為やもを得ず働く場合もあれば、夫婦生活の寂しさから、
楽して稼ぎたいなど、風俗で働く理由は様々。リスクを承知で働いているなら、
周りが説教しても聞く耳を持たないのでは?と思う。性産業は永遠になくならない。
子供のうちから避妊も含め、性について親が躾けるのも必要。

ひまわりひまわり 2013/12/12 14:09 追加投稿:男性側の意識改革もしないとね。女性だけの問題じゃないから。

女 2013/12/13 00:19 この河野美代子という方の書く文章は、
強い言葉を用いて脅すだけの、名ばかりの「性教育」…虫唾が走ります。
あまりにも「極端」だと有名なようですね。
私と同じように、違和感を感じている方は多いのではないでしょうか。

もっちゃんもっちゃん 2013/12/13 16:03 はじめまして、初めてコメントします。

偏見をなくすっていうのは、具体的にはどういうことなんでしょうね。

性風俗に対する偏見って
好きでもない相手とセックスするなんて気持ち悪いっていう
生理的な嫌悪感が元にあると思うんですよ。
それは、セックスが愛情の行為であって神聖なものだっていうファンタジーがあるからこそ感じる嫌悪感なわけで、
偏見をなくしていこうと思ったら、セックスに対する価値観そのもを変えていかなければならないのではないかという気がします。

font-dafont-da 2013/12/13 17:09 >もっちゃんさん

すごく難しい問題だと思います。

みんな、性的なものにはファンタジーがあると思います。その中に、社会で認められやすいものと、認められにくいものがあるんじゃないかと私は思っています。また、相手に押し付けられやすいファンタジーと、拒絶されやすいファンタジーもあるんだろうと。
私は性的なファンタジーは肯定しながら、どうすれば他人を圧倒したり攻撃したりしないですむのかについて考えています。
でも、まず、そのためには「ファンタジーがファンタジーである」ということを明らかにしなくてはならず、もっちゃんさんが言うように、性風俗に対する嫌悪の奥には「セックスが愛情の行為であって神聖なものだ」というファンタジーがある可能性について話し、次にそのファンタジーをどうするのかを考えないといけないのかな、と思います。

大事な質問ありがとうございました。

yuhkiyuhki 2013/12/14 15:45 すごく良く勉強して良く考えられていると思うのですが、他のコメントやブクマで指摘されているように批判が的外れだと思います。

文章や発言にはコンテキストがあるので、前後関係を無視して一部を切り出して、そこに自分の解釈をむりやり当てはめて批判の材料にしているように見えます。ヤクザの難癖のようです。もう少し文脈のコンテキストや流れを意識してみて読んでみてはどうでしょうか。

どうすれば、他人に言葉の暴力を振るったり、それこそ圧倒したり攻撃したりしないで自分の主張をできるようになれるのか、よく考えてみてはどうでしょうか。

せっかく、一生懸命考えているのにもったい無いです。

font-dafont-da 2013/12/14 16:23 >yuhkiさん
ご自分でお書きください。

ケンケン 2013/12/14 17:45 うーん、結局何がしたいのか分からない、という感想。
kamayanさんも散々言っておられるのでこっちに書きますが、
風俗で働くことに対して怒っても意味が無いことと同じく、
このような怒りに任せて書いた非難記事も同じくらい意味無いでしょう。
表現規制問題で慎重にロビー活動している時に、市民運動のノリで我の強い非難・抗議は逆効果にしかならないし、そりゃむしろ邪魔にも感じるのは当然でしょう。
もうちょっと落ち着いてやろうと言われたら「権力濫用の正当化はお手の物ですか。相変わらずですね。」だなんて。
自分のやり方認めないならお前も権力側だというのは幼稚ですよ。
反差別運動をするときに「しばき隊」と共闘できないのと同じでしょう。
表現規制に反対するのにネット右翼と共闘するのも無理ですしね。
あなたの紹介した同業者団体のサイトも実際機能しているかどうかは本当のところ分からないわけじゃないですか。
現場の難しさを分からずに、もっと学べだの指導するなだ自分で書けだの言うのは自己満足にしかならないかと。
過剰反応が余計に解決の道から遠のいているように見えます。

font-dafont-da 2013/12/14 17:51 一つだけ書いておきますが、私の紹介した当事者団体のかたは、活発に活動されています。個人的にやり取りもしたことがありますし、イベントに参加したり、冊子の配布をさせていただいたりしています。ご自分こそ調べずに失礼なこと言うのはやめてください。

ケンケン 2013/12/14 18:29 で、その冊子が本当に役に立っているんですか?という話ですが。
中身は風俗で働くことを推奨しているようにも見えてしまうのが残念ですね。

やんじやんじ 2013/12/14 21:30 貴方は、河野先生の講演を聞かれたことがありますか。
また河野先生のブログの記事を全て読まれてはいないようですね。
もし読まれていたなら、きっと書けない文句もありますね。
引用されている記事だけで、これを書くのは如何なのもかと思います。
ブログに書かれていることを利用されて、ご自身の解釈で記事の本質を変えて考えを書かれているだけのように思います。また、記事の一部を引用しての書き方は、マスコミがよくやる方法ですね。ご自身にとって都合よいものだけを利用する。
河野先生のブログを利用する必要はないのでは。
ご自身のブログで何を書こうが良いと思いますが、他人を利用するのはどうなんでしょうか。
河野先生を知っている人がこの記事を読むと、きっと「何も知りもしないで」と思うでしょうね。

font-dafont-da 2013/12/14 21:39 >ケンさん
つまり、あなたは思い込みをここで披露し、当事者の活動を貶めているわけですね。

>やんじさん
私のブログ記事を全部読まれたのでしょうか?私はそんなことはする必要はないと思います。でも、他人に何かを要求するときには、自分がやってから言いましょう。

midorimidori 2013/12/15 23:24 一般的な話として、他人の問題に過剰に介入することは依存の助長を考えないわけにはいきませんよね。それが説教であれ世話であれ。
アルコール依存症患者の共依存者問題と同じで、自らの身を滅ぼすようなことを行っている人に、正論で諭すことはあまり意味がない。むしろ悪く作用する可能性が大きい。そういうことをおっしゃりたいのですよね。

ただ、産婦人科医に患者のエンパワーメントまで求めるのは要求過多かなと思いました。

norinori 2013/12/16 22:55 河野美代子先生が、どれだけ性風俗に携わる女性たちの、心の拠り所になっているか、先生のことを知っている人間には、決して書けない文章です。先生の代わりに、涙が溢れます。批判だけで、現場を知らない人間の書く文章ですね。

ichika8088ichika8088 2014/02/06 12:17 初めまして。
女性の貧困問題について読んでいたら、こちらにたどり着きました。

反対意見もある様ですが、私は納得できる部分が多かったと思います。
特に、トラウマについての説明はとても分かりやすく理解が深まりました。

シェアさせていただきます。

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