富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦三月十四日。清明節ながら香港に掃ふ墓もなく夕方まで官邸にてご執務。メールといふもの頼む方は数行だがそれに応じるにはいち/\面倒な案件少なからず。で結局メール処理と伝票整理で仕事は一向に前に進まず。尖沙咀。ジムで少し走つてからZ嬢と待ち合せBranto Pure Veg Indian Restaurantに飰す。アタシらが口開けの客だつたが店を出るころにはほゞ満席。Z嬢の話では菜食であることで一定の客数掴んでゐると。最近努めて酒を飲まぬが印度料理は昔からアタシは酒を合はせるのが難しいと思ふ。ビールはカレーの香辛料で味が飛んでしまひ水のやう。カレーは水分とりすぎると不味く感じる。キングフィッシャーなど有名だがビールとインド料理の相性は良くないと思ふ。むしろアルマニャックなんて意外と合ふやうな気が。科学館。矢口史靖監督の『ロボジー』(公式)見る。電器メーカーでロボット開発遅れ孤独な老人(ミッキー=カーチス)にロボットを演じさせてしまふというコメディ。筋を聞いたらそんなものか、と思ひ111分といふ尺に?だつたが、さすが筋が良く練られてゐて、このニセロボットにつき「世間をお騒がせしまして」をどう解決するか、のエンディングが面白い。音楽がミッキー吉野五十嵐信次郎(ミッキー=カーチス)とシルバー人材センターによるエンディングテーマ「MR.ROBOTO」も素敵。科学館満席で客にかなりウケてゐたが、やつぱり何が一番ウケる、って一瞬チョイ役で登場の竹中直人。それにしても、日本にとつて、この「くだらない路線」は一つの文化かも。思想の無さもこゝまでくると立派に誇れるものに思へてならず。