富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

六四。

fookpaktsuen2016-06-04

農暦四月廿九日。六四。土曜日だが昼過ぎまで官邸でご公務。午後、久々に午後のFCCで泡と白ワインの杯を傾けつゝ新聞読み。2ヶ月分くらゐ溜まつてゐた週刊読書人やつと読む。かなりの驟雨。家人来て一服ののちオリンピアグラエコのコーヒー豆から辣韮、香辛料と上環まで食材買ひ出し。何年ぶりかしら、で生記で粥を啜る。昼まで摂氏34度だつたが雨で26度まで下がり、これでだいぶ涼しいと思ふのだから。
▼ビクトリア公園での支聯會による六四集会は主催者側発表で12.5万人参加(警察発表は21,800人)。香港民主化に専念すべしの學聯は公式にこれに参加せず。私は「中国の民主化なしに香港だけの民主は無し」と思ふ。中国民主化に与せず香港の民主化のみ進めることにも一理あるが、それは中共と衝突避けられず中共の反発では香港の自治だの民主化有りえないわけで、となると中国全体の民主化は必須。だが中国の民主化中共専制崩壊は中国は混乱招くわけで、となると、それはそれで香港にとつては責任もないことで香港は香港だけの民主自治に専念すべきこととなる。なんてパラドクスなのかしら。
自民党参院選に向けて「改憲」はトークダウン。「改憲を訴へると票が逃げる」と自民党関係者(毎日新聞)は性懲りも無く「参院で3分の2が取れたら改憲に動き出す」と。それでも2013年の参院選では憲法改正に積極的に取り組むとして国防軍設置や緊急事態事項新設と宣つてゐたわけで、それが今回は憲法審査会における議論進め各党との連携図り合わせて国民の合意形成に努め改憲を目指すといふのだからトークダウン。それでも下手に出ることで結果的には改憲が前提なので侮れない。
▼週間読書人で連載の横尾忠則翁の日記より。

上野動物園の花子さんが亡くなった。花子さんが来日した時まだ若象だったが原寸大の版画を作成した。大き過ぎて画像内では垂直に立てられず斜めに展示した記憶がある。

横尾さんの記憶の中では花子は「井の頭動物園の」に非ず。